多くの人はもうとっくにお気づきと思いますが、まずこの写真を―――
■「論より証拠」写真を見て!
たいへん失礼しました!!
長大な写真にさぞ驚かれたことと思う。
Facebookの検索窓で「新城あんな」と打ち込んだ結果だ。
スマホで果たしてこの写真、見られたのかな?
ほんとうは一列にしてお見せしたかったのだが、MicrosoftのPaintソフトも
これ以上の長さに対応していないようで、やむなく2つに畳んだ。
スパムアカウント「新城あんな」はいったい何人いるんだろう。
Google検索では200を下らない。
しかし犯人はたった1人であろう。
2つ折りの途中で写真が切れているのは「さらに結果を表示▼」をクリックしても
Facebookのエラーとなり、画面が真っ白になってしまうためだ。
Facebookにエラーを起こさせるほどスパムアカウントが与える「害」は大きい。
■「不正なアカウント一掃」、と勘違いした
先日、こんな記事を書いた。
★「追悼アカウント」で? Facebookページのいいね!数がガクンと落ちた!!
「追悼アカウント」採用によるFacebookページへの影響を書いたものだが、
実は当初の執筆意図とはずいぶん違う”ただの紹介記事”になってしまった。
追悼アカウントは2015年3月12日より採用された。その直前にFacebookから
Facebookページの管理者に「ページのいいね!数が減るかも」の注意メッセージがあった。
ほとんど条件反射のように消去してしまったが「いいね!解除」の文字が頭に残った。
そこからは勝手な思い込みで、Facebookが不正アカウントの削除に乗り出す結果、
Facebookページのいいね!数が減る・・・
<ついにFacebookがスパムアカウントを削除するのかぁ>と解釈してしまった。
ほどなくして”予告通り”Facebookページのいいね!数がガクンと落ちた。
そこで期待を込めて「新城あんな」名をFacebook検索にかけたわけだった。
意に反して、相変わらず「新城あんな」の顔写真はずらり、ずらり・・・・。
「Facebookページのいいね!」数激減の主因はスパムアカウントの一掃ではなく、
「追悼アカウント」の導入という(私にとっては)瑣末な要因によるものだった。
■「新城あんな」は今も現役だ
これだけ大っぴらに偽アカウントをつくり続けているのだ、さすがにFacebookも
いくつかはチェックしてアカウントの残像が検索画面に残っているだけ――と思い、
1つ1つクリックしてみたら、すべて”現役”だった。そして
しっかり男性諸氏の何人もが引っ掛かり、いいね!やコメントまでしている。
スパムアカウントの問題は、Facebook上では3年も前から指摘している。
昨年は、5月にこのブログにも書いている。
★鍵を掛ける人になりましょう! Facebook友達のプライバシーはあなたが守る
Facebookは実名登録制であるにもかかわらず、アカウント管理が極めて甘い。
写真が同じでも、名前が同じでも、誕生日や出身地がいい加減でも、
メールアドレスさえ「別物」を用意すれば、100でも200でもアカウントを作れる。
その結果、詐欺師や悪質業者が大手を振ってFacebook内をかっ歩している。
今や「個人情報抜き取り」や「さくらサイトへの誘導」などのヌルい手ばかりでなく
直接ユーザーをどう喝するようなメールさえ送り付ける図々しさだ。
■「追悼アカウント」より生者の安全に気を使え
「追悼アカウント」を”生きているアカウント”としてはカウントしない、とは
たいそうきめ細かい対応で「さすがにFacebookだ」と誉めてあげよう。
しかし肝心かなめの問題を殊更にサボタージュするのはいかなる存念か?
Facebookは近ごろ「画像認識機能」を急速に進化させている。
写真をアップしようものなら、たちどころに友達の名前をタグ付け候補に挙げてくる。
大きなお世話だ。
顔認証にそれほどすぐれているなら、その技術はアカウント管理にこそ使うべきだ。
世界のFacebookユーザーは13億9000万人だといわれている。
そんな数字を聞くたびに私は、<やれやれ>と思う。
嘘八百はやめてほしい。
13億9000万のうち5億くらいはスパム、住所不定、100の顔を持つユーザーではないか。
もう何度目か忘れたが、Facebookは果たすべき責任を即刻、果たすべきだ。
<ジャーナリスト石川秀樹(電本館あるじ)>
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