もうひとつ、今回「既読スルー」という言葉を知った。
気づかなかったのだが、メッセージを送るとその横に送信時間が記録される。
これはSNSなら当たり前の機能でFacebookでもツイッターでもある。
LINEがすごいのはそのあとだ。
相手がメッセージに気づいてそれを開くと「既読」が刻印される。
「あいつ、見てないや」がすぐわかる仕組みだ。
※Facebookのグループにも「〇〇人が表示済み」という形でこの機能はある。
機能があることを知っていたとしても、大人の私や妻は気にもとめない。
何時間も気づかないなんてことがしょっちゅうだからだ。
しかし若い人たちは違うらしい。
「既読」となっているのに長く返信がないと
「無視された」「私のこと、嫌っているかも」
そんな感情がわいてくるらしい。
思い詰めると落ち込んだり、逆の感情に走ってブロックしてみたり。
それがワンクリックでできるから人間関係がプッツンしやすい。
ここで「人との交流ってそんなものではない」
「友情はそんなに軽いのか」
などとお説教をしてもはじまらない。
小中高校は多感だし、(大人から見れば)未熟でもある。
友達形成も発展途上。
痛い目に遭って気づくこともあるに違いない。
でも、LINEって、つらいよね。
私にも孫娘がいる。
彼女がみんなにスルーされたらかわいそうで見ていられない。
せいぜい私にできるのは
「そんな人ばかりではないよ」と言ってあげるだけ。
無力だな・・・・・。
ソーシャルメディアはこれからを生きる人たちにとって、
よりよい世界を渡っていくために必須な教養だと思う。
慣れて覚えていかなければならない。
LINEを「あまりにドライだ」と責めても仕方ない。
すでに5000万人、幼児以外の半数はLINEを使っている状況。
親たるものは、子供たちの様子をよく見て、
気持ちの揺れを察する能力を磨くしかないのかもしれない。
そして機会があれば、言ってあげたい。
大事な人はそんなに多くはない。
今の友達も永遠不変でないし、それぞれ道は分かれる。
本当に大切な人が1人でもいれば、それで百点満点。
少ない友達の中で妻を見つけ、寄り添って生きてきた私の
ささやかな体験談なんだけれど。
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