★友達やFacebookページは、なぜ消えるのか? 「フォロー」という仕組みを知ろう!

フォローのナゾ
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友達やFacebookページはいつの間にかニュースフィードから消えてしまう。
なぜだろう? 以前は頻繁に見かけたのに、最近はさっぱり・・・・。
その謎は「フォロー」という仕組みを分析すると解くことができる。

 

先日(2015年8月30日)、Facebookの閲覧制限の決定版とも言うべき

★Facebook、ベストな閲覧制限はコレだ!「知り合い」と「フォローをやめる」を併用

という記事を書いた。おかげさまで好評だが、実は書き残したことがある。

 

■「フォローをやめる」が登場した!

書き残したのは「フォロー」の重要性についてだ。
ご存じのように、相手をフォローすればそのユーザーの投稿記事が自分のニュースフィードに表示される。もちろん最終的に表示するか否かを決定するのはFacebookのアルゴリズムだが、「フォロー」はニュースフィードに表示させるための絶対必要条件だ。

 

その大事な大事な「フォロー」を、Facebookはやめられるようにした。
友達」というのは「フォロー」という観点からみれば、互いに相手をフォローしている状態である。フォローしているからこそ、相手の投稿が自分のニュースフィードに表示されるわけだ。Facebookの原理原則ともいえる“重要な約束事”だ。しかしFacebookはそれを破る。
「友達」でありながら、フォローをやめられるようにしたのだ。

 

先日の記事では、この「フォローをやめる」が後半のキーワードになった。
フォローをやめれば記事が届かない→反応できない→反応しなければ2人の関係が冷える→関係が冷えればこちらの投稿も相手のニュースフィードに表示されにくくなる→結果として「閲覧制限」の役割を果たす、というストーリーだ。アルゴリズムだけでは両者の関係を“疎遠”とみなすのに時間が掛かるが「フォローをやめる」は決定を迅速にする。

 

■「ニュースフィードの設定」でカスタマイズ可能に

フォローをやめる」をFacebookが採用したのは2013年12月。
この時点でFacebookが「友達」と「フォロー」を切り離した意図がわからなかったが、2014年11月に画期的な新機能「ニュースフィードの設定」が追加され、疑問が解けた。ユーザーにニュースフィードのカスタマイズ化を促す仕掛けだ。

 

それまで、ニュースフィードにどの記事を表示するか、しないかは「アルゴリズム」の専管事項だった。ユーザーは“自分のニュースフィード”なのに、そこに何を表示させるか介入できない。「ニュースフィードの設定」はそこにある程度の自由度を与えようというもの。Facebookのきまぐれでなければ、大きな方針転換だ。

 

ニュースフィードの設定」は、▼Facebook上部のブルーのバーの一番右「▼」マークのメニューから行う。

 

ニュースフィードの設定

2014年11月から追加された「ニュースフィードの設定」

 

少し前の画面をお見せする(現在は表示方法が全面改定されている。こちらの方がFacebookの意図が明確になるので)、「ニュースフィードの設定」の概略を説明しよう。

 

■Facebookページ・グループ・アプリもフォロー対象

「設定」を開始すると初期状態は「サマリー」で、まず「先週よく見たプロフィール」が表示される。左側のメニューを見ればわかる通り、“プロフィール”の対象は「友達」だけではなく、「Facebookページ」「グループ」「アプリ(「その他」として表記)」も対象だ。

 

フォローされていないfbp

フォローを外されたFacebookページ。「+フォローする」と表記されている

 

今さらながらなのだが、Facebookページ・グループ・アプリも時々ニュースフィードに出てくる。不思議にも思わなかったが、これらがニュースフィードをにぎわすのは私がこれらをフォローしていたからなのだ。でも、フォローした意識はない(皆さんも同じなのでは?)。
▼ページのいいね!をクリック、▼グループに入会、▼アプリに登録――これらの行為が「フォローする」ということだったのだろう(←以前はそうだった。今は違うようだ)。

 

■4ヵ月無反応なら「フォロー」は消える!

上の写真は「旧ニュースフィードの設定」でFacebookページを表示したものだ。
「フォロー中」のページは少なく、大半は「+フォロー中」になっている。

 

意外な結果だ。かつてはFacebookページに「フォロー」などという概念はなく、ページのいいね!を押せば当然に、ニュースフィードに記事が届いた(つまり「フォロー」が成立していた)。「」したように今は違うようだ。ページに「いいね!」するとはじめて「フォローする」のメニューが現れる。そこであらためて「フォロー」しなければこのページの投稿はニュースフィードに現れず、「いいね!」しただけで終わる。なるほど!

 

ならば、ならば・・・・Facebookページを造れば、つまりページオーナーになればさすがにはじめから「フォロー」したことになるだろうか? それで確かめてみた。
予想通り。Facebookページを新たにつくった時には「フォロー」をしている状態になった。
しかし油断はできない。コレ、ものすごく重要なのだが
たとえページオーナーであっても、4ヵ月、ページに対して何も反応しなければ、「フォロー」は消えてしまう!!
フォローが消えた自作ページを見つけて、これも確認した。やれやれ・・・・。

 

グループも参加しただけでは「フォロー」にならない。アプリも同じ、登録しただけではダメ。グループを自分でつくれば・・・・、これは「フォロー」したことになる!

 

■オーナー、管理者でも「フォロー」を外される

フォローをやめた人を再フォロー

Facebookによって勝手にフォローを外された「グループ」

 

「ニュースフィードの設定」は現在、このような仕様に変わった。主旨は以前と同じだ。
トップに表示する人を選択」などと書かれているので「友達」しか指定できないのかと思ったが、Facebookページ、グループ、アプリいずれもOKだ。

 

見てもらいたいのは「フォローをやめた人を再度フォロー」だ。
ここに出てくるのは自分の意思でやめたか、Facebookが勝手にフォローを外したのいかんにかかわらず、現在は「フォローをやめている」友達Facebookページグループアプリの一覧だ。

 

私の場合、300くらいのFacebookページにページのいいね!を押しているが、その大半がこの中に入っている。以前はいいね!しただけで「フォロー」になったはずだが、そのページのほぼすべてが現在はフォローを外されている。グループも同様だ。ほとんど見ていないグループはすべてここに収容されている。
赤枠を付けたグループは、以前に私が創ったグループだ。お恥ずかしい。

 

4ヵ月なにも反応しなければ、Facebookのアルゴリズムも十分に両者の関係が“疎遠”と判断するだろう。なにもフォローを外さなくてもニュースフィードに記事は出現しない。それなのになぜフォローをなかったことにするのだろう。これはFacebookの「恒久的な決定」の意思だ。もう一度ユーザーが意思をもって復活させない限り永久退場、これがFacebookの方針だ。

 

■友達のフォローも実質“凍結”される!

この一覧に人物の写真(友達のプロフィール写真)は1枚もない。
私は友達のフォローをやめたことがないからだ。
それにもう1つ重要な理由がある。
Facebookは、Facebookページ、グループ、アプリのフォローはどんどん外していくのに、「友達」のフォローは決して外さない方針のようなのだ。

 

それだけFacebookは「友達」を大切にしている、かなめ中の要と思っているのだろう、と言いたいところだが、実は違うと思う。
フォローを外さないのは単に見てくれだけ、と厳しく見ておいた方がいい。
一度友達になれば「フォロー」はずっと継続される。ユーザーが自らやめなければ、勝手には友達のフォローは外されない。しかし実質的には、
とうの昔に「外されているのと同じ状態になっている」と言うべきだろう。

 

反応している、していないの目安はFacebookページやグループと同じ「4ヵ月」。
あなたのタイムラインに戻って「友達タブ」を点検してほしい。友達のプロフィール写真一覧は、おおむねあなたとの交流の深い順に並んでいるはずだ。スクロールして下の方まで見て、あなたは何人の顔と名前が一致するだろうか。

 

名前の見当もつかない、いつ投稿上のやり取りしたかも思い出せないような友達がいないだろうか。その友達の「フォロー」はとっくの昔に“凍結”されていると見て間違いない。あなたが何もしなければ、これからもあなたのニュースフィードに現れることはないだろう。

 

もしあなたが「これからもその人と交流していきたい」と思うなら、今すぐその人のタイムラインに飛んで行って投稿を読み、いいね!やコメントなどなんらかのアクションを起こすべきだ。それを何回か繰り返せば「フォロー」は復活する。

 

もし「この人とは縁がなかった」と思うなら、「友達」であることを解除してもいいと思う。解除して他の友達を探す方が、あなたのタイムラインは活性化するだろう。
もしあなたが「友達は“飾り”でいい」と思っているなら、放っておけばいい。わざわざフォローをやめる必要さえない。とっくにフォローは“凍結”されているだろうから。

 

■高飛車は嫌い? それとも魅力を感じる?

最後に余計なひと言を。
もしあなたが「友達タブ」を点検してなんのアクションを起こさないなら、あなたのFacebookライフが活性化することはまずないだろう。
Facebookは「交流すること」が基本だ。「大事なのは交流する人であり、Facebookはそのためにある。不活発な人は“足手まとい”であり、退場してもらっていい」とFacebookは考え始めているようだ。

 

Facebookは熱心な人にだけ“果実”をもたらしてくれる。
ここ2、3年来の改革を見ていると、Facebookはますます頑固にその方針に向かって突き進んでいきそうだ。Facebookはユーザーに努力を求めてやまない。実に高飛車でめんどくさいSNSだ。
でも、だからこそ魅力があるのだとも言える。

 

あなたはFacebookにどのような答えを返しますか。

 

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ジャーナリスト石川秀樹

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