★解約金をつぶせ! 3キャリアの”談合料金”に「No」と言おう

20140924iPhone
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■電話のオペレーターに説得されて

それでなるべく繁華でない場所のショップを探して出掛けた。
待っている間に店員さんが「MNP予約番号をお持ちですか?」と聞く。
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「MNP」とは「携帯電話番号ポータビリティ」のことらしい。
キャリアを変えるときにはこの番号を予約する必要があるそうだ。

 

必要とあればするしかない、Softbankに電話した。
現キャリアにお願い申して発行してもらうというシステム!
延々と待たされる(きっと予約の人が殺到しているのだろう)。
予想通り――それはそうだろう、みすみす顧客を逃したくはない、
窓口の女性が「換える理由はなんですか」と私を説得し始めた。

 

いつもなら先を急いでいるので問答無用「手続きせよ」と言うところ、
感じの良い応対だったのでつい聴く耳をもってしまった。
で、かんたんに説得された(この点、私は人のよい老人である)。
実は待たされているうちに、auに魅力を感じなくなってもいた。
理由が定かでないのだが、なんだかこの店、ピンと来なかった。

 

電話を切って、すぐに店を出た。
もう帰ろうと思ったのだが、運転しながら思い出した。
『トーカイとSoftbankも連携関係にあったんだっけ』
(会社はコミュファ回線だが、自宅は先日トーカイに乗り換えた!)
それで今度は、iPhoneを買ったSoftBankの店に向かった。

 

■機種代金、本当にキャリアが払っているのか

考えてみればいま書いたように、各社、料金に大差があるはずがない
つながりやすさも似たり寄ったり、他にサービスの違いはないから、
他社より通信料金が高ければあっという間に淘汰されるはずだ。
横並びの環境では「価格選好」がきわめて有効に働く。
だからこそ各社、料金を工夫するし、囲い込みを策すことにもなる。

 

手っ取り早いエサは「機種代金の割安化」「肩代わり」だった。
それが普通になってしまった今、機種代金を気にする人は少ないが、
例えばiPhone6は7万円~9万円強もするのである。
しかし知恵者が「月々割」を編み出して機種代金相当額を割引き、
実質、2年間かけて機種代金を限りなく「ゼロ円」に近づけた。
(いま私たちは「機種代金はタダ」だと錯覚している)

 

引き換えにその料金体系から「解除」を望めば”違約金”が発生する。
機種代金タダならペナルティは当然、だろうか?!
申し訳ないが、私はそんなに素直に”キャリアの親切”を信じない。
Softbankは前3月期決算で1兆円超の営業利益を上げていた。

 

機種代金を丸のみしても1兆円のぼろ儲け!――、どうしたらそうなる?
機種代金を通信料金その他に上乗せしているからだ>と私は思う。
もっと格段に安くすべき(安くできる)通信料金をそのままにして、
見てくれだけの機種代金肩代わりをし、後から割高料金で「回収」。
こんなトリックに手もなくだまされて私たちは「解約金」をのんでいる。

 

■「解約金縛り」でキャリアのリスクは軽減

キャリアのどこが最初にこの手を思いついたのかは知らない。
いずれにしても3社とも「解約金縛り」の特別料金制に乗った。
都合がいいからだ。
誰かが新しい手を思いつき、サッとそちらに移動されてはたまらない。
解約金の縛りがあれば<消費者の多くはおとなしくしてるだろう>
そんな感じでこの料金制は存在しているといっていい。

 

光回線とスマホ料金の抱き合わせ料金は”新工夫”だった。
月額1000円まけてくれるなら2年間なら2万4000円。
乗り換えのため解約金を払っても、オツリが来る。

(しかし、現実には即乗り換えの人は少ない。キャリアの思惑通りだ)

 

新工夫が出れば、やがて他社も追随して同じ”サービス”を打ち出す。
「au+コミュファ」「Softbank+トーカイ」
調べていないが、ドコモとNTTのセット割もありそうだ。

 

のんびり屋の私はこれまで”特典”を行使していなかったのだが、
今回あらためて店で確かめると、こちらは「家族全員」が対象だった。
家内や娘の月額代金も各1550円割引きとなる。

ここにおいて、auに乗り換える理由がまったくなくなってしまった。

 

■不測の状況から即入手をあきらめた

正直にいえば、「解約金拒否」は貫きたい。
わずかな金額で縛られてたまるか、とキャリアを乗り換えたかったが、
長々説明したように、3社共に「解約金あり料金」である以上、

意地張ってキャリアを変えたところで同じ問題に突き当たる。

 

しかも今回、スマホの機種代金が3か月分残っていることが判明した。
それに9000円(解約すると「月々割」が消滅するので代金が掛かる)、
解約金は9500円だが消費税が付くと1万260円である。
私にとって2万円は「わずかな金額」どころではなかった。

 

結局のところ、Softbankで応対してくれた女性は冷静で、
「いま契約なさってもいつiPhone6が入手できるかわかりませんし、
3ヶ月も料金がかぶるのはもったいないです。11月まで待ちませんか?」
まったくおっしゃる通りだ。
今回ははやる心を抑えて、買い換え自体を延期することにした。

  <3ページに続く⇒⇒⇒

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