★Facebookの「シェア」実はすごい、活用すれば世界が変わる!

シェア実はスゴイ
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Facebookで「いいな」と思った投稿をシェアする人は多い。
では「自分のタイムライン以外」にシェアしたことがある人はどれほどいるだろう。
この問いかけに「???」 と思ったかもしれない。
自分のタイムライン以外にシェアできること自体を知らない人が多いから、当然だ。

シェア」はFacebook自慢の機能で大いに優遇しているというのに、現実的にはFacebookの意図をくみ取って”活用できている人”は少ないようである。

 

シェアの可能性1

コンテンツをシェアする場所はこんなにも用意されている

 

上はおなじみの「シェア」画面。初期設定は「自分のタイムライン」となっている。だから「シェアする場所」は「自分のタイムライン」しか想像できなくなる。
しかし右の「▼」をクリックすると世界が変わる! 
実はこんな具合になっている――──

  1. 友達のタイムライン
  2. グループ
  3. 自分が管理するページ
  4. メッセージで送信

「自分のタイムライン」を入れると5か所、シェアできる場所があるのだ。
Facebookの用語はいつもながら直訳でわかりにくいから、1.から順に解説していこう。

 

■「友達のタイムライン」にまでシェアできるなんて

シェアできる場所の中で私が驚き、そして首をかしげたのが「友達のタイムライン」だ。
シェアはふつう自分のタイムラインにする。それを友達のタイムラインにだなんて!
領空侵犯ではないか!?>
いくら”非常識”を恐れない性格の私でも『それはちょっと・・・・』と、思ったわけだった。

 

これがふつうの日本人の感覚なのではないか。
アメリカではぜんぜん違うらしい。「コレ、おもしろい」「知らせたい」と思ったら、友達のタイムラインにどんどんシェアして、またそのことを相手も怒らない。
日本のユーザーはタイムラインを「自分の部屋」だと思い込み、大切に思っているから自分のタイムライン(ウォール)への書き込みを極端に嫌う人が多い。
それはいささか”世界標準“とは外れた感覚だったのかもしれない・・・・。なにしろFacebook自身が2番目に、「友達のタイムライン」にシェアしなさいと言っているのだから。

※このへんの解説は以下の記事を参考にしてほしい。タイムラインは”自分の部屋”ではなく”友達たちと交流する場”だ!

★友達は“展覧会”を見に来ない! あなたに限らない、Facebookへの誤解

 

確かに、自分の価値観を信じて友達に直接”推奨”できたら話が早い。
口で説明するより、「ほら、この通り」と推薦する記事やページを貼り付けてしまう。
こういう仕打ちに慣れていない日本のユーザーは仰天だろうが、コレ、かなりおもしろい手ではある。
しかも、ウォールに貼り付けてそれで終わり、ではない。まだ先があるのだ。

 

■友達のまだその先の友達にまで広がる!!

「先がある」とは、こういうことだ。
シェアすることは「タイムラインへの変更」にあたる。だからその変更は、タイムラインの主Aさんの友達に伝えられるはずだ。
実際にそうなるかどうか、実験して確かめてみた。

シェアの実験1

友達のタイムラインに記事をシェアしたらどうなるのか? 実験してみた

 

私の個人ページに実験投稿した記事を、隣にあるパソコンの持ち主である私の妻タイムラインにシェアをしてみる。
続いて親友のKさんのタイムラインにも。
ふたりのタイムラインに記事を貼りつけるだけなら、「お知らせ」が目立つようにしたにすぎない。私が期待しているのは別のこと────
「ふたりのタイムラインを経由して、ふたりの友達のニュースフィードにまで私の記事は広がっていくだろう」ということだ。

 

シェアの実験結果

結果は予想通りだった。友達のタイムラインにシェアすると「友達の友達のニュースフィード」にまで広がる

 

結果は予想通りだった<上の写真=妻とKさんの共通の友達Hさんのニュースフィードに私の2つの記事が表示されている!>。
予想通り「友達の友達のニュースフィード」にまでシェアした記事が広がっている。

 

Facebookがシェアできる範囲を広げていることは、単なら「お知らせ」機能の強化ではないようだ。
型どおり自分のタイムラインにシェアするだけなら「拡散」は私の友達の範囲にとどまる。
それを友達のAさん、Bさん、Cさんのタイムラインにシェアすれば、その向こう側にいる「Aさん、Bさん、Cさんの友達」にまで広がっていく。実に気前がいいではないか。
Facebookは「シェア」=「分かち合い」に、記事の飛躍的な拡散という大きなおまけをつけた。

 

以上とは別件だが、「自分のタイムライン」にシェアする場合について、一言付け加えたい。
この場合は「公開範囲」(つまり誰のニュースフィードに表示させるかについて)をきめ細かく設定できるのだ。

下の写真がそれだ。自分が投稿する場合とまったく同様に、ピンポイントに友達を絞ってシェアできる。Facebookは「シェア」機能の使い勝手によほど気を配っているようだ。

 

シェアの公開範囲

自分のタイムラインにシェアする場合、「公開範囲」を同時に設定できる

 

 

■自分のFacebookページにもシェアできる

「友達のタイムライン」にシェアできるなら「グループ」のウォールにシェアしても大丈夫そうだ。
その通り。グループは特定の目的と趣味嗜好をもった人たちの集まりだから、投稿の内容次第では個人にシェアするより大きな効果が期待できるかもしれない。
自分がメンバーなら、非公開や秘密のグループにもシェアできる。

 

グループへのシェアは単にウォールに表示されるにとどまらず、ここでもFacebookは親切心を発揮する。主なグループメンバー(グループを活用している人)のニュースフィードにはシェア記事を直接届けてくれる。つまりグループのウォールにわざわざ見に行かなくてもシェア記事に接することができる。

 

3番目の「自分が管理するページ」とは何のことだろう。実にわかりにくい。
これはFacebookページのことだ、ただし自分が管理者を務めるページ限定。

Facebookページにシェア

自分のFacebookページにシェアする意味は・・・・

 

自分のタイムライン経由でおすすめの記事を友達に見てもらうのか、それともFacebookページのファンに見てもらうのか。友達とファンの傾向が異なっていたり、個人ページの友達よりファンの方が圧倒的に多い場合などは、この設定は使いやすいかもしれない。

 

4番目の「メッセージで送信」は、Facebookのメッセージで個人あてに送るという意味。
リストやグループ、Facebookページはメッセージの相手にはならない。
あくまで個人あて。
個人なら複数人にも一斉送信ができる。
しかし「リスト」は対象にならない。Facebookの友達をリストにまとめている人が多いと思うが、残念ながらメッセージの宛先として「リスト」は対象になっていない。

 

■友達のタイムラインに自己シェアしたら

さて、最後に肝心なことを書きたい。「自己シェア」のことだ。
前の前の段落で、「Facebookページへのシェア」についてはごくあっさり書いた。ここで「自己シェア」のことを書くと記事が倍くらいに膨らんでしまいそうだからだ。

 

仕事用にFacebookページをつくると、私などはどうしても個人のアカウントでFacebookページに書いた記事を自分のタイムラインにシェアしたくなる。
少しでも多くの人に読んでもらいたい一心。これが私のいう自己シェアだ。
しかし「自己シェア」の効果はあまり高くはない。先日ブログに書いた通り。

★自己シェアという”Facebookの病い”を治しましょう! 

 

「自己シェア」についてはぜひコチラを読んでほしい。
「Facebookの病い」というのはいいすぎだったかもしれない。「自分の病い」だ。

逆に言えば、病いにかかるほど自分の記事を拡散させる方法を考えているということ。

 

先ほど「友達のタイムライン」にシェアできることに驚いたと書いた。
でもこういう設定をFacebookが許容していることには大きな意味がある。
日本人の私には奇異に見えた「友達のウォールに記事をシェアすること」は、アメリカなど欧米諸国では当たり前。
フランクにそんな行為ができるなら、ほんとうに世界は変わると思う。
地方の無名な零細弱小事業者には大きなチャンスになるかもしれない。

 

目的は「良い記事をできるだけ広める」ことだ。
自分のタイムラインにではなく、友達のAさん、Bさん、Cさんのタイムラインにシェアできれば記事は各段に広がりを持つ。
それはFacebookがすすめていること、お墨付きアクションだ。
それがそんなにも不埒なことなのだろうか・・・・。

 

■もっと”友達甲斐”を持とうよ!

ここからはまったくの私見だ。そして自分の”願望”を込めていう。
これはやってもいい行為なのだと思う。少なくとも、友達と了解が取れていれば。
お互いさま、「相互シェア」は今でもあるし、よくも悪くもFacebook的だ。
今度の提案はシェアする前に貼り付けてしまう、という意味で奥ゆかしくはない。

 

しかしステルスマーケティング消費者に宣伝と気づかれぬように宣伝する行為に比べれば、発信元が「私です」と明瞭な分、はるかに正直でまともだと思う。
お互いが示し合わせてシェアをしていながら「談合」を隠す方が、私にはよほど気色悪い。
もっとも今の日本のFacebookでは、自分の投稿だろうと人の投稿だろうと、友達(他人)のタイムラインにシェアしようものなら99%眉をしかめられそうだ。

 

問題は「自分が書いた記事」を他人の壁(ウォール=タイムライン)に貼り付けること。Facebookで少しでも”売り込み”のにおいがすると、あっという間にそっぽを向かれる。でも、それってなんなんだろう。モノや商品の売り込みなら、まぁ、わからなくもない。しかし趣味の仲間がイベントを開いたり、思いついた”よきこと”を多くの人に示したいというようなこと、そういう告知までがスルーされるのだろうか。

 

そういう態度は「友達甲斐がないな」と私は思う。
もっとおおらかにみんなを応援する──そういうことを願ってFacebookは「シェア」という機能を大胆に広げているのだと思う。
「いいな」と思ったら素直にシェアをする、そういう”常識”を私は広げたい。
(最終更新:2015/11/1)


【この記事の続報】

★タイムラインの価値、「友達を受け入れ記事拡散を後押し」こそがFacebook流だ!

【Facebookの教科書関連記事】

★あなたの投稿は友達に届いていない! 知らないと損するFacebookの掟

★Facebookは「まとめ屋」兼「拡散マシーン」。自己規制は無用、芯を語ろう!

★友達は“展覧会”を見に来ない! あなたに限らない、Facebookへの誤解

★Facebookの個人アカウントは非商用、初歩的ミスを指摘しづらい私・・・・

★Facebookは“極端”がお好き、あなたの投稿表示数は250倍の差がつく!!

★誰も書かなかった「いいね!」の原理 わかったつもりの人はつまづく!

★FBは“特別の人”を知っている 「交流」を自分で制御しておかないとヤバイ!

★『人の輪』を創りたがるFacebook あなたの投稿は友達に届いていない!?

★ニュースフィードの登場でFacebookは変わった 本当に、劇的に!!

 

ジャーナリスト石川秀樹■■電本カリスマ.com

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