★タイムラインの価値、「友達を受け入れ記事拡散を後押し」こそがFacebook流だ!

友達のタイムラインにシェア
Ads by Google




Pocket

Facebookのタイムラインの価値とはなんだろう。
きのう書いた(2015.3.11)以下の記事がブレイクし、あらためて考えた。

 

★Facebookの「シェア」実はすごい機能だ、活用すれば世界が変わる!

シェア先が5か所あることを書いたこの記事が一晩で200いいね!をいただいた。
誰か影響力のある人の目に止まったか、と思ったのだが、
Facebookで何人かがシェアしてくれたことが起点になっているようだ。
というわけで「Facebookのシェア」のすごさをあらためて認識した次第。

 

■「タイムラインの意味」を考え直してみた

きのう言いたかったのは「シェアの多様性」についてなのだが、
書いていて「タイムライン」についての考え方が日本と欧米では
根本的に違っているのではないか、ということに気がついた。
これがなぜ問題かというと、シェアする場所としてFacebookは
友達のタイムライン」をも指定しているからだ。

 

読んでくれた人の多くも、そこに注目してくれたようだ。
日本人の私の感覚では、人のタイムラインに誰かの記事をシェアすることは気が引ける。
まるで”領空侵犯“するような気分になる、ときのうは書いた。
私のようにあまり空気を読まない人間でも「気が引ける」。それはなぜだろう?

 

ところがFacebookは「当たり前でしょ?」とでもいうように、
「自分のタイムライン」と「友達のタイムライン」をシェアの場所に指定する。
シェアされた記事は「タイムライン」経由→「友達の友達のニュースフィード」にまで
広がっていくから、シェア先に「友達」を加えることの意味はとても大きい。
「自分」は1人だが「友達」は最大5000人まではOKなのだから。

 

■日本人のタイムラインの認識は世界標準と違ってる?!

自分の認識とFacebookの設定にあまりに落差があるので、以下のように推測した。
<アメリカなど欧米諸国では、「シェア」の機能を使って友達のウォールに
“良いと思った記事”を直接伝えることは、別に奇異なアクションではない>

 

こう考えると「タイムライン」への認識、日本は”世界標準”と違っているらしい。
とかく日本では、タイムラインを「自分の部屋」と考える人が多い。
だから人が書き込んでくるとムッとする。これは日本人の「勘違い」なのではないのか。

 

タイムラインのことをもう一度考えてみよう。
<投稿をタイムラインに書く→それは友達のニュースフィード(NF)にも表示される>
Facebookの仕組みは「タイムラインの変更は(アルゴリズムに従って)NFに伝わる」だ。
だから誰かの投稿をシェアすれば、シェアしたコンテンツごとこれも友達のNFに流れる。
友達が記事を書きあなたをタグ付けすればタイムラインに表示され(設定によるものの)、
その記事もまた、タイムライン経由→あなたの友達のNFに表示されることになる。

 

以上を前提に「友達のタイムラインにシェア」したらどうなるか、考えてほしい。
あなたが大胆にもある記事を友達のタイムラインにシェア→記事は友達の友達のNFに!
つまり「シェア」は”ただ1人に伝達する行為”なのではない。タイムラインが
「つなぎ手」になって、その向こう側にいる友達たちに記事を伝えていく<下図>。

 

友達のタイムラインにシェア

私がBの投稿を友達Aのタイムラインにシェアした。するとその記事は・・・・

 

つまりタイムラインは日本人が考えるように単なる「私の部屋」ではない。
「私」はもちろん主な書き手だが、友達も投稿する。いわゆる「投稿」ではなくても
記事をあなたのタイムラインにシェアしたり、写真にあなたをタグ付けすることで
その記事もまたあなたのタイムラインに載る。そして友達のニュースフィードに!
タイムラインはバトンを受け渡す場であり、「自分」と「友達」が交錯する場だ。

“タイムラインの変更”はこのように行われるとFacebookは想定している。
友達との交流」の場である
タイムラインは情報拡散の起点、これがFacebook流だ。

 

そういった形でのにぎわい創出こそがFacebookが考えるタイムラインの真の姿
引きこもって1人で自分の投稿をせっせと書く場がタイムラインなのではない。
ユーザーの多くがそのように考えるようになれば、自分のタイムラインに友達が
誰かの投稿をシェアしてきても、決して腹は立たないだろう。
むしろ「私のタイムラインがお役に立ってうれしい」と思えるはずだ。

 

■”タイムライン交流”を実践している人がいる!

実際に私のFacebook友達の中に、タイムラインをそのように使っている人がいる。
独自に考案した「ganmo.バーガー」を静岡で製造販売している安部恵さんだ。
安部さんのタイムラインは友達が彼女をタグ付けする結果、友達の記事であふれている。
なぜそうなるかといえば、彼女自身が友達のイベントやFacebookページの記事をシェアしたり
お店や催し会場に行けば友達をタグ付けしてチェックイン等――を続けているからだ。

 

これらはすべて「情けは人のためならず」、人がしてほしいことを先にしている。
情報発信力がある安部さんが店のこと、イベントのことを友達に広げる役を果たしている。
だからお互いさま、友達は頼まれなくても投稿すればタグ付けしウォールを埋めてくれる。
安部さんはイベント会場でganmoバーガーを焼き販売する。自分のことをFacebookに
書くゆとりはない。すると友達がパチリ。写真に彼女をタグ付けしてせっせと投稿する。
何もしないでも友達に「安部さんの1日」が伝わっていく(タイムライン経由→友達のNFに)。

 

これほど友達と交流している安部さんのウォールだが、友達がシェアした記事はない。
タイムラインを交流の場と心得ている安部さんなら「シェアも歓迎」のはずだが、
友達の側に遠慮があるのだろうか。いや、たぶん違う・・・・。誰も
友達のタイムラインにシェア」をやっていないので、思いつきもしないのだろう。

 

タイムラインは交流の場だ。
「自分」の記事はもとより、友達の投稿やシェアの投稿、タグ付けされた記事などを
友達のニュースフィードにつないでいく起点であり、一種のジャンプ台でもある。
自分の部屋と思い込み友達の投稿をシャットアウトするのはFacebook的ではない。
以上、あくまで私見だが、そう的外れなことは言っていないと思っている。

 

【この記事の関連記事】

★Facebookの「シェア」実はすごい機能だ、活用すれば世界が変わる!

【Facebookの教科書関連記事】

★あなたの投稿は友達に届いていない! 知らないと損するFacebookの掟

★Facebookは「まとめ屋」兼「拡散マシーン」。自己規制は無用、芯を語ろう!

★友達は“展覧会”を見に来ない! あなたに限らない、Facebookへの誤解

★Facebookの個人アカウントは非商用、初歩的ミスを指摘しづらい私・・・・

★Facebookは“極端”がお好き、あなたの投稿表示数は250倍の差がつく!!

★誰も書かなかった「いいね!」の原理 わかったつもりの人はつまづく!

★FBは“特別の人”を知っている 「交流」を自分で制御しておかないとヤバイ!

★『人の輪』を創りたがるFacebook あなたの投稿は友達に届いていない!?

★ニュースフィードの登場でFacebookは変わった 本当に、劇的に!!

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

Ads by Google





…………………………………………