★友達はあなたの投稿を見に来ない! 「トップに固定」効果を勘違いした私

友達はあなたの投稿を見に来ない!
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友達はあなたの投稿を見に来ない────
Facebookでは時どき勘違いしてしまいます。
中でも一番大きな勘違いが、「タイムラインに書いた投稿を友達が見に来ている」と思うことです。
そんなこと分かっているはずの私が、先日こんなことをやりました。

 

友達は私のタイムラインに来て読んではいません。
友達がもし投稿を読んだとしたらそれは、友達自身のニュースフィードに私の投稿記事が表示されたのでそれを読んだ、というのが大半のはず。
友達のタイムラインをわざわざ訪問するユーザーは5%しかいないんです。

 

■ブログ紹介文を「トップに固定」

そんなことは百も承知だったのに先日、新しいFacebookページを創った際に「トップに固定」という機能を使ってしまいました。
トップに固定」はかなり前からある機能です。
指定すると、特定の記事をFacebookページのトップに表示し続けることができます。
Facebookページのみにある機能で、個人のタイムラインでは使えません。

 

固定したい記事を選び、右上の「▽」をクリックして「トップに固定」を選択すれば、ページのトップに表示されるようになります。
期間は7日間。新しい記事を追加しても固定した記事がトップに居座ります。

 

トップに固定

Facebookページでは特定の記事を「トップに固定」できる

 

新しいページは、「ブログ」に誘導する記事の”創庫”、という狙いで造りました。
ブログは、書いても書いてもなかなか読んではもらえません。
『ページの存在を知ってもらわなければ』世の中に存在していないも同然。
そこで、新しく造ったFBページのトップに、ブログサイトを説明する記事を固定したのです。

 

■「トップに固定」は看板機能か⁉

さて、私の錯覚について────
私が「トップに固定」を使ったということは、そもそも無意識に「記事はFacebookページで読まれている」と思ったということです。
ブログに記事を書と、”新着”を知ってもらうためにFacebookページに「記事紹介」を投稿します。
すると今回書いたような「ブログサイトを紹介する記事」は、新しい記事に押されて1つ下に下がります。
新着情報(記事紹介)を書けば書くほど、知ってもらいたい情報が下方に埋没していきます。

 

それを防ぐための機能が「トップに固定」です。
大事な記事をある程度の期間、”目立つ所”に置く。
”看板”を置くようなイメージ。

ある日この機能があったことを思い出し、早速、くだんの記事をトップに固定したというわけです。
「成果」ですか⁉
正直言って、”ないよりまし”程度でしょうか。
1か月近くトップに表示させ続けましたが、他の記事と大差ない表示数となりました。

 

■そもそも来訪されないのだから……

そもそもFacebookでは、「トップに固定」してもその記事、”看板”にはなりません。
ページに来て読む人は5%もいませんから。
本当です。
いくつか自分が管理者をしているFacebookページで、アクセス経路を調べた結果ですから、間違いありません。

 

もう一度繰り返しますね。
新しく書いたブログ記事の紹介をFbページに書いても、友達はその記事を自分のニュースフィードで読むだけです。
その記事に関心をもてば、記事をクリックして直接「ブログの記事」を開くでしょう。
発信元である『Fbページを見たい』と思う人は、まず、いません。

 

ブログ記事にはジャンプしても、FBページは訪問しない。
訪問がないのだから結局、(Facebookページで記事を発信しても発信しても)トップに固定した記事は読まれず”看板”の役割を果たせない、というわけです。

 

■Fbページも「見に来ない」!

この勘違いは、『実は、Facebook自身も錯覚しているんじゃないか』と思うくらいです。
トップに固定」という機能は先ほど指摘したようにFacebookページにしかありません。
(もとい。今調べたらグループページにもありました!)
個人ページにこの機能がない理由は、個人のページは元々PRには使わない、商用にはしないという約束ですから、「この記事が売りです、絶対読んでね」というニーズはない、と見ているからです。

 

逆に言えば、Facebookは「Facebookページとグループのページにはそういうニーズがある」と思っている。
だから、私のように「トップに固定」を使う人は間違いなくいるし、あながちトンチンカンをしているというわけでもない──ことになるはずです。

 

でもね、違うんですよ。
Facebookページもまた、見に来てもらえるページではないんです。
ご自分のことを考えてみて下さい。
FBページを「お気に入り」に入れていつもページを見に行きますか?

 

私の場合、「お気に入り」に入れているのは自分が管理しているFbページと、いくつかの「グループ」ページだけです。
その結果どうなるかというと、(他の)Fbページの記事が私のニュースフィードに届くことは皆無で、ふだん頻繁にアクセスしているグループからはメンバーの記事がよく届き、グループページを開く必要もないほどです。

 

■「トップに固定」効果は疑問

私の経験は”特殊”でもなんでもありません。
Facebookのアルゴリズムは働き者なので、ユーザーがふだんから交流やアクセスをしている個人やFacebookページ、グループの記事は、わざわざそのページに行かなくてもニュースフィードに勝手に届けてくれます。

 

FBページとグループページに「トップに固定」機能があるのは、来訪した人に気づかれやすくするために違いありません。
でもそのページに特別の関心がないユーザーには、そもそもそのページ発の記事がニュースフィードに届きませんから、そんなページがあることを知ることができません。
一方、FBページを「お気に入り」に入れて頻繁にアクセスする人には、私が書いたような紹介記事は(とっくに承知の記事であり)意味がありません。

 

だから「トップに固定」の意味があるとすれば、例えばブランドショップのFBページで「新作中の超目玉商品」をしばらく掲出するとか、グループページでメンバーに「どうしても周知させたいお知らせ」を載せる、といった使い方でしょう。

 

Facebookはいまだに「Fbページは来訪されてなんぼ」と考えているようですが、来訪されるページになるFbページは極めてまれ、極レアであり、大半のFbページは「存在を知ってもらう」ことに汲々のありさま。かつ、それに成功するページはなかなかない、といった実態ではないでしょうか。

 

Facebookは他のホームページやブログなどのサイトとは違います。
決定的に違うんです。
ホームページやブログは、そのサイトに行かなければ情報に接することができません。
だから初めてそこに行くには「検索」を頼みにし、サイトを”発見”しなければなりません。
それがインターネット使う時の標準的な行動でした。

 

ところがFacebookは「ニュースフィード」という画期的な場と機能を創り出し、さらにアルゴリズムを精緻化させて、予測に基づいてそのユーザーが好むであろうコンテンツを勝手にお届けする仕組みを造りました。
これはそれまで当たり前だったネット内の流儀を根本的に変えてしまった出来事です。

 

でもユーザーは”刷り込まれた常識、先入観”をなかなか切り替えられません。
だから今もきわめて多くのユーザーが、これほどFacebookが普及した今も「タイムラインに見に来ている」と錯覚しています。
その結果、自分のタイムラインから人が書き込んだ記事をせっせと消すなど、タイムラインの清掃を始める始末ですが、まったく意味ありません。
むしろ”お近づき”を喜んでいいんです。

 

あなたの投稿が多くの人の共感を得たとしたらそれは、あなたのタイムラインがきちんと整理されていたからではなく、記事の中身がよい結果、多くの友達のニュースフィードに表示され読まれた結果なんですから。

 

ジャーナリスト石川秀樹

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