心がもやもやとして落ち着かない時、何を飲みますか?
僕はコーヒー。
それでもごくたまに、急に紅茶を飲みたくなることがある。
それで、散歩に出た。
家から1.5キロばかり行ったところの公園。
その先にMonmouth Tea(モンマスティー)がある。
座席、カウンターに3、テーブルは1つという小さな店だ。
先日通りかかった時には閉まっていた。
<さては、もうつぶれちゃったのか>
そんな心配もあったので、行ってみた。
きょうはやっている。
<よかった……>
アイスクリーム入りのMサイズを注文した。
公園でいただくつもり。
あの日は持ち帰ったんだっけ?
4年近く前のことを思い出した。
日にちも覚えている。
5月2日、屈辱の日だ。
その日、近くの試験会場で司法書士の公開模試を受けていた。
勉強を始めて7ヶ月、11科目のテキストを一通り終えたばかり。
自信? あるわけない。
あるわけないが、そこそこはやれるのではないか……。
ガーン!
元々さしたる根拠のない自信は、問題を読み進むうちに
木端微塵(こっぱみじん)に打ち砕かれた。
<1問も確証ないぞ、コレ……>
高校時代の物理の期末試験以来の思い。
午前と午後、計5時間が焦りの渦中でただ足早にすぎていった。
まず落ち着こう。
目に入った店に寄った。
そこがモンマスティーだった。
紙のカップをかかえ家に戻るまで、飲む気になれなかった。
その日、ゴルフの石川遼は中日クラウンズ最終日
「58」の記録的スコアで逆転優勝している。
輝かしい若者のヒーローぶりをテレビが興奮して伝えていた。
ティーをグイッと飲みこんだ。
60歳、挑戦者といえばかっこういいが……。
本試験は8月、とうてい間に合いっこない。
<行政書士に切り替えるか>
試験は11月、科目は「行政法」が追加されるだけ。
強気で何年も何年も司法書士にこだわる気にはなれなかった。
とにかく「勲章」がほしい、と熱望していた。
あれはもう4年前のことか。
公園でゆっくりティーを飲んだ。
高い美しい音色が聴こえてきた。
<オカリナ??>
近くのベンチにダウンを着た青年が座っている。
前かがみになって無心に指を動かす。
百年続きますように……?
一青窈の歌詞が頭に浮かんできた。
「君と好きな人が百年続きますように……」
オカリナのメロディーはそれだ。
うん、わるくない。
feel so good!
その年、行政書士試験も甘くはなかった。
翌年再挑戦、なんとか実った。
生きている限り、あしたは来る。
「百年続きますように……」
モンマスティーのかすかな甘さがお似合いだろ?
この話には。
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