★Facebookバカの独り言、 「Facebookをやらなくていいんですか?! 」

20141001
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■「信用」を築かなければ何も始まらない

私たちが築かなければならないのは「信用」だ。
マスメディアが長い年月をかけて築いてきたと同様、私たちは実名で語ることによって
「わたくし」とは誰か、何をして、何をするために生きているのかを世に問うている。
そんな危なっかしいものに大勢が参加し熱中しているメディアは、Facebookをおいて他にない。

 

私は商売を営む人も、本を書きたい人も、事業家も皆、Facebookをやるべきだと思っている。
なぜなら、一昔、ふた昔と比べてさえ現在は、格段に「個人」が生きにくい時代だからだ。
世の中のルールがすっかり変わってしまった。

 

「立地主義」はもはや通用しない。
地方のまちになんとシャッター商店街の多いことか。
商店街は活況の中心どころか、今やそこに店が在ることがペナルティにさえなりかねない。
(さびれた感の漂う中では、ひとり”わが店活況”というわけにいかない)
「うちのは商品がいいから」「最高のものを仕入れている」という製品主義も通用しない。

 

世の中には安くて良い商品があふれている。良いもの同士の比較だ。
コンビニが今やメーカーの尻を叩いて独自商品を次々売り出す。
強いところがたゆまぬ努力を重ねているのだ、地方の個店の苦境はいかばかりだろう。

 

よくクルマで取材旅行に出掛けるのだが、たいていコンビニで用を足してしまう。
講演に行った先日もそうだった。
『はて? 私はなぜコンビニに寄ってしまうのか』
理由はたぶん簡単なこと。不安がないからだ。どこの店に寄っても当て外れがない。
つまり業態が(お客様の側に)刻み込まれている!

 

では個々の店や弱小・零細な会社に立ち寄ってくれる人はいるだろうか。
私たちは「知ってもらうために」なけなしのおカネを広告に回したりする。
業態も想像されない、まして店の中など見当もつかない。だからこそ看板を出し、
ウインドウを製品で飾り立て、時おりは広告まで出してみる。

 

そんなささやかな努力をしても、店も会社も知られなければ、「わたくし」のことなぞ
どこの誰とも、想像さえしてもらえない。「評判」なんて少しも生まれないのだ。
地縁がなくなり、人の縁も薄くなりがちの今、ますます会社や学校がエラクなる。
そこに”帰属”していなければ、私が私と認めてもらえないようなうすら寒い恐怖感。

 

■Facebookは現代人必須の情報技術だ!

だからこそ三度問いたい。Facebookをやらなくていいんですか?

 

私は群れるのが苦手なのでめったに会合に出掛けないが、事情があって先日、
Facebookが縁で行われた集いに参加した。そこでおもしろい人に出会った。
「こんな会合に出ていますが、Facebookはコワいと聞いているので私はやりません」
静岡市内でフラワーショップを開いているという女性なのだが・・・・。

 

こういう人に会うと、私は妙に気持ちがざわついてしまう。
「コワいって、あなた現実にお店をオープンしているんでしょう?」と言いたくなった。
でもやめた。お店を開いて客(人間)と接する方がよほどリスクは高い、と思うのだが、
こういう人にそんなことを言っても始まらない。きっとFacebookなんかをやらなくても
お店は繁盛しているのだろう。

 

こういう人が残念ながら、非常に多い。
Facebookがコワい。何が? 個人情報が漏れること? プライバシーが?
いつの間にか日本では、商売がうまくいかないリスクより、人との微妙な関係が
ギクシャクするような情報が漏れ出すことの方が恐ろしいことになっている。
なんという本末転倒だろうか――、という意地悪は言うまい。

 

しかし会社を経営する人、お店を持つ人、個人事業主、営業の担当者、専門家、
芸術家や技術者・技能者、そのほか真剣に仕事に取り組み成果を上げたいと思う人は、
一人残らずFacebookを始めた方がいい、と私は本気で思っている。
リアルな交流とあいまって、Facebookは「わたくし」を表に出してくれるツールだから。

 

Facebookはじゃじゃ馬で扱いづらいが、使わなくてはいけない。
勝つ条件が格段に難しくなった今、「個人」が成功するために
Facebookを乗りこなすのは現代人必須の情報技術である。

 

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ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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