★あらためて、ケータイ解約金は罪である!父の携帯、解約交渉不調で痛感

解約できない事件
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ケータイ解約金は罪である。
悪を通り越し”犯罪的”だ。
父の携帯電話解約をめぐって、あらためてそう感じた。

 

ケータイ解約金のことはこのブログで何度も書いているので、その仕組みの欺瞞についてはあらためては書かない。
ケータイ解約金は消費者の「解約の自由」を奪う不道徳な商法だが、今回感じたのは、(1万円余を損するのでそのバカバカしさのために”速攻解約”をちゅうちょするという経済的な側面ではなく)物理的にも解約しにくい仕組みになっている!!───という驚きであり、怒りだ。
ついに1日では、父の携帯電話を解約できなかった。

 

■使えない、既にないケータイが解約できない⁉

なぜ私が「父の携帯電話」を解約しなければいけないのか、かいつまんで状況説明しておこう。
父は90歳。今年1月3日、脳梗塞で倒れ右半身がマヒ、嚥下能力と言葉を失った。
目下リハビリテーション病院で機能回復訓練中である。

 

ケータイは85歳から持ち始めたが、1年半前に本体を紛失し、以来使えなくなっていた。
人のことなので放っておいたが、病床の父の姿を見るにつけ、気の毒に思う気持ちが強くなった。
何もできないのに毎月毎月、わずかな金額とはいえ引き落とされている。
自動的にストップはしてくれない。

 

最近やや落ち着いてきたので、請求書を探したが見つからない。
先週、ようやく請求書が届いたのでようやく詳細が分かり、きょうドコモショップを訪れた。
店の対応についての批判ブログになるので、店名を明記しておく。
静岡市内の「ドコモショップ新北街道店(写真)」である。

 

ドコモショップ新北街道店

 

■「解約月」教えるにも本人確認

「父のケータイの解約について」と用件を伝えてから10分待たされた。
ようやく女性店員が現れたので「解約月」を聞く。
「お父様のケータイですか?」と念押しされ、私の本人確認のため運転免許証を提示。
そのままそれをどこかに持っていき待たせること7分。
女性が戻り「本日、お父様の携帯電話をお持ちですか?」と聞く。
《冒頭に言ったはずだが》と思いつつ、「ありません。ずっと前になくして使ってないんですよ」と事情を伝える。

 

断っておくが私は社会人を何十年もやってきた。
だからケータイ解約金は欺瞞だとは思いながら、そんなことをこの店員に文句を言うつもりはない。
ただ、これ以上の無駄な出費は(父のために)止めてやりたいと思っているだけだ。
それも、直ちにやめると”解約月”(これも笑止だが、一応キャリアの「ルール」を尊重して)の関係で大損しかねないので(といっても最大でも1万260円の話だが)正確な解約月を知ろうとしている。

 

つまり、そんな些末な情報を出すのに本人確認だ、本人の意思だなどと大げさな話ではあるまい、だいたい商売人ならお客の風体、態度に触角を働かせて、信用できるかどうか、話にウソがないかの見当をつけて、あとは話の軽重を自分の頭で判断し、知らせてよいと思えば知らせればいいだけの話ではないか───と思っているのである。
それをこの若い店員は、また奥に行って判断を仰いでいる。

 

また5分も待たされ、父のケータイの解約月は「今年の9月、10月」であると知れた。
父の請求書を見ると、6月は1,334円の請求。
電話機能しか使わず、しかも紛失中だからこんなものだろう。
それでも9月までの4か月分、5,336円無駄な金を使わなければならない。

 

■このドコモショップ、役所なのか⁉

解約しなければ”わずかな金”と言っても、父が100歳まで生きれば16万円の出費となる。
「解約金など払う必要なし」の自説を曲げても今回、解約金なるものを払ってでも解約する気で来ているのだが、この雲行きはどうも「本人確認」「本人の意思確認」をしないでは解約すらできないんじゃあないだろうか。

 

そんなバカな。
私はほとんど切れかけている。
その後もこの店員さんといくつかやりとりがあり、最終的に店側の要求はわかった。

  1. 本人確認の書類(免許証か保険証)
  2. 本人の委任状
  3. 本人が使っている携帯電話機

 

いかに私が我慢強く、根気よくこのお嬢さんと紳士的に応対していたかしめしたいくらいだ。
が、この条件、「のめねェ~な」なのですよ。

 

1.父は免許証を返上している。代わりの証明書はお上がくれたのにもかかわらず、相手にされないらしい。
保険証は預かっている。(しかし写真もついていないこんなものが、なぜ確認書類になるのだ⁉)
意地を張りたい気分になって「マイナンバーカードではなぜダメなんだ」と言う。「少々お待ちください」。また消えてしまう。3分後、「ダメです」。「ダメなはずがない。あのカードを入手するために3度も行政は本人と面接しているのだ。日本で一番厳重に本人確認されているカードが、使えないわけがあるか」「少々お待ちください」。結局、ショップが折れた(当たり前だ!)

2.「本人の委任状」だって⁉ 本人は右半身マヒでリハビリの最中なのだぜ? 書けるくらいならとっくに書いてもらっている。

3.「本人が使っている携帯電話機」 始めから、紛失して手元にないんだ、と言ってるじゃあないか。

 

この店は役所なのか⁉

 

■役所は病室まで本人確認に来た!

念のため、役所の方がましであった事実を書いておく。
父のマイナンバーカードを手に入れるのにも難渋した。
脳梗塞になる以前に、父が自らカードを申し込みしている。
しかし今や役所に出向くのは無理。書けない。言葉も・・・・(当時は発せられなかった)。
そんな中で「本当に必要なん・・・・・・」という役人側の”舌禍”事件があり(もちろん私は目くじらを立てた)、「そんなに本人の意思確認が必要なら、あなたたちが父の病室に来なさい」という私の提案に乗って、責任者が入院先の病室まで来てくれた。

 

それであらためて父の事情を縷々(るる)話し、そして私の事情(解約してやりたいだけ、こんな不毛なことで何10分も時間を取られたくない)も話してその上で、「そんなに本人の意思確認にこだわるなら、君たちが父の病室を訪ねなさい」といってやった。
すると彼女はまた「少々お待ちください」。

 

父の明細書

余計なオプションを契約から外したいと思っていたのだが・・・・

 

■余計なオプションも外せない

そうそう、もう一つあった。
父の明細書には「ケータイ補償お届けサービス」なるものが付いている。
念のため検索してみたら「万が一のトラブルが発生した場合にもあらゆるトラブルを補償します」というわけがわかるようでわからない説明があった。
いずれにしてもケータイ自身が現在ないのだから、不要である。

 

「このサービスはいらないからオプションから外したいんだけど。解約は9月にやるけど、この変更は今すぐやってもらいたい。確認書類はもちろんないけどね」
言っていながら、《これも同じ理屈で断られそうだ》と感じていた。
定員は「それは(上に聞かなくても)ネットで調べられそうですから」と言って姿を消し、5分後にまた現れた。
「やはり確認書類がないと・・・・・」

 

■リーダーの裁量で済む話なのに

で、いよいよ抑えていた感情が切れかけた。
「これはそっち(ドコモ)の規約の問題じゃないんだよ。本人確認があろうがあるまいが、客がケータイを紛失していて、ケータイがないなら無意味な契約であることが明らかなんだから、誰かが裁量すればいいことなんだよ」

 

なんだか自分が女性定員に意地悪をしているみたいに思えてきた。
はっきり言っておきたい。
これは位置店員の責任ではなく、この店の長の問題なのだ!
女性店員を解放してあげるつもりで「店長に会わせなさい」というと、「本日はお休みを・・・・・」
「副店長だっているだろう」「少々お待ちください」。

 

また待たされそうな雲行きになってきた。
何度も店員は先輩か上司のところに相談に行っている。
私は大きな声を出さないが、この店員がやっかいな客を抱えていることは職場の人間には明らかなはずだ。
それなのに”助け舟”が出てこない。
どうやらこれがこの店の限界らしい。

 

■正しい理屈でルールを崩そう

私はもう一度この店に足を運ばなければならないらしい。
簡単な話なのに。
ここの店長にガッツがありあくまで杓子定規にルールを守りたい人なら、誰かを病院にやって父の意思を確認してくればいい。
もし柔軟な頭の人なら話をよく聞いて疑問点をただし、最後は私を信用して契約解除に応じればいい。
それができるかできないかは店長の肚(はら)1つ。

 

愚図愚図考える奴だと、私はまた1から今日みたいなやり取りをしなければならない。
ほんとうに「やれやれ」だ。

 

この店では当初、「マイナンバーカード」でさえ、本人確認として使えないと言っていた。
しかし「3度の面通しで日本一厳重な本人確認をしている」と言うと、たちまち譲歩した。
つまり、みんなが思っている「ルール」なんぞ、この程度のものなのだ。
裁量が効く話、論破すれば法律ではあるまいし、引っ込めざるを得ないのだ。

 

■解約金に「ノー」と声をあげよう!

ひるがえってケータイ解約金だ。
3大キャリアが談合でもするかのように、「サービス」と称して機種代金やパケット代金や通話代金をゴッチャ混ぜにして、あたかも特別に安くしているかのように装い奇妙奇天烈な料金体系をこさえている。しかもそれを厳重に守らせるために「解約金」なるワナを仕掛けている。

 

どこの世界に2年間も消費者の契約自由権を奪うサービスがあるというのか。
どんな国民があほみたいに、2年後の1か月か2か月か「解約月でございます。晴れてペナルティーなしで契約解除できます」なんて悪賢い契約にひれ伏しているのか。
すべてからくりである。
キャリアのみに都合のよい「料金体系」「規則」「ルール」なのだ。

 

損をしているのは長期の契約者。
新規客獲得に血眼だから、長期の、本来なら”優良顧客”として他の業界なら下にも置かれない”お客様”が体よくむしばまれている。
「本人確認」の話と同じだ。
本当に困れば(ドコモの言うとおりにしていたら永久に解約なんかできない!!)、困った人は「理屈に合わない」「現実離れしている」とこちらの正義をぶつけるようになる。ウソ偽りのない真実の声を、どうしてドコモごときがつぶせるだろうか。

 

今のところ3社とも大キャリアである。
しかし理屈に合わない法外な料金を押し付けているのは彼らである。
消費者は「解約金は理不尽だ」と99%の人が感じている。
真実なのはどっちだ!
いい加減に消費者も目を覚まし、怒りの声をあげてほしい。

 

時の勢いにやがて彼らも流されるはずだ。
その向こうには、すっきり単純で格安な料金が待っている。

 

【「解約金拒否の論理」関連ブログ】

★“解約金”拒否の論理! ユーザー脅して囲い込み、に屈してはいけない

★“解約金”拒否の論理2 孫社長、まことに惜しいことをした・・・・・

 

ジャーナリスト石川秀樹

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3 件のコメント

  • 自分が馬鹿なだけだと気づいてない老害怖い。
    キチガイってどこにでもいるんだなー

  • 保険証預かっててその保険証が本人確認書類としてokって言ってんのになんでマイナンバーカードにこだわってんの?
    まじきしょいわ、ただのクレーマーやん

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