★ニュースフィードは気まぐれ「受信ボックス」だ │ 原理をやさしく解説

気まぐれ受信ボックス
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Facebookのニュースフィードは気まぐれに届けられる「受信ボックス」だ。
ニュースフィードはさまざまな人々が行き交う”雑踏”にも例えられるが、
配達人の意思が強く働いて届けられるので、こちらの比喩の方が当たっている。

ニュースフィードの解説はこれまでいくつも書かれている。
でも隔靴掻痒(かっかそうよう)、かゆいところに手が届いていないことが多い。
「友達がFacebookにアップしたコンテンツを届ける」――ただそれだけのことなのだが、
Facebookの場合はその説明だけでは足りない。いや、まったく足りないのだ。

 

ニュースフィードにはどんなコンテンツや情報が届けられているのか―――

  1. 友達の投稿(ただし「全員の」ではない)
  2. あなた自身がアップしたコンテンツ
  3. Facebookページの投稿
  4. グループに書かれた投稿(秘密のグループでもあなたがメンバーなら届く)
  5. 「イベント」の投稿
  6. Facebook広告
  7. あなたが「いいね!」「シェア」した外部サイトの記事のリンク
  8. 友達のアクティビティ(いいね!した、投稿した、友達になった・・・・)
Vol.1の7PニュースフィードとTL小

画面左側が「ニュースフィード」。雑多なコンテンツが流れてくる

 

上のイラスト左側がニュースフィードだが、なんとも欲張りだ(と思いませんか?)
確かにFacebookは途方もない欲張りだ。
Facebookユーザーは世界で13億人、ニュースフィードも13億個ある。
どれひとつとして同じニュースフィードはない。すべてオーダーメイド。
各ユーザー向けにコンテンツをFacebookが選り抜き、お届けする。

 

「Facebookが選り抜く」というところが重要だ。
あなた向きに最適化して”読みたいであろう”コンテンツを表示させる。
Facebookがルールに従って選ぶのであって、あなたの都合や意思ではない。
だからニュースフィードはまぎれもない「受信ボックス」だけれど、
あなたから見れば”気まぐれ受信ボックス”にも感じられるはずだ。

Vol.1の17Pニュースフィード小

ニュースフィードは一種の「受信ボックス」だが、ずいぶん気まぐれだ

 

例えばこんな特徴があることを説明しておかなければならない。

  • 友達全員の投稿が届いているわけではない
  • 届けるか届けないか、優先順位があるらしい
  • それを決めるのはFacebookであって、あなたの意思ではない
  • 1日に”受信ボックス”に届く本数には制限があるようだ
  • 各ユーザーごとの”受信ボックス”の傾向はまったく独特で、似ていない
  • 友達の人数が影響しているが、300人だから300人用の公式があるわけではない
  • 友達との交流頻度も”受信ボックス”の傾向を決める大きな要素

 

このような特徴は「Facebookがルールに従って(コンテンツや情報を)選ぶ」ことによって生じると思われる。
(「ルール」のことをアルゴリズムと呼んでいるのだが、Facebookはアルゴリズムの中身についてまったく公表していないので「思われる」という表現になってしまう)

 

Facebookがアルゴリズムに従っている以上、ニュースフィードへのコンテンツ、情報の届け方は、実は”気まぐれ”ではない。それでもあなたにしてみれば、日々ニュースフィードで見かける記事や情報に偏りを感じるだろうし、その偏りが”私の傾向”と必ずしも合っていない、と感じることもあるのではないか(『この人とそんなに親しくないのに・・・・』と思ったり)。

 

きょうのまとめ。
ニュースフィードはメールの受信ボックスに似ている。
受信ボックスは各ユーザーごとに異なる。
友達全員の投稿は届かない。
Facebookがアルゴリズムにより届けるかどうかを決めている。

 

ちょっと補足しよう。
「ニュースフィード」の傾向がユーザーによって違う、という点について。
例えば1000人の友達がいるユーザーのニュースフィードと50人のそれでは、表示されるコンテンツの傾向はまったく違う。友達が1000人いれば7、800人の友達の投稿はめったに届かない。友達のアクティビティの表示も少ないかもしれない。
一方、50人の場合は全部届いているのではないか、というほど頻繁に届けられる。
しかしこの場合でも、多少は間引きされる可能性が高い。

 

友達数に対する「表示率」という指標を使えば、友達が増えれば表示率は下がり、少なければ表示率が高い――と、一般的には言える。
しかし友達が上限の5000人のユーザーでも表示率がとんでもなく高い人もいるし、100人程度しか表示されない人もいる。左右しているのは「どんな交流をしているか」だ。

 

このように「表示」の問題はユーザーの行為(アクティビティ)次第という側面が強い。
またユーザーの行為は、1つの投稿がクチコミに乗るか乗らないかにも影響する。

 

受信ボックスに届いたコンテンツは、ユーザーによって取扱いが違うであろう。
「いいね!」したくなる投稿もあれば、チラ見すらしない投稿もある。
人によっては「きょうはニュースフィードを見なかった」ということもあるかもしれない。
Facebookはそうした各ユーザーの反応をすべて押さえた上で、投稿や情報の価値をアルゴリズムにはめ込んで誰のニュースフィードに表示させるか決めている。
「価値」を創るのはユーザー個々人の行為であり、結果的に投稿の広がりが決まっていく。

 

最後に「Facebookで起きるとされるクチコミの原理」にまで触れてしまった。
詳しくは稿をあらためて解説したい。

 

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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