★ハクモクレンは「北」を指す! 花からもらう勇気は気持ち次第・・・・

ハクモクレン
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はくれんの ひらくとくもり そめにけり
           (星野麥丘人・ほしの はくきゅうじん)

この時期のハクモクレンを見ると、いつもこの句が浮かぶ。

句の深い意味は知らない。
<そういえば、この花を見上げるときはいつも曇りだ>
と思うのである。

 

20年も前になろうか。
毎朝、クルマで会社に向かっていた。
梅は終わり桜はまだのこの季節、あまり好きではない。
なんだか底冷えするような日ばかりが印象に残っている。

 

ハクモクレン

ハクモクレンの花は北を指して錯綜だ

長男の高校受験が控えていた。
祈るような気持ちで合格を祈念していた。
神仏は信仰しないのに、この当時、なんにでも祈った。
木蓮の下を通ればやはり祈った。
少し病弱だったので思い入れが強かったのだろう。

 

結果的にはうまくいかなかった。
木の精を頼みにしたところで、向こうの方が迷惑だったと思う。
この一事をもって「ハクモクレン」は縁起が悪いといえば、
手前勝手が過ぎるというものだ。

 

でもこの花を見ると、いつもこのことが思い出された。
ふだんは「縁起を担ぐなんてどこまで自己中心の世界観か」と、
人にけっこう強い口調でしゃらくさいことをいっているのに。

 

そんなことがあっても長男は立派に自立したし、何が不利益というわけでもない。
それなのに、この花にこうまで邪険なのは・・・・。
当時、息子以外に鬱屈をかかえていた自分のせいだ。
不惑を過ぎても、いつもじりじりとして落ち着かなかった。
だからハクレンを透かして見る空は、決まって曇っていたのだ。

 

今、あの頃と少し似ているのかもしれない。
なつかしく思い出すのではなくて、もっと生々しい。
成功を渇望しているのだろう。
年齢も、自分の意識以上にしっかり意識している。

 

ハクモクレンの花言葉を調べてみた。
「自然への愛」と「持続性」だそうだ。
後者の方がしっくり来る。
「持続する志」と言えば、今の気分にピッタリだ。

 

もうひとつ、木蓮の花はツボミが必ず北を向くそうだ。
それで別名「コンパス・フラワー」
なるほどねェ、その気になって見るときょうの花たちは
雄々しく青い空を指している。

 

春遠からじ。
気持ち次第だね。
feel so good!(うん、悪くない)

 

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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