★ニュースフィードで”見たいコンテンツ”だけ表示させる! が難しいワケ

ニュースフィードの設定
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Facebookのニュースフィードは誰にもおなじみだと思う。でも、謎が多い。
ニュースフィードには友達の投稿すべてが表示されるわけではない。
それにしても、あまりに「私が読みたい(見たい)コンテンツ」とずれていないか? 
そこで、ニュースフィードをコントロールできないかを考えてみた。
答はビミョーと言わざるを得ない。「できる」が、限定的なのである。

 

そもそもニュースフィードで見ることができるコンテンツとは何か。

  1. 友達の投稿
  2. 友達のアクティビティ
  3. Facebookページの投稿
  4. グループの投稿
  5. イベント情報
  6. 外部サイトの記事(友達がソーシャルボタンに反応した場合)
  7. Facebookの広告

 

以上が主なところだろうか。
ニュースフィードに表示されるコンテンツの傾向はしばしば変わる。
例えば2015年4月から、つまりつい最近になって、「3. Facebookの投稿」記事の出現頻度はめっきり落ちた。Facebookがアルゴリズムを変えたらしい。私には大打撃!(最も力を入れている「ジャーナリスト石川秀樹」はFacebookページなので)

 

代わりに「増えたな」と感じるのは「2. 友達のアクティビティ」だ。
ことに目立つのは、「〇〇さんが新しい写真△枚を追加しました」である。

新しい写真を追加

友達のアクティビティのうち「新しい写真を追加しました」がよく目立っている

 

■ユーザー本位の表示は実現できるか

例として紹介したのは写真が1枚のケースだが、もちろん複数でもOK。
すべての写真と、記事も表示される。だとすると、このアクティビティは通常の投稿とどう違うのか。現在は9割以上の投稿が写真付きだから、わざわざ「新しい写真」として紹介する意図がわからない。ただ、「22時間前」などという投稿がこの形式で出てきているから、”復活”させるような意味合いはあるのかもしれない。

 

「「いいね!」しました」「「いいね!」と言っています」
「コメントしました」
「シェアしました」
「タグ付けされました」などの定番アクティビティは相変わらず多い。

 

友達がFacebook以外のサイトで「いいね!」ボタンを押したり、リンクをシェアすると、「6. 外部サイトの記事」もニュースフィードに表示されたりする。

外部リンクもシェアすれば

Facebookの友達が外部のサイトで「いいね!」したり、リンクをシェアすると・・・・

 

Facebook広告も「〇〇さん、□□さん、他友達△人が「いいね!」しています」や「おすすめの投稿」の形で(ページの「いいね!」ボタン付きで)表示される。
これらのコンテンツを表示する分、友達の投稿の表示数が減っているわけだ。
そこで「ニュースフィードでは友達の投稿を優先」というような設定をしたくなる。
しかしそんな設定はありはしない。

 

■アルゴリズムにはアンタッチャブル!

ニュースフィードでユーザーができないこと

  1. ニュースフィードに表示するコンテンツを増減させる
  2. 表示するコンテンツの傾向を変更する

 

Facebookが「できない」と明言しているわけではない。説明もしない。
だから、こちらで表示されたコンテンツを数えて検証した結果の結論だ。

 

1.については、今まで何度か説明してきた。
Facebookのニュースフィードは、ツイッターのタイムラインのようにフォローしている人の投稿をすべて見せてくれるわけではない。大幅に間引きされる。1日に見られるのは、最大で友達250人分のコンテンツにすぎない。

※参考 ★ニュースフィードに届く記事は1日250人分だけ!! │ 友達数を誇っても意味がない

 

2.は少しわかりにくいだろうか。
ニュースフィードに表示されるコンテンツはFacebook任せだということ。
13億人のユーザーがいれば13億通りのニュースフィードがある。
当然、なんらかの表示のルールがあるはずだ。それをアルゴリズムという。
アルゴリズムはFacebookの根幹だから、ユーザー側からはいじれない。

 

一方Facebookは、思いつくとアルゴリズムの変更を厭わない。
今まで何回も変えてきたし、これからも変えるだろう。
(その度にユーザーは困惑することになる。今回の私のように)
ユーザーが変更に異を唱えても、聴く耳は持っていないようだ。

 

例えば私が「死活問題だからFacebookページの記事をもっと表示せよ」
と訴えても、表示率を上げる仕組みはなく、回答もされない。
同様に「私は友達の投稿そのものを生の形で読みたいからFacebookは余計な友達のアクティビティを表示するな」と言っても無駄である。

 

■まとめて「フォローをやめる」が簡便に

以上、Facebookは理不尽だ。
ところが昨年11月、Facebookは「友達」や「Facebookページ」「グループ」の投稿の表示をユーザーがコントロールできるようになった、と発表した。

 

事実、連続投稿好きな友達の投稿ラッシュを抑制できるようになった。
いや、こんなことは(個別になら)”改革”前でもできた。
Facebookが言いたいのは「改革後は不都合な友達をまとめて追放できます」、ということなのだろう。以下の写真を見てほしい。

ニュースフィードの設定

「ニュースフィードの設定」により、友達やFacebookページの投稿などを制御できるようになった

 

Facebookの「設定」項目の中に「ニュースフィードの設定」が加わった。
何ができるかというと、ボタン1つで「フォローをやめる」ことができる。
対象はいま書いたように▽友達▽Facebookページ▽グループと、▽アプリ。
フォローをやめるとどうなるか。投稿が一切ニュースフィードに現れなくなるのだ。

 

「フォローする」という考え方はツイッター譲りである。2011年秋以降、Facebookは「友達」に加えて先方の承認なしに公開の投稿を読める「フォロー」機能(当初は「フィード購読」といった)を追加した。ツイッターの隆盛を横目に、閲読範囲を広げる必要に迫られたのだろう。
このときから「友達」は相互に「フォロー中」という関係になった。
今回の”改革”で、友達ではあるけれどフォローはしていない(この人の投稿はニュースフィードに表示不要)、という仕組みを加え、「友達=100%相互フォロー」という関係を断ち切ったわけである。

 

実に大胆。でも、とても乱暴な「改革」だ。

 

“フォロー切り”はこんな感じだ。
グループのフォローをやめれば、以後そのグループの記事は(誰が書いたものであろうと)表示されなくなる。フォローをやめても会員をやめたわけではないから、グループのタイムラインに行けば読むことはできる。Facebookページも同じ。友達も、友達でなくなるわけではない。ただ、ニュースフィードには現れないのだ。

 

これをうまく使えば、Facebookで苦手な人(うっとうしい人)の投稿を見ないで済むかもしれない。見ないし、反応もしない。必然的に関係性も薄れるから、自分の投稿が相手のニュースフィードに表示される可能性も減る。

※参考 ★知り合い/制限リスト 完全版「うっとうしい人にFacebookの投稿を読ませない法」!

 

 

■フォローをやめなくても”疎遠”になれる

“フォロー切り”はいいことづくめだって?!
そういう人向けに、もう少し説明しておいた方がよさそうだ。
「フォローをやめる」は物理的にニュースフィードに表示させない仕組みだ。
一方、Facebookのアルゴリズムは”関係性”に着目してニュースフィードへの表示をコントロールしている。実はこちらの事実の方が重い。

 

関係性重視の代表例として、「友達」を3種類にわけていることが挙げられる。
関係が深い順に<親しい友達――友達――知り合い>がある。
※これは友達のタブからユーザー自身が決める(下の写真)。

友達3ランクの決め方

「友達」にも実は3ランクがある!

 

あなたが特定の友達を「親しい友達」にすると、ニュースフィードにその人の投稿が頻繁に現れる。逆に「知り合い」にすれば”さっぱり見かけない”ということになる。
どちらも「フォロー中」ではあるが、アルゴリズムは差をつける。

 

さらに言えば、友達でありながらほとんど投稿のやり取りがない友達がいるとする。この場合、「フォロー中」でありながらこの友達の投稿はニュースフィードに現れない。

 

Facebookページやグループも同様だ。
あまり私たちは意識していないが、Facebookページの記事やグループメンバーの投稿が時どきニュースフィードに現れるのは、私たちがFacebookページやグループをフォローしていることになっているからだ。せっかく表示された記事に反応しないでいると、やがてFacebookページやグループの記事はニュースフィードから消える。
わざわざ「フォローをやめる」としなくても、事実上”フォローをやめたも同然”の友達、Facebookページ、グループは枚挙にいとまないほどではないだろうか。

 

「フォローをやめる」効果があるのは、今まで頻繁にニュースフィードを占めていた友達やFacebookページなどだ。この場合、変化は劇的だ(「ゼロ」だから)。

 

逆に私のように、フォローしているのにニュースフィードに表示されない友達やFacebookページなどをたくさん抱えている場合、「フォローをやめ」ても何の変化もない。
Facebookページがニュースフィードに表示されないのはフォローしているページが多すぎるからだ、と勝手に信じて今回、「ページのいいね!」を押した100以上のFacebookページのフォローをごく少数だけ残して片っ端から切ってみた。
どうなったか。フォローを残したFacebookページが表示されるようになった?!
いや、そのようにはならなかった。何の変化もない!!!

 

一度Facebookのアルゴリズムが「交流なし」と判断すれば、いいね!やコメントを一所懸命してみるなど具体的な行動を起こさない限り”交流復活”は難しいようだ。

 

■以前はフォロー切りに慎重だったFacebook

元来Facebookは、「フォローをやめること」をもっと重大事と位置付けてきた。
「交流」の根底を覆す行為だからだ。だからまとめて「フォローをやめる」仕組みを作ったにもかかわらずFacebookは、ニュースフィードの友達の投稿から「フォローをやめる」方法を今も残している。そしてその手順は何重にも「再考の機会」を与えて慎重だ。

投稿記事そのものからコントロール

友達の投稿をコントロールする場合は慎重に検討してほしい

 

投稿右上の「▽」をクリックすると「非表示にする」と「〇〇さんのフォローをやめる」などのリンクが表示される。「非表示」は、とりあえずこのコンテンツをニュースフィードから消す、という意味。これをクリックするとどうなるか。

非表示の注釈

「非表示」の注釈、だけではないようだ

 

「非表示」にする意味を改めて伝えた(1回目の再考)上で、この友達の投稿表示を減らすかどうか尋ねる。この問い掛けに「減らす」とクリックすると

非表示にする注釈

非表示にする前に注釈が出てきて、その下には・・・・

 

表示される投稿が減ることをあらためて伝え(2回目の再考)、では「〇〇さんのフォローをやめる」かどうか尋ねてくる。「フォローをやめる」とクリックすると

非表示4

友達の「フォローをやめる」というのは事実上の絶縁宣言

 

「フォローをやめる」とどうなるかを説明し、3回目の再考のためにここでも「元に戻す」リンクを表示させている。
気が変わればいつでも「元に戻せる」という設計思想を、私は高く評価する。
それに比べて「ニュースフィードの設定」は、「どうしちゃったんだ? Facebook」と言いたくなるほど問答無用で、粗雑だ。

 

■ニュースフィードコントロールは発展途上

ニュースフィードでユーザーができること

批判はひとまず置いて、ニュースフィードに表示されるコンテンツの傾向についてユーザーがコントロールできること、をまとめてみよう。

  1. 友達/Facebookページ/グループ/アプリの表示を抑制・禁止
  2. Facebook広告の表示を個別に抑制・禁止
  3. (別次元の話だが)表示法の切り替え[ハイライト/最新情報]

もっとたくさんありそうに思っていたが、このくらいしか思いつかない。

 

「1.」については上で詳しく説明した。
「2.  Facebook広告」について捕捉する。
ニュースフィードに現れるFacebook広告の典型は友達の推奨付きだ。
「〇〇さんが△△について「いいね!」と言っています」の形で現れることが多い。

広告を非表示

ニュースフィードに現れる広告を非表示にすることができる

 

友達やFacebookページの投稿に対してできることは広告にも適用される。
とりあえず「その広告を隠す」、そして今後もこの会社の広告は表示させない。
それだけだと思ったのだが、異なるFacebook広告を立て続けに5つくらい非表示にしたら、その後、Facebook広告そのものの表示が激減した。(数日して、再びFacebook広告は表示され出したが)
広告抑制機能はあるが、回復の仕組みは(現状では)ないようだ。

 

ニュースフィードの表示をコントロールする機能は、まだ発展途上の感じがする。
今後もFacebookはいろいろ試行錯誤しそうだ。できるだけユーザー側のコントロールも利くようにしてしてもらいたいが、アルゴリズムの開放はしないだろうな(やっぱり)。

 

「3.」についてはこちらを参考にしてほしい。

★「最新情報」に切り替えてFBの投稿すべて見る、はウソ! 表示数制限はそのまま

 

■時には友達のタイムラインに行こう

ニュースフィードにこだわってこれまで何本も記事を書いてきた。
私の感想を述べさせてもらうと、Facebookが各ユーザー向けにニュースフィードに届けるコンテンツを最適化しようとしている努力は尊敬に値する、しかし努力が実を結んでいるかと言えばいまだ<道遠し>、さらに”最適化”がユーザーのためになるかというと、私のような者は「それはちょっと・・・・・・・・・・・・」と、だいぶ距離を置きたくなってしまう。

 

私の主観はともかく、Facebookのニュースフィードの最適化は完成品になっていない。端的に言えば、私が読みたい、見たいコンテンツとだいぶズレている。中にはほとんど疎遠な友達の投稿が連続して首をかしげることもある。

 

だから個々のユーザーは「ニュースフィード任せにしない方がいい」とはっきり申し上げたい。友達の輪はすぐに固まる。その輪はあなたや私が考えている”人の輪”と同じではない。違和感がある。
違和感をそのままにしてFacebookを見続けていると、人の輪はますます偏る。

 

だから時どきは、自分の意思で友達のタイムラインを訪問してほしい。
Facebookページもグループも同様だ。ニュースフィードでなく、そのページのタイムラインで書き込んだりいいね!をしてほしい。そうやって”関係性”を自らつくって痕跡を残す。Facebookに自動的に読み取らせるのではなく、こちらからFacebookに情報を与えてやる必要がある。

 

Facebookがつくりあげる人の輪には距離を置き、自分本位の人の輪になるようひと手間を惜しまない。それがFacebookとつきあうコツであるように思う。

 

【ニュースフィードは本当におもしろい】

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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