★「過去のこの日」でFacebookは“過去”の意味を変えた! 不滅のSNSを狙う野望

過去のこの日アイキャッチ
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けさ、ニュースフィードを開いたらこんな表示が飛び込んできた。
<Facebookでの過去の思い出 石川秀樹さん、2年前の投稿を振り返ってみましょう。8月3日の出来事を振り返ってみましょう>

「過去のこの日」

「過去のこの日」を思い出せとFacebookが誘う

 

『以前にもこんな呼び掛け、あったな・・・・』
しかしきょうは「2年前の投稿を」とある。『・・・・さてはまた新機能なのか?』 一番下には「シェアしない限り、これが他の人のニュースフィードに表示されることはありません」との注意書き。とりあえずシェアしてみればわかる。

 

「過去のこの日」をシェア

シェアするとこんな画面になる。画面の下方に「過去の思い出をチェック」の文字が……

 

 

シェアしてみて気がついた。これはFacebookの新機能「過去のこの日」だ !!
Facebookがユーザーサービスの一環として2015年3月15日から実装した。
1年前の記事が表示されるのだとばかり思っていたので、別の新機能なのかと思ってしまった。どうやら「過去のこの日」は1年限りではなく、“この日”を何年も前にさかのぼることができるらしい。
私は昨年の8月3日には記事を書かなかったので、Facebookは「2年前のこの日」をニュースフィードに表示させて、私に「使ってみろ」と促したわけだった。

 

■毎日届く「過去のこの日」

せっかくなので「過去のこの日」におつきあいしてみた。
まったく気づいていなかったのだが、「過去のこの日」はアプリであり、私やあなたが何もしなくてもパソコンやスマホのFacebookには「アプリ」として追加されていた。

「過去のこの日」はアプリ

「過去のこの日」はアプリとして追加されている

 

私はたまたまFacebookに誘われる形で「過去のこの日」を使ったのだが、もちろんあなたの意思で始めることもできる。
初めて「過去のこの日」をタップすると、この画面が出てくる。
(1年前のこの日投稿しなかったので、私のは2年前の記事だ)

「過去のこの日」を使う

初めて「過去のこの日」を使うとこの画面になる

 

いきなり意味不明のリンク、「お知らせを受信」とはなんだ ?!
これをタップするとどうなるのか。

過去の年のその日付に投稿されたコンテンツが毎日表示されます。(Facebookの説明文より)

 

なるほど、ただの「お知らせ」ではないわけだ。
過去のこの日」はかなりおもしろい。1年前はおろか、2年前でも3年前でも、その日投稿があればその記事を表示してくれる。いいね!、コメント、シェアは表示されない。しかし写真付きの記事の場合は、写真をタップ(PCの場合はクリック)すると元の記事にジャンプして、いいね!、コメントも可能になる。

 

自分の投稿だけでなく、誰かの記事にユーザーがタグ付けされている場合、その記事も「過去のこの日」のコンテンツとして表示される。また「誰々と友達になりました」などのアクティビティも紹介される(下の写真)。

4年前のこの日

「この日」友達になった人が表示される

 

赤い矢印で注意を促したが、このマークは「メッセージ」の意味だ。タップすると「友達」と交わしたメッセージ欄にジャンプするので、会話も可能になる。

 

■幅広い普及を目指すFacebook

過去のこの日」という機能を当初はばかにしていた。だから使ってみることもなく5か月近くもたってしまったわけだが、どうしてどうして“自分の回想用”にだけ使うのはもったいない。継続性のある案件ならあらためてシェアをして、「〇年後の現況」などを書けば友達も関心をもってくれるだろう。

 

2番目の写真が2年前の記事をシェアした私のタイムラインだ。
当然、私の友達のニュースフィードにも表示される。
友達がその記事を読むと、下の方に「過去の思い出をチェック」という文言が表示されている(PCの画面では上部に出る)。これをタップすると、私のではなくタップした友達の「過去のこの日」が表示される。

 

私がもう1度過去記事を読んでもらいたくてその記事をタイムラインに自己シェアすると、記事は友達のニュースフィードにまで流れる。今度は友達が「過去のこの日」に興味を持つよう促すという仕掛けだ。Facebookはこのアプリを広く普及させたいらしい。念が入っている。

 

■過去の記録を未来永劫保存へ

「過去のこの日」はユーザーの新しい習慣になるだろうか。
その答えは見当もつかないが、Facebookがこの機能を実装したことはすべてのユーザーの(投稿を含めた)過去の記録を未来永劫保存すると宣言したことに等しい。SNSはストックではなく「フロー」だと言われる。次から次に流れやがてかなたに沈み“忘れ去られる”ようなイメージだ。

 

ところがそうではないのだ。Facebookは毎日毎日思い出す作業を自動化してくれるのだ。
過去は生きている! 生き続けていくだろう。
このことには賛否両論あろうかと思う。
私は「人間の記録を残す」ことに意義を感じているので、Facebookの途方もなく壮大な試みに拍手を送りたくなっている。

 

【Facebook活用のヒント集】

★ニュースフィードをカスタマイズしよう! 快適に「Facebook友達」とつきあう法

★特定の友達の投稿を「トップに表示」、Facebookが新機能を追加!

★スマホで「結婚式のアルバム」を友達に送る法!すべてスマホで完結

★「最新情報」に切り替えてもFBの投稿すべては見られない。でも、試す価値ある機能だ!!

★コメントもらったら「すぐ下で返信」。Facebook個人ページに新機能!

★Facebookの「誕生日メッセージ」殺到に悩む人に効く処方せん!

★Facebookのストーカーを99%排除する法! 最後の1%はコレを……

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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