★トンデモ判決まかり通る土壌、ムラ社会を支えるエリートとマスコミ

トンデモ判決を出す裁判官を批判する週刊誌記事
Ads by Google




Pocket

 

■ヒラメ裁判官は上を見ながら仕事

「裁判官がおかしい」記事の後半では、
袴田事件のえん罪や痴漢事件の非常識判決にも触れている。
最高裁を頂点としたヒエラルキーの中で生きる判事たちは
事件や当事者を見るのでなく、ヒラメのように上ばかり見る。
ヤバイ判決を出して上級審でひっくり返され「×」を付けられるより、
「考えないのが出世の近道」とする習性・・・・・。
この国の司法の現場はご都合主義でひ弱だ。

 

記事の最後で、一審、二審にかかわった判事たちを顔写真付きで紹介した。
判決から2週間足らずでここまで掘り下げたのはだれだろう。
おそらくはチームだったと思うが、記者たちの名前を聞きたいくらいだ。
普通の市民の側に立った取材は小気味よかった。

 

それに比して、大手マスコミの続報はどうだったろう。
新聞でも最近は記事に記者の署名を入れている。
責任感と「事実を掘り下げる者としての誇り」の象徴だ。
大きな“権力”であり、読者からの期待は大きい。

 

この判決を見て、記者もまた「おかしい」と感じなければいけない。
しかし感じなかったんだろう。
記者もまた“ヒラメ”になったか?
それとも「わがコト」と感じらるみずみずしさを失ったか。

 

記者が書く記事には、常に「私が当事者なら」の思いがなければならない。
現場の記者が事件慣れしすぎているのではないか。
自分たちを「エリート」と勘違いしているのかもしれない。
そうだとすれば、その病理は官僚と化した裁判官たちと同じだ。

 

■同質の階層に巣くう者たちの危うさ

アホな判決を下す裁判官たち、非常識がまかり通る司法行政は危うい――
週刊誌の記事はその問題意識からスタートしている。
私はその上に、マスコミも危ういのではないかと思っている。

 

同じ難関司法試験を通った検察と裁判官。
彼らがつくっているのは司法の冠を付けた“ムラ社会”である。
国の官僚も同じ、また少壮国会議員たちにも同じ匂いを感じる。
そして大手マスコミの記者諸君にもだ。

 

同程度の階層社会に生まれ育ち、
高校、大学も似たり寄ったりのエリート校。
同世代の中では常に「勝ち組」の側にいただろう。
似ていない方がおかしい。

 

しかし、似ていてはダメなんだよ、本物の記者になるには。
『俺はなぜかあの連中と波長が違う』ようでなければ。
違いは簡単、勝つ側の発想をうのみにしなバランス感覚だ。
両当事者の声をきちんと聴く姿勢、ということに尽きる。

 

週刊誌の記事をきょうはベタほめした。
今まで書かれていないことに切り込んでいるからだ。
100%正しいかどうかはわからない。
両裁判長の直接の談話は入っていない(取れなかったのだろう)。

 

その点を割り引いて読んでも、この記事は
普通の人が知りたいと思うことにずいぶん近づいた。
マスコミ各社が調べようともしなかった視点だ。
大マスコミは週刊誌に一歩も二歩も後れをとっている。

 

★“解約金”拒否の論理! ユーザー脅して囲い込み、に屈してはいけない

★“解約金”拒否の論理2 孫社長、まことに惜しいことをした・・・・・

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

Ads by Google





…………………………………………