けさ(2015.9.9)iPhoneでFacebookを開いたら、なんだか雰囲気が違う。
3本線ボタンから「メニュー」を開くと、メニューが一新されていた !!
整理されシンプルになった。少し解説しておこう―――
メニューの簡素化は今のところスマホ用の「Facebookアプリ」だけのようだ。
android系は未確認。Facebookのスマホ用サイトである「m.facebook.com」は変化なし。
■5つのジャンルにまとめ
iPhoneのFacebookアプリを開き、下段にあるメニューボタン(3本線、「その他」と表示されている)をタップすると、以下のようなメニューが表示される。
一番上は「タイムライン」。その下にふだんよく見るページが3つだけ表示されている。「すべて表示」のリンクをクリックすると、私が運営しているページがすべて表示された。
次のセクションは、▼友達▼イベント▼グループ▼ページ(Facebookページのこと)▼過去のこの日――の順に整理されている。1タップ余計にはなるが、ジャンルごとにまとまっているのでページなどは探しやすくなる。
3番目のセクションは「お気に入り」で、ここにはFacebookページやグループなど、過去に「お気に入り」に指定したページが一覧されている。以前のバージョンだと、「お気に入り」に登録したページがメニュー冒頭から並んでいたのだが、今はスクロールしなければ見られない位置に下がった。仕様変更にせっかちな人は不満を抱くかもしれない。
「お気に入り」の下にあるのは、▼設定▼プライバシーショートカット▼ヘルプとサポート。ふだんあまり使わない項目で、この並び順は妥当だろう。
■「友達」の仕分けは慎重に
個別に項目を見ていこう。
まず「友達」。タップすると予想通り友達のプロフィールアイコンがずらりと並ぶ。
新機能とは関係ないが、この並び順が重要だということはぜひ知っていてほしい。
五十音順でも、古くからの友達順でもない。あなたの投稿を熱心に読んでくれている友達順だ。いの一番に表示されるこの人たちこそあなたが大事にしなければならない友達、ということになる。
下にスクロールすればするほど、顔と名前が一致しなくなるはずだ。全員一致するようなら、あなたのFacebookライフはすばらしい。
顔写真や名前をタップすればもちろん、友達のタイムラインが表示される。
では、右側の「友達ボタン」をタップするとどうなるか?
さらにその右側にある「3つの点」は何をしてくれる?
タップするとこうなる――
<上、友達ボタンをタップ>いきなり、けっこう恐ろしい「設定」が登場する。「ブロック」と「友達から削除」だ。なんと無粋な! こんなに簡単に人を“排除”していいものだろうか。
<下、3点をタップ>一番下に「フォローをやめる」が出てくる。
念のため言い添えると、「フォローをやめる」は2013年12月から使えるようになった機能だ。「友達」は継続したままで、その人の投稿だけ「私のニュースフィードに表示してくれなくて結構です」ということになる。
だから私は“上手な縁切り用の設定”と言っている。Facebookの基本はおつきあいをすることだから、「気に食わない」程度で乱用するのはおすすめできない。
ところがFacebookは最近、妙にこの設定にこだわっている。気に入ってしまったようなのだ。ニュースフィードの混雑緩和に役立つとでも思っているのか真意は不明だが、「フォローをやめる」という設定を普及させようとしている。私は当惑を禁じ得ないのだが・・・・。
■Facebookは「グループ」が大好き
「イベント」は「近日予定」順にイベントが並んでいるというだけで、特筆すべき点はない。メニューのこの位置にイベントが登場するとは、『Facebookはイベントを重視しているんだな』と感じるだけである。
「グループ」はFacebookが大好きな“機能”だ。次に出てくる「ページ(Facebookページ)」と比較すると、優遇ぶりが際立っている。
先頭にあるのは「新しいグループ」。最近参加したグループを見ることができる。
次にあるのが「よく使うアイテム」で、ここには「お気に入り」に登録したグループと、ふだんからよく見ているグループが表示される。
その下には自分が参加しているグループが五十音順に並ぶ。『よくもまあ、こんなに参加したものだ』と自分で感心するほど、ていねいにグループが拾われている。
これに比べると「ページ」は実にそっけない。
見ることができるのは「自分が創設、または管理しているFacebookページ」だけ。他のユーザーが創ったFacebookページを見たくても、――たとえ「ページのいいね!」を押しているグループであっても、一覧に入れることは不可能なようだ。
「過去のこの日」。この機能については以前に記事を書いたので参考にしてほしい。
★「過去のこの日」でFacebookは“過去”の意味を変えた! 不滅のSNSを狙う野望
タップすると、1年前や2年前などの自分の投稿を見ることができる。
これもFacebookとしては定着させたい“野心的な”試みなのだろう、わざわざ一項を設けている。
■Facebookページは冷遇されている!?
次は「お気に入り」の説明なのだが、私としてはこれから書くことを最も強調しておきたい。
先ほど少しだけ触れた「FacebookはFacebookページにそっけない」という点である。
ユーザーの利便性についてこれほど細心の配慮をしているFacebookが、なぜかFacebookページに限っては「ユーザーにページを見てもらう」という配慮がまったく欠けているのだ。
「お気に入り」セクションの一番下、「お気に入りを追加…」をタップすると追加できるページの候補が表示される。指定できるのは▼グループ▼Facebookページ、それに▼フィード(「リスト」のこと)である。
しかし上の画像を見てほしい。グループについては参加したグループすべてが“候補”として表示されているのに、Facebookページについては「自分が創ったページ、または管理者であるページで、お気に入りにまだ指定していないページ」が表示されるにすぎない。
あのページを読みたい、お気に入りに登録したいという”読み手側の要望“をまったく満たしていない。
グループは簡単に「お気に入り」に追加できる。フィードについても同様だ。「リスト」を創っておけば登録して、いつでもひとかたまりの友達の投稿を閲覧することができる。
しかしFacebookページについてはどんなに設定をいじってみても、友達や他のユーザーが創ったFacebookページは「お気に入り」に追加できない。
「Facebookページなんかろくに見ないでしょう?」
「発信するときに便利なら、それでいいじゃない」と言われているみたいだ。
Facebookページの記事は、最近のアルゴリズム変更の“直撃”を食らって、ただでさえニュースフィードに表示されにくい。
まことに解せないFacebookの態度だ。
■デザイン変更の意味は何か
Facebookは「友達」と「グループ」しかお好きではないみたいだ。
そう言えば、今度のメニューの仕様変更では「アプリ」の姿が見えない。
『夢中になっている人も多いのに』と思って探したら、こんな所にあった。
デフォルトでは「過去のこの日」まで(上の写真、薄網が掛かっている)しか表示されていないが、「さらに表示…」のリンクをタップすると「アプリ」も現れる。
さすがにFacebookも忘れてはいない。
しかし、アプリ好きにとっては不便な設定になったものだ。
ユーザーの反応を見ながらこの辺は改良していくのだろうが、2013年以降のFacebookページの冷遇傾向は、このメニューのデザイン変更でさらに明確になったような気がする。
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