第4ページでは「Facebookの立ち話は路上で終わらない」ということを書いた。
現実社会でよく見かける立ち話。
リアルの世界では、言いっぱなし、聞きっぱなしでまず終わる。
家に帰って家族にその話題を話すかどうか。
いずれにしてもすぐ消える。
Facebookの立ち話とは―あなたが投稿する、するとAさんからコメントが入る。
BさんもCさんもコメントをくれ、あなたが返信しているような状況だ。
個人ページではプライバシー設定ができる。
公開、友達、知り合い以外の友達、カスタムなどといった設定だ。
Facebookビギナーはたいてい「公開」である。
Facebookのデフォルト(初期)の設定が「公開」だからだ。
実はこの辺がトラブルを生む元になっている。
あなたは友達に読んでもらいたいだけ、なのかもしれない。
狙い通りAさん、Bさん、Cさんがコメントをくれた。
ところがFacebookの出番はここからだ。
Facebookは半自動的にAさん、Bさん、Cさんの友達に向けてあなたの投稿を表示させる。
Aさんが〇〇さん(あなた)の投稿にコメントしました。
あなたの投稿(文章+写真)+Aさん、Bさん、Cさんのコメント
つまりあなたのページ(タイムライン)で見られる投稿の姿がそっくりそのまま、
3人の友達の友達のニュースフィードに貼り付けられるわけだ。
この投稿は誰でも読めるし(Facebookの外からでも検索可能)、
あなたと友達になっていない人でもいいね!、コメントができる場合がある。
いま「ニュースフィード」という言葉を使ってしまったが、これは大いにクセ者だ。
▼タイムライン=自分の投稿が時系列で並んでいるところ
▼ニュースフィード=友達やFacebookページ、グループの投稿を見るところ
Facebookをよく知っている人でも、ふつうはそのように理解している。
しかし実際はもう少し奥が深く、説明が必要だ(後日解説する)。
友達がコメントすると、友達のタイムラインではなく、
「友達の友達のニュースフィード」に届くことにご注目いただきたい。
リアルな立ち話なら、たとえそれがどんなに興味深いうわさ話でも“広める”相手は1人か2人、
おしゃべりな人でも「数人」がいいところだろう。
しかしFacebookでは3人にFacebook友達がそれぞれ100人ずついれば300人に。
そのうちの何人かがコメントやいいね!をすれば、さらにその先にと広がっていく可能性がある。
以上はあくまで“理論値”であって、実際上はFacebookでもそんなにネズミ算式に
あっという間に広がるわけではない(この辺は後日、解説します)。
とはいえ、リアル社会よりはるかに伝播力が強いことは意識していたほうがいい。
コンビニのバイト店員のようにならないために。
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