★特定の友達の投稿を「トップに表示」、Facebookが新機能を追加! ニュースフィードの大改革だ

トップに表示」がひらめいた!
Ads by Google




Pocket

 

Facebookが2015年7月から特定の友達の投稿をニュースフィードに「トップに表示」する機能を追加した。これまではニュースフィードへの表示はアルゴリズムが決めていた。その大原則を変える。目立たないが大きな改革だ。自分のニュースフィードなのに表示をカスタマイズできない、というユーザー側の不満に、遅ればせながら対応した。

 

■たまには「フォロー」ボタンに関心を

「トップに表示」機能が誕生

Facebookが2015年7月から「トップに表示」機能を追加した

 

ニュースフィードを開き、たまにはカバー写真の下方にある「フォロー中」にカーソルを当ててみよう。私もつい最近気がついたのだが、こんな風に変わっていた!「トップに表示」という項目が加わっているのである。

新しい投稿をニュースフィードのトップに表示します

Facebookが簡潔に説明している通り。これをクリックしておくと、特定の友達の投稿が(あなたがニュースフィードを開く時点でその人が新しい投稿をしていれば)常にあなたのニュースフィードのトップに表示されることになる。アルゴリズム任せだったニュースフィードが変わる。ユーザーの権限がつよくなるのだ。気になる友達の投稿を、これで見逃すことはなくなるだろう。

 

その下の項目には「デフォルト(普通はこっちにチェックが入っている)」とある。今までと同じようにFacebookのアルゴリズムが決定した通りに友達の投稿が表示される、という設定だ。

※ここで注意!! Facebookは「通常通りすべての投稿を表示」と書いているが、これは真実ではない。ニュースフィードに“すべての投稿”が表示されることはほとんどない。実際にはアルゴリズムによって、かなりの友達の投稿が間引きされて届いている。

 

■「フォローをやめる」が1つのきざし

さて、「トップに表示」という表示ルールの変更は画期的である。
というのは、ニュースフィードは従来(ハイライト表示の場合は特に)、ほぼ完全にFacebookのアルゴリズムによって表示するコンテンツが決められていた。ニュースフィードはアンタッチャブル。ユーザーにできることは気に入らない投稿を「非表示にする」くらいのものだった。

 

ニュースフィードはユーザー1人ひとりに与えられている。ニュースフィードはユーザーごとに最適化されて投稿が届けられているから“完全にオリジナル”だが、時に奇妙に思うことがないだろうか? 「この人の投稿がなぜこんなに頻繁に来るのか」「いいね!しました、コメントしましたなんていらない」「ニュースフィードは偏向している」と思っても、この傾向は変えられない。

 

何と言っても、ニュースフィードはFacebookの牙城なのだ。よくも悪くもFacebookにはクセがある。クセの本家本元がニュースフィードの表示であり、そのルールはFacebookのものだったから。
しかし、しかしながら、今から考えると“変わる兆し”はあったのだ。
2013年12月にFacebookは「フォローをやめる」という機能を追加している。

 

「フォローをやめる」とは変テコりんな機能だ。
Facebookは「友達」という存在が基本だが、2011年秋に「フォロー」という機能を追加して、ツイッターのように勝手に相手をフォローできるようにした(「設定」でフォローされないようにはできる)。これで相手の「公開」記事は自分のニュースフィードに届けられるようになった。関係が薄くてもフォローできるのだから、「友達」は当然に「フォローされている」存在である。ところが「フォローをやめる」が登場した!
友達なのにニュースフィードに表示されないなんて、「友達重視」のFacebookの根本原理からの逸脱だ――と言いたいところだが、ユーザーが表示をコントロールできるというのは大改革だった!

 

それまでFacebookは「友達だけど、相手の投稿をニュースフィードで見たくない」というような人がいることを念頭に置いていなかった。しかしそういう人は現実にいる。気兼ね社会の日本特有の現象ではなく、どこにでもある話なのだ。苦手な人から友達申請されてやむなく友達にせざるを得ない状況はどこの国でもあるだろう。実名制に伴う問題の1つだ。この問題にFacebook流に応えたのが「フォローをやめる」だったのだと思う。ユーザーからの強い要望にFacebookが答えた形だ。

 

■今回の「トップに表示」はその逆バージョン

今回の友達の投稿を「トップに表示」は「フォローをやめる」の逆バージョンだと言える。
自分が関心ある人を常にニュースフィードのトップに置けるのだ。
両者の共通点は、アルゴリズムを出し抜いて(というより「ねじ伏せて」か?)ユーザーの意思を優先する、という点にある。
アルゴリズムはFacebookの「法律」といってもいいような根本原理だ。
そのタガをなぜこのタイミングで外すのか?

 

ヒントは2015年5月に行ったFacebookのアルゴリズム変更にある。
この変更でFacebookは「Facebookページの記事」を減らし、友達、中でも交流が頻繁な「親しい友達」の投稿を優先することにした。表示頻度を上げると明言したのだ。これはある意味、Facebookの先祖返りである。「リアルな友達との関係をさらに深める」という原点に遮二無二戻った。

 

そして友達の投稿を「トップに表示」機能の追加。
ヤマ勘で言うのだが、これはFacebook(たぶんザッカーバーグ)のヒラメキだったのだろう。投稿の価値という点で「友達」最優先に返るという決定。Facebookページ側の要望を袖にしてでも、Facebookは個人ユーザー、友達重視の姿勢に戻った。それなのにユーザー側は相変わらずニュースフィードをコントロールできない。ユーザーの不満がくすぶっている。
ここらで根本的にユーザーの不満解消を図ろうぜ!
それがここ2年間の一連の「ユーザーによる制御機能の拡充」なのだと思う。

 

元々、アルゴリズム優先下でも親しい友達は優先された。さらに人力でも「誰が私にとって一番関心ある人か」を決めさせる。ややもすればとズレていたかもしれない“友達の価値”の評価。この改革によって間違いなくその精度は向上するだろう。
<Facebookが選んで送りつけるあの人の投稿より、この人の投稿にこそ私は関心がある>なんてことが、これからはずっと減るかもしれない。Facebookが推理しきれなかった“大切な人”をユーザー自身に選んでもらおうという「友達の投稿をトップに表示」という新機能は、悪くない選択だと思う。

(最終更新 2016/2/26)

 

■この記事の続報。ニュースフィードのカスタマイズについてまとめました。

★ニュースフィードをカスタマイズしよう! 快適に「Facebook友達」とつきあう法

 

【「友達重視」でこんな機能も追加】

★Facebookにバースデーカメラ登場!友達の誕生日にビデオメッセージを贈ろう

★ハッピーフレンズデー動画はココにある! スマホで作ろう”自分流”動画 !!

【ニュースフィードについてコチラもご参考に】

★ニュースフィードで”見たいコンテンツ”だけ表示させる! が難しいワケ

★「最新情報」に切り替えてもFBの投稿すべては見られない。でも、試す価値ある機能だ!!

★知り合い/制限リスト 完全版「うっとうしい人にFacebookの投稿を読ませない法」!

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

Ads by Google





…………………………………………