★Facebookをトリセツなしで使うのは危険! もう1冊、本を書きたくなった

秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書
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Facebookの本をもう1冊、書きたくなった。

 

Facebookのブームも一巡した感じ。
今ではすっかり「Facebookはコワイ」と、
そんなイメージばかりが独り歩きしている。

 

コワイ理由、わからなくもない―――
 ①個人情報がダダ漏れするのではないか
 ②実名なのでストーカー被害に遭いやすい
 ③個人を狙いすまして詐欺に遭う恐れ

 

こうやって理由を列記してみると、悪評サクサクな理由がわかる。
問題が起きているのだから果断に手を打つべきを、
Facebookはスパムアカウントの跳梁(ちょうりょう)を放置した。
この戦略ミス※のツケは大きい。
※Facebookは見かけのユーザー増を得たくてアカウント削除をちゅうちょした。

■「ビジネスに使える」大合唱の弊害

もう一つ、日本のFacebookが伸び悩む原因は、
いかにも日本的な現象で、はたから見ていてもカリカリしてくるのだが、
初期のマーケターたちの「ビジネスに使える」空騒ぎだ。
Facebookユーザーを見込み客とする底の浅い発想、
欲が見え見えで、一般ユーザーから総スカンを食らった。

 

なぜこんなことになってしまうのだろう。
いま巷に200冊を下らないFacebookの本が出回っている。
その過半数は「Facebookをビジネスに使う法」だ。
あとの半数弱は「使い方」、つまりマニュアル。
Facebookというユニークなソーシャルメディアの実像に迫る
ワクワクするような読み物がほとんど存在しない。

 

石川秀樹の電本3部作

Facebookの原理原則と使い方を書いた「電本」3部作。もっとやさしいトリセツ本を書きたくなった

 

出版編集人の端くれとして私は、この状況を恥かしいと思う。
Facebook関連で売れる本、と考えれば
出版業界からはこんな知恵しか出てこなかった証拠。
だから自分で痛快な本を書きたくなった。

 

■人生のベテランたちにFacebookはおすすめ

日本のFacebookは退潮、伸び悩みと言われるが
今でもFacebookをやろうという人たちはいる。
日本は本格的な高齢社会を迎えた。
ソーシャルメディアは生きがいのひとつになり得る。

 

私がツイッター、Facebookを始めたのは60歳のときだ。
自分で言うのもなんだが私の場合、人生が変わった。
今もこうしてものを書き続けているなんて、想像もしなかった。
Facebookでの交流はさらに日々の思いを深めてくれる。
だから、人生のベテランたちにぜったいのおすすめだ。

 

若い人はLINEかもしれないが、身近な仲間たちだけでなく、
広く社会と向き合っていくならFacebookは使えるメディアだ。
自分が常に表に出てくるFacebookは扱いづらいかもしれない。
しかし自分をどう見せるか、必須の教養がここから身に付く。

 

ママ友たちも今はLINEかもしれない。
でも世界は広い、日本も、地域社会も奥は深い。
日常会話から背伸びして、外の世界をのぞくのも悪くはない。
個性を堂々と活かしている人に出会えば、きっと意識が変わるだろう。

 

■Facebookに取り組むなら、今でしょ!

そんなわけで限界論もある中で、ブームが一服している今こそ、
あらためてFacebookに取り組むチャンスだと思う。
でもそのためには、機能や特徴をよく知ったうえで安全に、
かつ有効に使っていかなければならない。

 

使い始めたばかりの人はタイムラインとニュースフィードの違いも知らない。
しかし実は、知っているつもりの人でも時どき混同している。
タイムラインで書いたものがなぜニュースフィードに表示されるのか、
簡単な原理に見えて、なかなかイメージしにくいものだ。

 

ましてや
「あなたが投稿しても友達のニュースフィードにすべて届くわけではない」
なんて言っても、首をひねるばかりになる。

 

「いいね!」もそうだ。
Facebookと言えば「いいね!」。
こんなに有名な機能なのに、その働きや効果、
なぜクチコミの原動力になるのか、正確に説明できる人がいない。

 

一般のユーザーが知らないだけではない。
専門家だって十分には説明できないのだ。
100%知っていると言えるのはFacebookの技術者のみ、
それも直接携わっているごく一部の技術者だけだろう。

 

■超有名な「いいね!」さえ説明できる人はいない

説明が煩雑になるので事実のみにとどめるが、
いいね!もコメントもシェアもタグ付けも写真クリックも、
なんらかの形でその投稿の拡散を助ける(場合がある)。
その効果は投稿者のプライバシー設定により、かなり違ってくる。

 

こういうことを今までの本では「Facebookの決まり」のように書く。
でもそれは事実とはだいぶ違う。
クチコミ効果、拡散する機能を過大にとらえすぎている。
確かに友達がする行為はいかなるものも拡散を助ける。
しかし著者の言っている通りなら、Facebookの投稿は無限に拡散してしまう。
そんなことは起こりはしない。

 

またまた「難しいこと」を説明し始めている。
1つだけ例を挙げておく。

 

<友達Aがいいね!するとその記事は、Aの友達に広がっていく>
Facebookのいいね!効果はそういうものだと信じられている。
でも、それはウソだ。
Aの友達が100人だったら、100人すべてに記事は表示される?
Aの友達の誰かが記事にいいね!すると、さらにその先に届く?
ねずみ講ではあるまいし、現実にはそれほど広がっていかない。

 

■知ってるつもりが被害を招く!?

今日、Facebookはコワイと言われる。
使っていない人は信じ込む。
そう信じられても実害はない。
害があるのはFacebook利用者で、Facebookを甘く見ている人だ。

 

知ってるつもりで雑にFacebookを使えば、実害が出てくる。
本人だけが被害に遭うなら自業自得だが、
Facebookの場合、友達を巻き添えにする可能性が高い。

 

Facebookは取扱説明書(トリセツ)抜きで使うには危険すぎる。
でも現状、よいトリセツがないのも事実だと思う。
だから、及ばずながら私が書いてみたいと思ったのだ。

 

下書きはこのブログに書いていく。
Facebookがスパムアカウント退治をしないことを除けば、
「コワイこと」に対する一応の対処策は用意されている。
よい導き手がいればFacebookは決してコワくはない。
コワくないどころか、生き方の幅を広げてくれる。

 

Facebookは人とのつながりをつくるツールだ。
新しい出会いから生まれるチャンスもあることだろう。
この有用なツールを使いこなすための楽しいトリセツ
そんな本をつくりたい。

 

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 ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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