★個人がメディアになるなんて、なんとすてきなことだろう! 有史以来初の体験だ

Vol.1の2Pソーシャルメディア
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『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』
電本にするまでに結局、1年近くかかってしまった。
ビギナーに向けて書いたつもりだったが、存外、深いところに入り込んでしまった。

 
そのためか「ムズカシイ」という声が届いている。
確かに、説明しようとするとほんとうに難しい。
1ページ完結にしたために、舌足らずな個所もある。

 
そこで「逐ページ解説」を、これからしていこうと思う。
第1回はVOL.1の2ページ目「ソーシャルメディアとは何か」だ。

 

Vol.1の2P解説写真

あなたが「メディア」になる時代がやってきた。
メディアへの理解を高めるのは、現代を生きる人にとって「中核的な素養」になるだろう

 

「プロローグ」の冒頭に写真のような<図>を添えた。
分かってほしいのは、ソーシャルメディアは「発信者」が多数であること。
「当たり前」だって? 確かに。
でもこれだけ多数の人が多数に向けて「発信手段を持つ」
これは人類の歴史はじまって以来初の出来事だ。
私たちは、ほんとうはとてつもないことをしている!!

 
順に「メディア」の特徴を述べてみよう。
▼テレビ テレビ局 → 電波に乗せて多数に
▼新聞 新聞社 → 基本は「宅配」で多数に
つまり発信者は「1」で受信者は「多数」だ。

 
インターネットの登場でメディア事情が変わる。
▼Webのホームページ
これは“発信している”のだろうか。
私もはじめ、勘違いしていた。
「発信」には違いないけれど電波や宅配型とはあきらかに違う。。
「インターネット上にある」と言ったほうがよさそうだ。
ネット上にあるから、見つければ(検索)誰でも見ることができる。
その意味で「1対複数」の関係だが、発信というよりは
「見つけられるのを待っている」メディアだ。
だから「検索」がものをいう。
▼ブログも同様の構造といえると思う。

 
▼Eメールはどうだろう。
“通信”だから基本は「1対1」。
しかし「CC」とか「BB」を使えば「1対複数(=同報メール)」も可能だ。
ホームページやブログと大きな違いがある。
相手に直接情報を届ける“プッシュ型”であることだ。
さらに、発信するだけでなく受け取ることもできる。
送受信が可能、つまり「双方向」の通信だ。
原理的にいえば、▼電話に似ている。
電話番号に当たるのがメールアドレスだ。

 
Eメールをとてつもない発明と思う人はあまりいないみたいだが、
この原理がソーシャルメディアにつながっていると考えると“偉大な1歩”だった。

 

ソーシャルメディアは、「友達」や「フォロワー」といった形で、
発信者となんらかのつながりを約束した人に向けて一斉に送信される。
今は「発信する」立場で書いたが、ソーシャルメディアにおいては
「送信者」は同時に「受信者」でもある。
テレビ局は発信しっぱなしで視聴者からは受信しない。
が、ソーシャルメディアは受信者としても役割を果たす。

 
図には描けなかったが、
個々のマルは外向き・内向き両方の矢印を伴っているわけだ。
その矢印はテレビのように不特定多数に向けて発信しているのではなく、
Aさん、Bさん、Cさんというように[特定の人]に向けて発信している。
受信も同様、特定の人からの情報が自分に舞い込んで来ている。
 

「1(あなた)対複数(友達など)」の発信であっても、
見る側(受信者)からすればあなたからの私信のように見える。
これがマスメディアの「誰に向けての発信かわからない情報」と異なっているところだ。

 
「ソーシャルメディア」は、次のように言い換えることもできる。
Eメールが多数のメールアドレスに向けて同報メールを発信するように、
メアドに換えて「友達」「フォロワー」という“つながり”に向けて一斉送信するシステム。
多層多重の網の目のようなメディアだ。

 
個人がこのようなシステムを簡便なアプリによって(例えばFacebook
利用できるようになったのは、(もう一度いう)有史以来初である。
個人が「メディアになる」なんて、なんとすてきなことだろう!!

  

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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