★「タグ付け」基礎の基礎。毛嫌いせず使ってほしい、Facebook流”拡散する宅急便”だ!

タグ付けは拡散する宅急便
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Facebookのタグ付け、もうご存知ですよね。
でもきょうは「タグ付けの基礎の基礎」について、もう一度書きたくなりました。私自身が失敗してしまったものですから。

 

自分の投稿に、ふと思いついて家族全員をタグ付けしたんです。
うれしい話だったので「読んでください」という軽い気持ちでした。
でもFacebookではお祝い事の記事は割と反響が大きいでしょ、それでタグ付けした家内や娘のタイムラインから記事が予想以上に広がってしまったのです。

 

いつも冷静な息子からすぐに電話が掛かってきました。
「まだ早すぎたんじゃない?!」
そうでした! この話、まだ家族以外には誰にも話していなかった。
それで大急ぎで全員のタグを外した、というてんまつです。

 

タグ付け」をまだしたことがない人にとっては以上の話、よくわからないかもしれません。順に説明しましょう。

 

■タグ付けは特別機能を持った”荷札”

タグ付けとは一種の「荷札」です。届け先。
だからタグを付けた記事や写真は、相手に届きます。例えばFacebook友達のAさんが写った写真をあなたがタイムラインにアップロード、その時Aさんをタグ付けします。するとその写真と記事はAさんに届きます。
「Aさんに届く」とは次のような意味です。

 

あなたが書いた記事や写真にAさんをタグ付けすると───

  1. Aさんの名前が記事の先頭で表示され、リンクが貼られる(Aさんの名前をクリックするとAさんのプロフィールページにジャンプします)
  2. 「タグ付けされた」旨のお知らせがAさんに届く
  3. あなたの記事と写真がAさんのタイムラインに表示される
  4. その記事は同時にAさんの友達のニュースフィードに表示される可能性がある

 

タグ付けはタイムラインで行います。記事を書いたときに「人物+」アイコンをクリックすると「友達」記入欄が出現し、そこに友達の名前を入力すると”候補”が表示されます。選択するとその人がタグ付けされます。

 

投稿にタグ付けする

タグ付けはここから。名前を入力するとタグ付け候補の一覧が出てきます。それを選択(複数をタグ付けすることができます)

 

さて、「1.」の意味が分かりにくいでしょうね。
例を下に示します。私が上記の方法で家族2人をタグ付けしました(タグ付けは複数でもOKです)。赤い線を引いた名前のリンクをクリックすれば、その人のプロフィールページが開きます。

 

投稿にタグ付けのリンク

名前をクリックするとこの人の個人ページが開きます

 

「2.」この2人のアカウントに「石川秀樹さんが投稿にあなたと石川賢太郎さんをタグ付けしました」という形でお知らせが届きます。
届く場所はプロフィールページ上部ブルーのバーの右端「お知らせ欄」です。

 

投稿にタグ付けお知らせ

投稿にタグ付けをすると相手に「お知らせ」が届きます

 

「3.」私が書いた記事がそっくりそのまま相手のタイムラインに表示されます。

 

投稿にタグ付け友達のタイムラインに

 

文字通り「宛先」に荷物(私の投稿)が届いたわけです。「タグ=荷札」の意味がコレです。
タグという機能はFacebookが写真アップロード機能を装着した2006年当時からありました。当初は、タグ付けすると相手のプロフィールの横に印が付くだけでした(当時のFacebookはニュースフィードがなくプロフィールページだけでしたから)。その印が多いほど”タグ付けされる人”、つまり人気者の証になったわけです。その後進化して”荷物”そのものが届けられるようになったのです。

 

■荷物配達だけでなく、その友達にまでお届け

「4.」となると、ちょっと想像の域を超えた機能になります。
まず、実際の現象から───

友達をタグ付けすると友達の友達のニュースフィードに

友達をタグ付けすると友達の友達のニュースフィードにまで投稿が表示される

 

この写真、すぐ上の写真と寸分違いはありません。いや、下の「コメントする」の部分が違いますよね。この投稿が表示されているのは、「石川美知子さん」の友達であるKさんのニュースフィードにです。(自分の投稿を見るのがタイムライン、友達の投稿を見るのがニュースフィード)Kさんは「タグ」については当事者ではありませんから、ニュースフィードでこの記事を目撃するわけです。
この辺がすごく分かりにくいので図解しますね。

 

タグ付けするとニュースフィードへ

私がAさんをタグ付けすると私の投稿はAさんの友達のニュースフィードにまで広がっていきます

 

私が写真付き記事を投稿します。その際、友達のAさんをタグ付け。すると私の投稿記事はAさんのタイムラインに表示されます(「3.」の現象)。
タグ付け効果はそれだけで終わりません。Aさんのタイムラインに「新しい記事(私の投稿)」が追加されたので、この記事はAさんの友達のニュースフィードにも表示されることになります。
私から見れば、タグ付けしたAさんのタイムラインを通じて「友達の友達」のところにまで届いた、ということになります。

 

こうして私の記事はFacebook内で拡散していきます。
宅配便や小包は宛先に届けられてそれで終わりです。
Facebookの創始者ザッカーバーグ氏にとっては、それだけではおもしろくないんです。「記事にもっとソーシャル性を持たせられないか」と考えます。それでタイムラインの仕組みに「タグ付け機能」をそっくり載せることにしました。<タイムラインへの変更はニューフィードに反映される>という仕組みです。シンプルなルールですが、効果は絶大。このルールのおかげでFacebookのクチコミ効果は飛躍的に上がりました。

 

■届ける範囲は「人気」があると広がる

タイムラインへの変更のもっとも普通のケースは「投稿」です。あなたが書くこと、写真をアップすることが「タイムラインへの変更」です。だからあなたの投稿は友達のニュースフィードに表示されることになるわけです。
投稿は能動的な行為。一方、「あなたが友達からタグ付けされること」は受動的な行為ですが「タイムラインへの変更」には違いありません。でも、あなたがしたことではないですよね。もしかしたらあなたは、タグ付けされたこと自体に気づいていないかもしれない。それなのに勝手に友達のニュースフィードに漏れ出てしまったら??

 

タグ付けは便利で効果的な機能ですが、これが(使わない人たちから)必要以上に”恐れられる”要因でもあります。
今回私は、もちろん「タグ」が持つこの機能を承知していました。でもその効果については高をくくっているところがありました。「タグによる拡散効果は大したことではない」と。

 

「タイムラインへの変更」は友達のニュースフィードに反映されます。しかし「100%そうなる」わけではありません。この点がFacebookのわかりにくいところです。あなたの投稿は友達全員のニュースフィードに表示されるわけではありません。10─60%くらいの友達に届くだけです(友達が多い場合はもっと絞り込まれてしまいます)。タグ付けされた投稿については、到達率はずっと低くなります。Facebookは発表しないし、検証することもできないので私のヤマ勘になりますが、通常は5-20%くらいではないでしょうか。みなさんが心配するほど誰にも彼にも見られてしまう、という現象は起きにくいです。

 

ところがこれもFacebookのよく知られた現象ですが、人気のある投稿はニュースフィードへの到達率が上がります。「人気」とはいいね!、コメント、シェアなどを多くもらえた投稿、人々の関心が高い投稿ですね。それが”通常”の範囲を超えると、表示率は急角度に上がります。私が書いたのはお祝い事だったので多くの友達が反応してくれました。それでタグ付けした効果も通常よりは高く、ふだん見ていない人のニュースフィードにも表示されることになったようです。

 

■タグ付けは世界標準、使ってください!

タグ付けについては3つのことをお知らせしたいのです。
1つ目は「むやみに敬遠しないでほしい」ということ。
「思いがけない人に見られてしまった。Facebookはだからコワい」というような声を聞くことがありますが、タグ付けはコントロールできますから、食わず嫌いをしないでもっと使ってほしいのです。
タグ付けはFacebookの醍醐味の1つです。「世界標準だ」と言ってもいいくらい。タグ付けをごく一部の人しか使おうとしない日本は、ガラパゴス化しているように見えます。

 

2つ目。タグを使うためには、「知らない」「興味ない」で済まさないで、「基礎の基礎」くらいは知っていてほしいのです。
基礎の基礎とは枠で囲んだ4つの機能があることを知っておくことです。
「友達の友達」のところにまで表示されることを知っていれば、タグ付けして構わない場合と、ちょっと気を付けなければならない場合と、区別がつくはずです(自分がミスしているのにこんな風に書くのもなんですが)。

 

■”タイムラインへの侵犯”も誤解

3つ目はタグ付けの常識というより、Facebookの常識についてです。
これこそ基礎の基礎の話なのですが、タイムラインについてです。
日本でタグ付けが嫌われる理由として「タイムラインが侵犯された」と感じる人が意外に多いことが挙げられます。
他人の原稿が突然、自分のタイムラインに現れるんですから、「ムッとする」気持ち、わからなくはありません。
でも、これも世界標準なんですよ!

 

タイムラインは通常、自分だけが使っていますよね。
だから「あなたの投稿」がずらりと並んでいる。
まるであなたの”作品”の展示場に見えるはずです。
だから他人がそこに投稿すると、削除してしまう人が少なくありません。

 

でもタイムラインのことを以前は「ウォール」といったんです。
直訳すれば「壁」ですが、要するに「電子掲示板」です。
電子掲示板は誰もが自由に投稿できる”落書き板”のようなもの。
先ほど「以前はニュースフィードがなかった」と書きました。ウォール(今のタイムラインに近い)だけでした。ウォールは個人のものですが、友達も積極的に訪れ書き込みしていきました。ウォールこそが交流の場だったんですよ。

 

今は様変わり。あなたの投稿をあなたのタイムラインに行って読む人は2、3%もいません。大半のユーザーは自分のニュースフィードで、友達の投稿を拾い読みするのです。だからあなたのタイムラインに突然、友達の投稿が表れても慌てふためくことはありません。「お知らせ」としての手段の1つですから”用済み”と思えばもちろん削除して構いませんが、放っておけばあなたの友達にも広がっていきます。交流に厚みが増します。そういうこともFacebookの楽しみの1つと思う方が楽しいと思いませんか?

 

■タグ付けを自在に操る「設定」はコチラ!

タグ付けはコントロールできると書いたので、最後に「設定」にも触れておきます。
スマートフォンの方がコンパクトに一覧できるので「スマホでの設定」を紹介します。
スマホのFacebookアプリを開き→メニュー→設定→アカウント設定→タイムラインとタグ付け、とたどり下のページを表示させます。

 

タグ付け厳緩比較設定

タグ付けの設定。左はもっとも緩やかな設定、右は厳格な設定

 

少し見にくいですが、左が「タグ付け」に対する最もおおらかな設定。左は「絶対にタグ付けさせない」という最も厳格な設定になります(薄めの字が設定結果です)。
英語の直訳なので意味が分かりにくいと思います。

 

タグ付けの設定は②から。これを「オン」にすると、誰かがあなたをタグ付けして投稿するとあなたに「許諾を問うメッセージ」が届きます。許可しない限りあなたのタイムラインには表示されず、もちろんあなたの友達のニュースフィードにも表示されません。
同様に⑤はあなたの投稿に誰かが「あなた」や「他の友達」をタグ付けしたとき(あなたの投稿に対して「友達」はタグを付けることができます。あなたのタイムラインに直接来訪したり、または自分のニュースフィードであなたの投稿を見てタグ付けするのです)、許諾のメッセージが届きます。
他の設定はどうであれ、この2つの設定を「オン」にしておけば、あなた以外の人がタグ付けした場合でも許諾をコントロールすることができます。

※ご注意ください。Facebookの初期設定はこの項目、「オフ」になっています!

 

③はあなたがタグ付けされた時の共有範囲。「公開」から「自分のみ」まで自由に選べます。初期設定は「友達の友達」ですからかなりオープンです。
④はタグとは関係ありません。友達があなたのタイムラインに投稿したときの共有範囲。これも自由に設定できます。初期設定は「友達」です。
⑥は本当にわかりにくい表現です。あなたが誰かにタグ付けされたときにはあなたがよく知っている人たちに届かない可能性が高い、そこで共有範囲を広げて見てもらえるようにしますか?という意味です。初期設定は「友達」。それで十分だと思います。

 

⑦はあなたが写った写真を見つけたときに、友達があなたにタグ付けを提案できるようにしますか?ということ。初期設定は「友達」です。そんなの大きなお世話だと思うなら「非公開」をご選択ください。

 

■タグ付けを”被害”と思はないで!

簡単に書くつもりがずいぶん長くなってしまいました。
タグ付けはとてもFacebookらしい機能です。うまく使えば友達との交流の潤滑油になり、楽しくなります。一方、友達の事情も考えずに無造作に使うと思わぬトラブルを引き起こすこともあります。気をつかいましょう。

 

一方、タグ付けを迷惑がる人に一言。
タグ付けされることを”被害者”のように思うのはやめてください。
なぜなら「厳格な設定」にすれば、タグが引き起こす”迷惑”の99%は防ぐことができるからです。

 

ソーシャルメディアを使う以上、その中でも「実名」で交流することを前提にしたFacebookを使う以上、情報をどのように管理するかは自分自身の責任です。「知らなかった」「めんどうだから知ろうともしない」というのでは話になりません。Facebookの「基礎の基礎」、これだけは覚えておこうということはしっかり身につけましょう。

 

ジャーナリスト石川秀樹

 

以下、蛇足ですが「自分が付けたタグの外し方」を書いておきます。

 

◆自分が付けたタグの外し方

(PC)
投稿右上の「▽」をクリック→メニューから「友達をタグ付け」を選択→すると友達の一覧が表示されます。あわてず「検索窓」を見てください→その左側に「名前で検索▼」と書かれています→この「▼」をクリックすると「選択済み」があり、これをクリックするとタグ付けした友達が「チェック付き」で出てきます→このチェックを外して「送信」すればタグが外れます。

(スマートフォン)
投稿右上の「▽」をタップ→投稿を編集→投稿欄が開き下の方に「人物+」アイコンがあるのでタップ→タグ付け候補が一覧される中で「チェック済み」の人がいます→そのチェックを外し「完了」をタップ。

 

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