1日にニュースフィードに届く友達の投稿は「250人分」にすぎない!
Facebookユーザーの多くはまだ、すべての友達の投稿が表示されると思っている。そんなことはあり得ない。たった250だ。思っていたよりずっと少ない。
以下、Facebookヘルプの「ニュースフィード」の説明記事である。
ニュースフィードは、あなたがFacebookでフォローしている人とFacebookページからの記事のリストで、常時アップデートされます。ニュースフィードの記事には、近況アップデート、写真、動画、リンク、アプリのアクティビティ、「いいね!」などが含まれます。
ニュースフィードに表示される記事は、Facebookでのつながりとアクティビティの影響を受けます。これにより、最も多く交流している友達からの興味のある記事がより多く表示されます。投稿へのコメントと「いいね!」の数と記事の種類(写真、動画、近況アップデート)に応じて、ニュースフィードに表示される可能性が高くなります。
全体から読み取れるのは、①表示される記事は友達とのつながりが重視される、②投稿へのコメント、いいね!(など記事の人気)が表示の可否を左右している。「友達全員」との記述はなく、「最も多く交流している友達から――」とわざわざ書き、「多く表示」される記事と(まったく表示されない記事があること)をほのめかしている。
また、1日いくつのコンテンツや情報が表示されるかについて説明を避けている。
というわけで、しばらくニュースフィードをウォッチしてみた。はっきりはわからない。人気の記事は2、3日前のでも表示されるし、「ハイライト表示」で見る限り時系列はほとんど意味がなく、「1日」の境がそもそも明瞭ではないので。
でも「250」は当たらずとも遠からずの数字のようだ。
同じソーシャルメディアでもツイッターは、1000人のフォロワーがいれば1000人のタイムラインにツイートが届く。Facebookでは”大幅に”間引きされるわけだ。「250」という数は、13億人のユーザーがいるFacebookとしては、サーバー容量からしても合理的な”制限”かもしれない。
また普通の人の読む量として「250人」は限界だろう。
こんなことをなぜ特筆大書するかというと、一部のユーザーに「友達が多いほどエライ」「友達が多くなければ記事が拡散されない(だから商売の上で有利にならない)」との、ばかばかしいような錯覚がいまだに見られるからだ。もう一度、Facebookヘルプの赤字にした文章をよく読んでいただきたい。
Facebookは友達との交流と、記事の人気で”差別して”各ユーザーのニュースフィードにお届けするのだ。しかも全員に同じようにではなく、より交流の深い友達に当てて”最適な友達”の”最適な記事”を届ける。
そのように、胸を張って言い切っているのだ。
だから1000人の友達を誇るニュースフィードに1000人分が届くわけではないし、ろくに交流していなければ最大値の「250人分」だって届かないかもしれない。
逆に、私は友達が100人だから全員の投稿が届きます、なんてこともなさそうだ。Facebookは1に「交流」、そしてそれと同じくらい重要なのが「記事への共感」。記事の人気といってもいいかもしれない。コメントやいいね!が多い記事は大勢の友達のニュースフィードに表示される(と、いちおう今は言っておく)。
「Facebookは人の輪をつくりたがる」と以前指摘したことがある。
★『人の輪』を創りたがるFacebook あなたの投稿は友達に届いていない!?
その原理は主に、いま書いてきたような理由による。
1日の表示数を「250」にとどめるのはFacebook流の合理主義だが、もうひとつは日本人にはなかなか理解されにくいが、Facebookの信念による。「何がなんでも友達が大切でしょ」というこの会社特有の考え方だ。
私などは時どき「大きなお世話だ」と言ってしまうのだが、この記事のためにニュースフィードを半日観察していて、お節介な傾向はますます強まっていると感じた。
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