妻が困った顔で言う。
「電話が掛かってくるとiPhoneが、相手の名前を呼び捨てにするの」
「?????」
「例えば『石川』って言うのよ。エライ相手から掛かってきたりしたら困っちゃう。周りにきこえてしまうでしょう?」
「まさか! しゃべるの⁈」
「そう、『イシカワッ』って」
■お節介にもほどがある!
車中の話だったので、家に帰ってから確認。
本当だ‼
僕のガラケーから掛けると、家内のiPhoneが「石川」と言う。
ビックリした。笑えた。そしてあきれた。
お節介にもほどがある。
■呼び捨て機能を止める
経過は飛ばして結論を言う。
iOS410.3.1あたりから備わった新しい機能だった。
音声入力ソフト「Siri」が電話帳に登録済みの相手の名を読み上げるのだ。
「アホの小坂」などと登録していたヒにはエライことだ。
この止め方は簡単だ───
iPhoneの[設定]→[電話]
[電話]を開けば一目瞭然。
「音声で知らせる」という入目項目があり、「常に知らせる」になっている。
“犯人”はコレだろう。
[音声で知らせる]を開くとこうなっていた。
一番上が「常に知らせる」。
妻のiPhoneはここにチェックが入っている。
これをやめ、最下段の「常に知らせない」にチェックし直せばいいわけだ。
■デフォルトの設定を確認した
でも妻は、どうして「常に知らせる」をチェックしていたのだろう。
『きっとiOSのバージョンアップで新機能が入り、デフォルトが<常に知らせる>になっていたのだろう』
と考えたのだが、違った。
確認するため自分のiPhoneを引っ張り出した。
10分ほど待つと切り替わった。
[設定→電話]のデフォルト画面はこれだ。
なんだ、デフォルトは「常に知らせない」。
これなら何の問題もない。
■当初は「音声で知らせる」ではなかった
それにしても、家内がわざわざ電話設定をいじって「常に知らせる」に変えたとも思えない。
それでいろいろネット検索をかけた結果───
この機能、iOS410.3.2より1つか2つ前に備わったものらしい。
当初の翻訳は「音声で知らせる」ではなく、「着信を知らせる」となっていたらしい。
これだと、常に知らせない」では
『えっ、着信を常に知らせない⁈ それはないでしょう。知らせてくれなければ電話が掛かってきたこと自体が分からない』
とばかり、「常に知らせる」に変えた人が少なからずいたと思われる。
ということまでは分かったのだが、妻のiPhoneが「常に知らせる」にある日突然変わってしまった理由は分からない。
まあ、いいや。
とにかく、呼び捨て機能を一応オフにできた。