★タグ付け機能を超簡単、らくらく解説! Facebook攻略に欠かせない役割

タグ写真2
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Facebookは掛け値なしに有用なソーシャルメディアである。
ただし、機能が豊富で欲張りな分、使いこなすのは大変だ。
中でも日本人が苦手とするのが「シェア」と「タグ」という機能。
きょうはタグ付けについて詳しく解説する。

 

前回はいきなり「自己シェアの功罪」について書いた。
「シェア」自体の理解がほとんど霧の中(あいまい糢糊)だから
かえって読む人を当惑させてしまったかもしれない。
A難度の技を求める人に「ウルトラC」を教えるようなものだった。

 

■覚えておかないとゼッタイまずい

そこで今日は日本人の苦手中の苦手、タグ付けについて説明したい。
はじめに断わっておくと、「タグ」は理解するのに骨が折れる。
概念も分かりにくければ、方法も難しそうに見える。
だから「そんなめんどくさいことは知りたくない」という人が多いのだが、
Facebookを使う気なら、これはゼッタイに覚えておかないとまずい。
「タグ」はFacebookの本質的な機能だからだ。
(どっちでもいい”付録の機能”なんかではない、根幹の機能だ!)

 

まず「タグ」という言葉の意味―――
直訳すれば「荷札」とか「付せん」といった意味になる。
お届け先の印といえば多少ニュアンスが伝わるかもしれない。
『どこかに届けるんだな』と思ってもらえればいい。

 

何を届ける?
▼投稿した記事、▼そのコメント、▼写真、▼ノートなどだ。
どこに届けるのか?
「タグ付けされた(名指しされた)人」のウォールにだ。
どのような形で?
オリジナルな記事や写真をそっくりそのまま!

 

人のウォールに「そっくりそのまま」表示だなんて、
信じられないような”領空侵犯”だ!
さらに驚くのは、”侵犯”がそれだけにとどまらないことだ。
例えば私が自分の記事で「Aさん」をタグ付けしたとする。

 

■”領空侵犯”して友達のウォールに貼りつく!

ここからは実例で紹介しよう(「Aさん」は私の妻である)―――

タグ記事1

 

投稿記事内で妻(石川美知子)をタグ付けする。
▼段落の先頭で「@」マークを入力
▼@に続けてタグ付けしようとする氏名を入力
▼親しい人なら何字か入れると「候補」に登場する
▼対象者を選択

タグ記事2

 

すると記事は上記の写真のようになり
相手(妻)のウォールには以下のように表示される。

 

タグ記事3ウオールに

 

「そっくりそのまま」の意味が分かったのではないだろうか。
妻のウォールに私の投稿記事がクローンのように表示されている。
“侵犯”はそれだけにとどまらない、というのが先ほどの話だ。
この先、どこにこの記事は拡散されていくのか?

 

Aさん(妻)の友達(B)のニュースフィードに、である。
この場合も「そっくりそのまま」で、しかも何の説明もない。

 

タグ記事4友達の友達のNFに

 

ニュースフィードで私の記事を見つけたBさんは、きっと驚くだろう。
Bさんは私の友達ではない。友達ではないのに、Aさんがタグ付けされた結果、
“Aさんの友達”というよしみで私の記事を見ることになった。
Bさんはある日、Aさんに「石川秀樹さんと友達なの?」と聞くかもしれない。
今度はAさんが「どうして知っているの?」と驚くことになりそうだ。

 

Facebookはさまざまなクチコミ機能を持っている。
いいね!やコメント、何気ない行為がその投稿の拡散を助ける。
シェアもタグ付けもFacebookの拡散機能の1つである。
だからこれをうまく使えば強力なクチコミ発生のツールになるし、
この機能を生半可に理解していると”思わぬ漏えい”にもつながる。

 

■写真なら50人にタグ付けが可能

写真にタグ付けする例で「強力なクチコミ」を説明しよう。
Facebookの個人ページで写真を投稿しようとすると

 

タグ写真1

 

「誰と一緒でしたか?」と暗にタグ付けを促される。
ここで名前を入力して候補から選択すると、タグ付けが完了する。
「@」は不要、名前は複数でも選択できる。

 

タグ写真2

 

写真の場合は、投稿した後でもタグ付けすることができる。
▼写真をクリック
▼画面下の「タグ付け」をクリック
▼写真の任意の個所をクリックしタグ付けしたい人の「氏名」を入力
▼候補から選択
※人の顔が写っていない写真にもタグ付けすることができる。
※また、写真へのタグ付けは「友達」でなくてもできる。
※ここが重要だが、人がアップした写真にもタグ付けは可能だ。

 

タグ付けした結果は、このようになる。

 

タグ写真3

 

記事の場合と同様、領空侵犯してAさんのウォールに表示。
(ということはAさんの友達のニュースフィードにも現れる公算大)
さらに、先ほど書き忘れたのだが、タグ付けされたことは
「お知らせ」の形でもタグ付けされた人(Aさん)に直接伝えられる。
※コメントにタグ付けした時は「お知らせ」のみが相手に届く。

 

脚注したように、タグ付けは複数に対して可能だ。
だから何かの会合で集合写真を撮り全員にタグを付けたとしよう。
その拡散機能は絶大なものになりそうだ。
タグ付けの上限? 実は聞いたことがない(Facebookは未公表)。
詳しい人によると「写真の場合は50人までできた」と言う。

 

■学生のノリで広がったタグ付け

この記事の冒頭で「タグはFacebookの根幹機能だ」と書いた。
それはFacebookの歴史からもはっきりしている。
Facebookは2004年2月に米ハーバード大学内で誕生した。
エリート学生を対象とした交流ツールだった。
すべて学生のノリ、しかも約束されたエリートだ。
自己顕示がお得意、わが身をさらすことに抵抗がない。

 

2006年にFacebookに写真機能が装着された時、
タグを付けるという発想も生まれた。
ただしFacebookのオリジナルではなく、模倣だったが。
でもこの試みは大成功。
学生たちは友達にタグ付けされることをステイタスだと理解した。

 

この辺のニュアンスが日本などとは違う。
その後Facebookは13億人のユーザーを抱え多国籍化。
国情の違いが出てきてプライバシーにも気を使うようになった。
しかしFacebookの初期設定を見る限り「大らかさ」が基調だ。

 

ユーザーが何の設定もしない限り、タグ付けされると、
タグ付けされた人の「友達の友達」までは拡散していく。
事実上は「公開」に近いと言ってもいいくらいだ。

 

※ここで重要な【注】を。
Facebookの拡散を説明するときに「友達のニュースフィードに」とか
「友達の友達-」と書くが、それは100%広がるという意味ではない
あなたに100人の友達がいると仮定した時、あなたがタグ付けされても
100人全員に伝わることはなく、交流の頻繁な10人-30人程度のニュース
フィードに表示されるだろう、という意味である。
実数はわからない。しかし全員に伝わるということは絶対にない
これは「いいね!」の拡散効果についても同様だ。
プロと称する人でも「100%」との思い込みがあるが、間違いである

 

■タグ、Facebookの初期設定はかなり大らか

長くなってしまったが、最後に「タグ」をコントロールする設定について。
この画面だ(青いバーの右端「▼」から→設定→タイムラインとタグ付け)。
Facebookのデフォルト(初期)設定を示しておく。

タグ設定デフォルト

まず▼タイムラインに書き込める人。
デフォルトは「友達」、これを「自分のみ」にも変えられる。

 

次の項目はあなたのタイムラインに他人がタグ付けしたり書き込むケース。
▼あなたの投稿に他人がタグ付けした時どこまで見せるかの選択だ。
デフォルトは「友達の友達」。
「公開」-「自分のみ」まで設定可能。
▼他人が投稿した記事を見せる範囲も同様に設定できる。

 

3番目は、人があなたの投稿にタグ付けしたり、タグの提案をするケース。
▼あなたの投稿に他人がタグ付けした場合、表示する前に確認するか否か。
デフォルトは「オフ」だ、これだと”ビミョー”な写真の漏えいを防げない。
▼誰かの投稿にあなたがタグ付けされた時の見せていい範囲。
これが最も重要だ、デフォルトは「友達」に見せることになっている。
「自分のみ」にして拡散を防ぐ、「カスタム」で見せる人を決めることも可。
▼あなたが写っている写真を見てタグ付けを提案してくれる人もいるらしい。
デフォルトは「友達」。「非公開」設定でお節介を禁止することもできる。

 

以上、駆け足でタグ付けについて解説した。
「タグを付ける」ということは本来、もっとも原初の意味は
「あなたのことを扱っているよ」というお知らせであったと思う。
だから当初は、タグ付けされると名前の横に1つ印がつけられた。
ウォールの名前に印のたくさんある人は人気者、大人物・・・・。
そういった(学生らしい)ノリだった、と想像する。

 

しかしFacebookのクチコミ機能が喧伝されるに伴い、
一種の進化、サービス向上の意味合いでタイムラインに貼り付けられたり、
さらには友達のニュースフィードにまで進出するようになったのだろう。
この効果はとてつもない。
ただし、見られてまずい理由を持つ人には恐ろしい機能にもなった。

 

タグのことは知っていた方がいい、と強調したわけ、
これで分かっていただけただろうか。

ジャーナリスト石川秀樹

 

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