★ニュースフィードの登場でFacebookは変わった 本当に、劇的に!!

ニュースフィードとタイムラインの違い説明図
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Facebookの前身、The Facebookが生まれたのは2004年2月。
それから2年半後の2006年9月にニュースフィードが登場しました。

 
Facebookを始めたユーザーは「個人」として2つの箱を持ちます。
プロフィールページ(右)とホームページ(左)です。
箱の中にはそれぞれ「タイムライン」「ニュースフィード」が入っている。
 
 

ニュースフィードとタイムラインの違い説明図

友達がFacebookに投稿した記事はニュースフィードで見ることになる
しかし投稿の全てが表示されているわけではないことを覚えておいてほしい

 
2006年9月以前にはプロフィールページしかなかったんです。
当時の呼称は「ウォール」。
だから自分のページのことを「ウォール」という人が今でも多い。
ウォールはまさに壁新聞のようなもので、はじめのうちは履歴書程度の簡単なものでした。
(だからプロフィールページと言うんでしょうね)
 

ウォールには短いメモのようなものが書けた。
これを更新すると、友達に「更新した」ことが伝えられた。
興味を持った友達はウォールをのぞきに来る。
来訪した友達も、ウォールに一言メモを残すことができた。
これが当時のウォールの姿です。
相互にウォールを訪ねてそこで交流するというスタイル。

 
ニュースフィードはこの状況を劇的に変えました。
ウォールに何かアップすると、そこに表示されるだけでなく、
今度は友達のニュースフィードに直接それが届けられるようになった。
見る側から言えば、今まではいちいち相手のウォールに行かなければ見えなかったのが、
今度は向こうから飛んでくる。
複数の友達がいる場合、これは大いに助かるはずです。
居ながらにして、友達の投稿が手元にポンポン舞い込むのだから。
投稿だけではなく、友達のアクティビティまで細々教えてくれる。

 
「居ながらにして」の状況が登場したことによって、ウォールの意味がまったく変質した。
ウォールはそれまで、まさに“社交場”だった。
友達がたくさん来訪して書き込んでくれることが“人気者”の証明。
友達が大勢いることがステイタスだった。

 
ニュースフィードが登場する少し前に、Facebookで写真投稿ができるようになりました。
このときの“売り”の機能はタグ付け。
写真を投稿する時に友達をタグ付けすると、
友達のウォールにはタグ付けされたことを示すマークが表示された。
マークが多ければ人気者、新しいステイタスの指標になった。
まあ、ウォールと言うのはそのように使われていた。

 
しかしニュースフィードができて以来、ウォールは閑散としてきます。
わざわざ訪問しなくても友達の動静は分かるのだから、訪ねる理由がない。
現在では、あなたのウォールを訪問する人は3%くらいしかいない。

 
「3%」とサラリと書いたけれど、この意味、わかりますか?
交流が劇的に効率的、能率的になったんです。
これはよいことでしょうか。
メリットはもちろんある。
わざわざ訪問しなくても情報が向こうから飛びこんでくる。
時間の節約になる。
だから多くの人と交流できる。

 
一方、交流の質はどうでしょう。
いちいち訪問する形式の元では、やはり訪問できる人は限られる。
でも、手間暇をかけて交流する分、きずなは強くなる。
新方式によって交流の効率化は成ったけれど、
密度や濃さはグッと薄くなった、と私は思うんですよ。

 
ニュースフィードができて「Facebookは本格的なクチコミ機能を持った」。
しかし内緒の話だけれど、Facebookは友達の投稿を全部は届けない!
Facebookが交流密度を計算して届ける、届けないを決め始めた。。

ニュースフィード以前は、交流密度はユーザー自身の行動によって決まった。
ニュースフィード以降、今やFacebookがすべての投稿を解析して疎密を判断する。
人間関係構築においてFacebookが大きな大きな役割を持つようになったのです。
この劇的な変化を、多くの人は認識していない・・・・・。
 

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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