★Facebookを使うのにバラまき発想ですか? 頭を切り替え着実な成果を!

「友達を招待」の一画面
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<★広報不足をFacebookのせいにされても困る! 見切り早すぎる日本人>

 

きょうブログを分析していて、1か月前に書いたこの記事が意外に読まれていることを発見した。
「見切り早すぎる」という刺激的な言葉に反応したのかもしれないが、私の本意は当然ながら、見出しの前段にあった。

 

それでかなり本文を修正した。見出しも改題――― 

★アピール力不足をFacebookのせいにされても困る! マスコミと同じ発想じゃダメ

 

Facebookという個人が前面に出てくるメディアを使っているのに、アピール、PR、宣伝となると誰もがマスメディアと同じ方法をとってしまう。広く知らせる、広く告げる、つまりバラマキの発想から一歩も出ないのだ。

 

■Facebookのイベント、目的が集客は「×」

Facebookユーザーは、力のある会社のように資金力もない。
テレビCMはプロがつくるが、Facebookに参加しているのはアマチュアだ。表面だけプロをなぞって広く告げようとしても“成果”はあまり出ない。投稿の魅力が伝わらないから反応してもらえないのだ。

 

講釈だけ述べても伝わらないだろうから具体例で話そう。
例えばあなたの店で「3周年記念イベント」を企画するとしたら。
あなたが真っ先にすることはなんだろう。

 

Facebookでイベントを立ち上げる?
そのように考えた人は、経営者としてはかなり“寒い”。
まずやるべきは「目的」と「ゴール(目標)を明確にする」だ。
でも、多くの人が「イベントは集客だ」と考えている。
人を集めて一気に売上げを上げたがる。

 

こういう発想を先の記事では「マスコミの発想だね」と書いた。
人を集めたいから「イベント」を立ち上げ、来場を訴える。
その結果、「Facebookからの動員、意外にダメだった」、挙句の果てが「Facebookは使えない」となる。

 

使えないのは「あなたの頭」だ!!(シツレイ・・・・)

 

■「集客よりも大切な友達」、を理解している?

まず「人集め」の方法論について。
たぶん「Facebookは人集めの手段の1つ」と考えたと思う。
手段の1つだからFacebookだけでは心もとない、そこで常連さんにはDMや電話で参加を呼びかけたかもしれない。また、チラシも使いたいと思っただろう。
そうしたいくつかの手段の中でFacebookの効果を比較衡量すれば、「Facebook効果なんて、ないに等しい」となっても不思議はない。

 

しかしそれは同時に、Facebookの中のあなたの立場を明確に示している。
Facebookは元来、「友達」の力をフル活用する仕組みを備えている。
イベントで友達が「参加」または「未定」のボタンを押す。するとその友達は「友達を招待」という機能で、自分の友達を招くことができる。
(その気になれば、ですよ、あくまで・・・・)

 

「友達を招待」の一画面

イベントの招待が舞い込み、「参加」または「未定」とボタンを押せば、自分の友達をそのイベントに招待することもできる ※2014/6当時の写真。今は少し変わっている。

 

「友達を招待」は強力な集客支援機能だ。
招待された友達がこぞってこの機能を使えばネズミ算式に、連鎖が連鎖を呼んで「1万人」くらいすぐに集まりそうだが、そんな事例を日本では聞いたことがない。Facebookでもっとも使われていない機能の1つではないか?(残念ながら)

 

さらに、友達があなたを助けたいと思ってくれたとしたら、あなたの投稿をシェアしたり、写真にあなたをタグ付けするなどして、あなたのお客さまを集めたいという希望をこういった拡散手段によって支援してくれるだろう。
でも、誰もやってくれない?
だとしたら、Facebookにおけるあなたの存在感は相当に薄い。

 

■「交流」こそが主眼、目先の欲があなたを曇らせる

もうひとつ、「イベント=集客だ」という発想について。
むしろ、こちらの見当違いの方が罪は重いと言える。
Facebookのような個メディアをもし頼みとするなら、イベント自身の意義付け(目的と目標)を考え直すべきだ。

 

ほんとうに集客ですか? 
人を集めてたくさん売りたい?

だとしたら、チラシをまいて人を集めるのと集客イベントはどこが違うのだろう。
チラシはお金が掛かる、Facebookは無料、だから得だと思った?
それなら1円もかけないFacebookから1人もお客さまが来てくれなくても、文句を言う筋合いはひとつもない。

 

イベントの目的、集客ではないだろう!!
少なくともFacebookで告知するイベントは、「交流」が主眼でなければおかしい。
目先の欲があなたの目を曇らせているのでは?

 

目的が「交流」だとすれば、“多くの客”はいらない。
店主のあなたとゆっくり話をして理解を深めるなら、大勢にクルクル対応して中途半端なおもてなしにするのは得策ではない。

 

もうひとつ重要な、マスメディアとの違いを説明しておきたい。
Facebookのような個メディアでは“よい聴き手”こそが勝利を得る。情報発信とばかりに、自分のことばかりを語る人は共感を得られない。

 

そしてFacebookでは、共感なき情報は価値のない情報とみなされる。価値のない情報は、広がるどころか収縮させられ「友達」にさえ伝わらない。
良い聴き手、いいね!をしコメントする人は、お返しをもらい、1つの投稿が広がりを持ちやすい。

 

■Facebookを使って自分の流儀を変える

どんな商売、仕事にも通じると思うが、質の悪い商品、つまらないサービス、工夫のないスタイルを口先だけで誤魔化して売るようなやり方は今や通用しない。十年一日、客の来ない商売は、退場を余儀なくされて当然だ。

 

今はよい商品、よいサービスがより安く提供され、それが至る所にある。大手がそのように頑張り工夫を凝らしているのに、小さくて弱く、お金も人脈もない側がどうやって生き残っていくのか。
その方法論の一つに、Facebookも入るべきだ。

 

地域限定でもいいから、知名度を上げる努力はゼッタイに欠かせない。さらに言えば、自分の店やビジネスが結果を出せないでいるなら、やり方を変える、慣れ親しんだ自分の流儀を捨てる、自分が変わる、自分を変える努力をしなければならない。

 

書けば他人事を言っているように思われそうだが、以上は切実にわたし自身に問い掛けている言葉なのだ。
<お前は自分を変えて来られたのか>と。

 

Facebookは使いようによっては人生を変えるツールになる。
しかし使い方を知らないと宝の持ち腐れになってしまう。
いや、宝にする可能性がありながら可能性を自分でつぶし、Facebookに悪態をついてそれで終わり、になりかねない。

 

■■■

クセのあるFacebookを理解するのは簡単にはいかない。
だから本気で自分を変えたい、事業を変えたい、
勝って「どうだ!」と言いたいなら、研究しよう。
この生やさしくないツールを味方にするために。

          

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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