★“解約金”拒否の論理2 孫社長、まことに惜しいことをした・・・・・

解約金で孫正義氏に物申す
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ツイッターの@masasonこと、孫正義ソフトバンク社長に
きのう、以下のツイートをした。

 

当然承知と思いますが「解約金」徴収に法的根拠などありません。
怨嗟の声を聞いているなら即刻廃止を。
詳しくはブログで

★“解約金”拒否の論理! ユーザー脅して囲い込み、に屈してはいけない

 

これに対して孫社長から返信はない。
まあ、当然の反応(無反応という反応)。
フォロワー200万人のご仁だから、見逃したのだろうし、
たとえ目に止まったとしても「即決」できる話でもない。

 

ソフトバンクの孫正義社長に苦言を呈した

巨大企業が「解約金」だなんて・・・ソフトバンクの孫正義社長に苦言を呈した

 

営業利益1兆1千億円を稼ぎ出す大ソフトバンクにとって、
解約金/違約金のユーザーからの抗議の声など、
腕に蚊が止まったくらいなもので、痛くもかゆくもないだろう。
少しは“掻(か)いて”くれれば展開はもっとおもしろくなったのだが。

 

ソフトバンクは惜しいことをした。
広告塔・孫正義としてはぬかったなと思うのだ。
解約金/違約金の問題はどのキャリア(電気通信会社)でも持っているアキレス腱だ。
※弱み・アキレス鍵と感じていないだろうが、そのうち消費者の反逆が始まる。
それを一挙に解決できるチャンスだったのだから。

 

以下、少々めんどくさいが数字を挙げて説明する。
ソフトバンクの2013年度3月期決算によると、
売上高は6兆6,666億円
営業利益は1兆854億円だ。
このうち携帯電話・スマートフォンによる売上高は
3592万台から得た3兆1,655億円。

 

さて、ここで問題となるのは「解約率」だ。
どのくらいだと思う?
5、6%かなと思ったが違った。
答は1.27%で、意外に少ない。
(※それでもソフトバンクは「2年間契約の満期を迎えた非音声端末の解約が増加したため」と残念がっている)
このうち解約金/違約金が生じたのは何件くらいあるのだろう。
思いっきり高めに見積もって「全台数の1%」としてみよう。
つまり36万台だ。

 

36万人も“被害者”がいる、と思うと恐ろしい数字だが、
大企業にとっては蚊がちらつく程度にさえ感じないはずだ。
解約金/違約金が1万円だとして
「1万円×36万人=36億円」
これは売上高6兆6,666億円の0.054%にしか相当しない。
営業利益に対しては、グンと増えて0.331%。
グンと増えても0.3%だ。
こんなもの、即刻やめても経営になんの打撃も与えない。

 

経営にはなんのキズも付けないが、ユーザーはどうか。
少なくとも「不快感」からは解放される。
10年以上もおつきあしてきた会社に「解約金が必要ですよ」
なんて言われてごらんよ、どれくらい腹の立つことか。
(それがあって、こんなブログを熱くなって書いているのだから)

 

私が孫さんなら、即座に経理担当者を呼び出して計算させる。
その上で「必ず対処します」と約束する。
さらに親しいマスコミ記者に「こんなツイートがあってね・・・・・」と
自分の腹積もりを漏らしてみる。
ニュースになればソフトバンクの一人勝ちだ。
広告に巨額をつぎ込むより、一瞬にして好感度が上がる。
(この広告効果、何百億円に相当するだろうか)

 

どうしてこんな簡単な理屈がわからなかったのだろう。
ついでに「今期もうけすぎた分を社会貢献に回す」といえば、
また拍手喝さいをもらえたのに。
孫さん、まことに残念なことをした。

 

きっと私のツイートが届かなかったのだろう。

 

■この記事を書いて14か月後、事態は動き始めてきました

★解約金拒否の論理、総務省が英断!「2年縛り」がストップするぞ !!

 

【日本の会社というやつは】

★解約金をつぶせ! 3キャリアの”談合料金”に「No」と言おう

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★「朝日」社長に読ませたい! メール配信停止に手間暇かけさせる傲慢体質

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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