「タグ付け」と「シェア」について何回か書いてみたい。
より難解と思われている「タグ付け」について先に解説する。
タグ付けは、一般的には宛先の付せんを貼るような行為のことをいうが、
Facebookでは「付せん」以上の機能をもち投稿の拡散にまでつながっている。
「タグ付けのしくみ」についてFacebookは以下のような説明をしている。
■投稿者でなくてもタグ付けできる
肝心なのは青線と赤線を引いた部分だが、意味がなかなか取りづらい。
青線の文章からわかることは「誰がタグ付けできるか」ということ。
私がタイムラインにアップしたコンテンツ(記事と写真)にタグを付けられるのは
①私自身と②私のFacebook友達だ。
タグの付け方は以下の写真の通り。
パソコンで記事を書き写真をアップすると、
写真の下に「誰と一緒でしたか?」と質問の文章が出てくる。
それに友達の名前を打ち込み候補から選択。複数でもOKだ。
※最近は、写真認識機能が高度化していきなり候補名が貼り付けられることもある。
スマートフォンの場合は、写真をアップしてからタグアイコン(人と付せん)に
タップすると候補名がずらりと出てくる。候補が見つからなければ検索する。
「私」がタグ付けするのは至極簡単だ。
しかしタグを付けられるのは「私」だけではない。
Facebook友達も私の写真にタグ付けできる。
このへんがFacebookのタグ付けの魅力的なところだが、
「余計な機能だ」と感じる人も少なくない。
本人にとって”思いがけない露出”事件が起きうる要因になるからだ。
◎友達の写真にタグ付けする方法(スマホの場合)
▼ニュースフィードで友達の写真付き記事を発見→▼写真をタップ
→▼画面が変わるから写真下のタグアイコン(付せん)をタップ
→▼写真の適当な個所をタップすると候補名が現れる(検索も可能)
■タグするとリンク、お知らせ、さらに・・・・
タグ付けはFacebookの自慢の機能なので使い勝手もどんどん進化している。
しかし日本では、この有用で楽しい機能を使う人はそれほど多くない。
むしろ「タグ付けされる」ことを迷惑がる人の方が多い、というのが現状だ。
なぜか。「タグ付けする(される)」とどうなるかがわかっていないからだ。
「どうなるか」は冒頭の文書の赤線部分に書いてある。
分かりにくいから、写真で説明しよう(妻をタグ付けしたケース)。
まず、文章中に名前のリンク(〇〇さんと一緒です)が張られる。
名前をクリックすればタグ付けされた人のタイムラインに跳ぶことができる。
その2、タグ付けされた人には誰々によりタグ付けされたとの「お知らせ」が届く。
さて、ここからが赤線部分の説明だ。Facebookは驚くべきことをしてくれる。
私が自分の記事に妻ををタグ付けした。するとその記事自体が妻のタイムラインに貼りつく。
まさに貼りついてしまう。 写真も記事もそっくりそのまま。いわば”領空侵犯“だ。<↓>
妻側の記事にいいね!すれば、私のタイムラインにも反映される、一心同体のクローン!
>2ページに続く(広告の↓↓↓)
■タグ付けされた人の友達のニュースフィードにも表示
しかもそれだけではない。ココが本日一番のポイントなのだが、
妻をタグ付けした写真と記事はさらにその先にまで到達する。
下の写真は妻の友達のニュースフィードだ。私の記事のクローンはここにもいた!
※ニュースフィードに友達の投稿が表示されるのは、「全員に」ということになっているが、
実際には(今回に限らず)10~30%の友達に届くに過ぎない。実際の表示率は未公表。
こんがらがっただろうから、タグ付けで何が起こるか整理しよう。
◎「タグ付け」をすると何が起きるか
1 タグ付けされた人の名前が記事にリンクされる
2 タグ付けされた人のタイムラインに「お知らせ」が届く
3 タグしたコンテンツがタグ付けされた人のタイムラインに貼り付く
4 コンテンツはタグ付けされた人の友達のニュースフィードにも出現する
3、4を図解するとこのようになる。
■1枚の写真に50人をタグ付けできる
Facebookのタグ付けは単なる「付せん」機能ではない。
タグ付けされた人を起点に、その人の友達にまで拡散していく。
タグ付けした人(上記の場合は「私」)から見ればタグ付けは
ていの良い「私の投稿の拡散」である。
その拡散効果は、場合によっては、「シェア」の場合より強力だ。
以下のような状況を考えてほしい。
私が記事を書き、集合写真をアップロードした。
思い出す限りの人をタグ付けする。
数分かけるにすぎないこの行為によって私の記事はどこまで広がっていくのだろう。
さらに自分のニュースフィードで私の記事を見つけた友達の甲、乙、丙が
集合写真の中の「自分」にタグを付けていく。すると┄――
私の投稿は甲、乙、丙の友達のニュースフィードにまで拡散していく。
タグ付けできる「上限は50人」である。相当な効果が期待できる。
最後に一言ご注意申し上げる。
タグ付けは記事をアップした本人だけでなく、(写真に写っているかどうかに関係なく)
友達なら誰でも「タグを追加」できる(上記の甲、乙、丙がその例だ)。
これが”思いがけない個人情報の漏えい“につながっていく要因(の1つ)である。
この点については、次回に詳述したい。
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