★LINEに誘導詐欺、ターゲットは学生と主婦だ! Facebookはカモのすむ池

LINEユーザーの「職業」
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LINEに誘導詐欺」狙いは主婦と学生だ!

 

この詐欺の手口について2日間にわたって書いた。
Facebookメッセージで届いたことに私は何の疑問も感じていなかったが、
連中は実にうまくFacebookの仕様を使っていることに気がついた。

 

Facebookは大量の情報を送るのに向いたメディアではない。
メッセージを使っても同様だ。
同文を一時に大量に送信する機能は持っていないし、
URL付きのメッセージを送ろうものなら、ものの10人で警告が飛んでくる。
第一、見知らぬ人からのメッセージは直接には届かない(と、思っていた)。

 

ところが調べてみると、メッセージの設定を「絞り込み」にしない限り、
たいていのメッセージはその宛先に直接届くのである。
そしてFacebookの初期設定は“よく届く”ようになっている。
(この辺の説明、ちょっと難しい。とにかく、
特別の設定をしない限り赤の他人からもメッセージは届く、ということ)

 

やつらは「URLをバラまきすぎると警告」の問題もクリアしていた。
写真で見るように、LINEへの“通路”は「ID」のみ(赤枠)だった。
これなら冒頭の名前だけ変えて次々送っても、怪しまれない。

新手のLINE詐欺の文面

大事だったのは「ID」だけ。
URL付きメッセージではないので
Facebookからの警告も利きにくい


栄枯盛衰激しいソーシャルメディアの世界。

いま有卦(うけ)に入っているのはLINEだ。
そして詐欺までもがLINEに移りかけており、
Facebookは“おいしいお客様”探しの場と化したかのようだ。
(Facebookのファンとしてはまことに悔しいが・・・・・)

 

Facebookは「釣り池」としては格好の条件を備えている。
なにしろ複雑すぎるし、面倒で、プライバシーのダダ漏れも心配だ。
遅れて参加してきた学生や、ママ友たちはさぞ戸惑っているだろう。
そんなときにLINEブームが来た!

 

Facebookよりずっと簡単で、交流に特化しておりフレンドリーな感じ。
それにLINEはスマートフォンとすごく相性がいい。
そんな折に、「LINEで交流しましょう」のお誘いだ。
Facebookが苦手同士、そっちの方がいいかもね、と飛びつきやすい。

 

後から始めたLINEの強みというべきで、連中はそれを狙っている。
64歳の私のところにメッセージが来たことから書き始めたので、
ほんとうのターゲットにまで連想が働かなかった。
カギは間違いなく「若い人」と「スマホユーザー」だ。
LINEの媒体資料(2013年4-6月)からグラフを借りた。

LINEユーザーの年齢構成

LINEユーザーの年齢構成(右)


右側のグラフ、ユーザーの年齢構成は現実社会とよく似ている。

40歳以下が3分の2だ。
さらに「職業は?」というと、主婦と学生で半分を占めている(下のグラフ)。

LINEユーザーの「職業」

LINEユーザーの「職業」は主婦と学生で半数!


だましをたくらむ連中にとってはまことに好条件がそろっている。

学生は甘ちゃんが多い、単純で、釣りやすい。
Facebookの危険性にも無頓着で無防備だから好都合。
主婦も用心深い面もあるが、会社でもまれている人ほどシビアではない。
今どきの30代は、まだまだ夢見がちのお年頃だ。

 

この層はスマホを主体に使う層でもある。
スマホはスピーディーで、しかもLINEは対面での受発信が基本。
仕掛ける側からすれば常に“動”の状態を作りやすい。
流れに乗って“追い込み”を掛けやすいのだ。

 

スマホの会話はノリとウケが大きな要素だから、
相手を思考停止の状態に置きやすい。
だまし屋たちの術中にはまらなければいいが。

 

もちろん以上の話はあなたのことではない。
でも、LINEがいかに人をだましやすい機能を持っているか、
ぜひ友達と話題にしてほしい。
ネットの中は現実社会以上に“ばい菌”がはびこりやすい。

 

見知らぬ人の誘いは詐欺、お忘れなく!!

  

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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