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★Facebookのリーチ数、届くのはあなたの想像よりずっと少ない!

 

知らないというより「意識していない」人が多いのではないだろうか。
Facebookリーチ数(表示数)についてである。
この投稿を何人が見ているのか―――
あなたが想像しているよりはずっと少ない!

Facebookページでは投稿への「リーチ」数が表示される

 

個人アカウントでの投稿の場合、こういうことになる―――

  1. 友達の全員(のニュースフィード)には届かない
  2. 届く友達数はあなたの想像よりずっと低い
  3. 大勢に届くか、少人数になるかは投稿の人気次第

 

ツイッターで投稿すれば、1000人フォロワーがいればその全員に届く。
ところがFacebookではそうではない、友達が選別されるのだ。
Facebookのアルゴリズムによって。届くのは交流の「濃い順」だとされている。
(ほんとうの実情をFacebookは公表していない)

 

いいね!シェアによる拡散効果も限定的だ!

リーチ数の実態を説明する前に、1つ重大な情報をお伝えする。
全員には届かない」のは投稿に限らない

  1. 投稿にいいね!すると友達のニュースフィードに拡散される
  2. 投稿にコメントした場合も同様
  3. 友達の投稿をシェアすれば友達の友達のニュースフィードにも表示される
  4. 投稿にタグ付けするとタグ付けされた人の友達のニュースフィードにも表示される

これらがFacebookでクチコミが起きる原理とされているが、上記1~4のケースすべてで
▼全員に届いているわけではない、▼届く範囲はかなり限定される――と言わざるを得ない。

 

不思議なことにこの”常識”が入門書のどこにも書いてないし、ネット検索しても見つからない。
分かる人には分かっており、知らない人は想像したことさえない、のだろう。
投稿すれば友達全員に表示される、というのはFacebookに広く流布した誤報である。

 <2ページに続く⇒⇒⇒

 

■私が体験した「リーチ数の格差」は250倍

リーチ率(表示率)にはたいへんな格差があることを以前、コチラで書いた。

★Facebookは“極端”がお好き、あなたの投稿表示数は250倍の差がつく!!

この記事ではニュースフィードの傾向として、人気の記事が優遇されることを伝えた。
実際それは驚くべき格差だ! 実例をお見せする。

同じ人が投稿しても記事の内容次第、その反響次第でリーチ数は大きく変わる

 

この記事は2013年9月「ジャーナリスト石川秀樹」のFacebookページに書いたもの。
スパムアカウントの狙いは個人情報だから「友達」の公開範囲は「自分のみ」にと訴えた。
極めて反応がよかった。
当時このページのファンは950人だったから「ファン:リーチ」は50倍にもなる。

 

長い間Facebookページに投稿してきてわかったことは、記事により本当に格差があること。
ファン数の20%しか表示されないこともあれば、パンデミック的な大拡散もたまに起きる。
その差はまさに250倍もあるのである。
ファン数が少ないうちはファン数よりリーチ数が多い記事が多かったが、ファンが増えるに
したがい、それは難しくなった。

 

体感的にいえば、Facebookページのリーチは個人アカウントより不利なようである。
「リーチ」とはタイムライン、ニュースフィード、リアルタイムフィードに表示された数。
それにいいね!やコメント、シェア、タグ付けなどにより表示された記事の数を加える。
個人ページ(タイムライン)にはリーチ数が表示されないので、あくまで私の感じだ。

 

1度だけFacebook社が「リーチ数」について言及したことがある。2012年2月
マーケティング・カンファレンスで質問に「平均リーチ率は16%」と回答した。
Facebookページについてのリーチ率。当時の別資料では、ファン数1000人未満で53%、
1000~5000人のFacebookページでは30%のリーチ、というアンケート結果が出ている。

 

■広告でさえリーチの巨大な格差がある

このように、Facebookでは投稿してもコンテンツの人気次第でリーチ数は変わる。
リーチ数やリーチ率の変化はFacebookのアルゴリズムに左右される。
人気により成果に大差が生まれるというこの傾向は、広告についてさえ現れる。
投稿への反応がいいときにはこんなお誘いがFacebookから舞い込むことも。

投稿した記事の反応が良いときにはFBから「広告のお誘い」も!

 

名誉と感じるべきか、Facebookのあざとさを嗤(わら)うべきか・・・・。
広告のリーチ数も完全にコンテンツの人気、不人気に左右される。
広告効果を高めたければ、ぜひ共感を呼ぶ投稿を。
な~んて、そういうことが計算できるなら誰も苦労しない。

 

私は最近、個人ページの投稿よりFacebookページに書くことが多くなった。
「リーチ数」が表示されるので、「いいね!」の数より記事の反応がわかるからだ。
いいね!は少なくてもリーチが高い投稿も時々ある。なぜそうなるのか興味が尽きない。

 

Facebookの投稿は全員に届くわけではないことをとくと頭に刻んでほしい。
投稿は偏って友達に届くこと、それが自分を中心に友達が固定化する要因でもある。
届けないこと、特定の人に届けることが、ある意味でFacebookの醍醐味だ。
この原理原則に気づくと、Facebookのことが前よりずっとわかりやすくなる。

 

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★あなたの投稿は友達に届いていない! 知らないと損するFacebookの掟

★Facebookは「まとめ屋」兼「拡散マシーン」。自己規制は無用、芯を語ろう!

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★Facebookの個人アカウントは非商用、初歩的ミスを指摘しづらい私・・・・

★Facebookは“極端”がお好き、あなたの投稿表示数は250倍の差がつく!!

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★FBは“特別の人”を知っている 「交流」を自分で制御しておかないとヤバイ!

★『人の輪』を創りたがるFacebook あなたの投稿は友達に届いていない!?

★ニュースフィードの登場でFacebookは変わった 本当に、劇的に!!

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

石川 秀樹: