★“解約金”拒否の論理! ユーザー脅して囲い込み、に屈してはいけない

解約金ストップ

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『拝啓、孫正義さま』・・・・・と書きかけて、思い直した。
そんな悠長な話ではない。日本の会社の「サービス」、これでいいのか!?
解約金の話だ。ユーザーを脅して囲い込むなんて、商人道も地に墜ちた。

 

■2年間がまんしたのに解約金だって?!

家内がiPhoneを買い替えたいというので、店に同行した。
ついでに(というより、コチラが主目的だったが)
モバイル用WiFi機器「007z」を解約するつもりだった。

 

行きがけ、半ば冗談に
「きょうこそ怒らないですめばいいけど」
もちろん怒るのは妻ではなく僕のことだが。
まさかと思っていたが、嫌な予感は当たってしまった。

 

解約を申し出ると“解約金”として10,260円掛かるのだという。
「? ? ?」
思わず、妻と顔を見合わせる。
「解約するために2年間待ったんだけど・・・・・?!」

 

この会話の意味がわからないだろうから説明する。
「007z」は2011年12月に契約した。
家内がiPhoneを購入するとき、男性店員が
「これがあると外出時でも高速でつながり便利ですよ」と
合わせて契約することを勧めた。
説明では機器代が月980円ということだったので、
意味をよく了解しないまま了承してしまったようだ。

 

「抱き合わせ販売」、ここまでは、よくある話。
iPadが家に1台あるものの外出時に持ち歩くこともないので、
実際はこの契約は無駄な出費であった。
しかし月1000円以下の話なので、なんとなくそのまま放置。
ところが数か月後、「やけに電話代が高い」ということで、
あらためて郵送されて来る明細書を点検した。

 

なんと、通信料として毎月7,000円超が引き落とされている。
980円は機器代であり、通信料はまったく使っていないのに、
「定額制」ということでこれだけの料金が徴収されていた!!
夫婦そろって、うかつにもほどがある。

 

しかし過ぎてしまったことは仕方ない。
「即刻、契約解除だ」とソフトバンクの店に電話する。
すると、こういう話だった。
①2年契約の途中解除なので違約金1万円超(金額はもっと高かったかも)
②月々割の1,440円(?)を残りの月数分(1年半)

 

都合、3万円以上掛かるというのである。
「ウッ!」と血が上りそうだったが、怒りを爆発させるのはやめた。
私が講演する際に、たまにWiFi環境のない会場がある。
そんな時には「007z」が使えるそうなので、家内と相談して
「2年間待つか……」ということにした。

 

解約、乗換禁止!

解約したり他社への乗換禁止!通信各社は「違約金」でユーザーを脅す

 

■1か月のみ「解約月」、その後は自動更新で2年の縛り

そんなてんまつを経ての「解約請求」である。
ところが女性店員が言うには「解約金が掛かる」!!
言葉のアヤとしていうのではなく、本当にビックリギョウテンした。
2年間待って、なぜ解約金だ???

 

店員の説明はこうだ。
「2年契約の場合、契約が切れて1か月が解約月になります」
その機を逸すると、次の解約月は2年後の1か月間になるのだそうだ。
信じられないだろうから、もう一度わかるように書く。

 

解約金を払わずに解約できるのは契約切れ後の1か月のみ。
その後、契約は自動更新される。
更新されてしまうので、次の解除月まで2年間待たなければならない

 

この理屈に「なるほど――」という人はいるのだろうか。
即座に僕は「契約は今ここで解除してくれ」と声を抑えていった。
「ただし、解約金は払わない。裁判を起こしても俺は払わない!」
女性店員が困ったような顔になり、何か言おうとする。
その対応に怒りがこみ上げ、目をむきそうになった瞬間、女房殿が止めた。

 

■詳しい説明もなく「抱き合わせ販売」

振り向いて顔を見たら、彼女がおこっている。
おこったのは「解約金の話」より、そもそも説明もなく買わされたことにだった。
「私は月々900円しか掛からないといわれて買いました。
それが気がついてみれば毎月7000円もお金を取られ、
それじゃあ解約しようと尋ねてみれば法外な費用を言われて、
我慢に我慢を重ねて2年間待ちました。
2年たったらいつでも解約できるのが当然でしょう。
それが、ここでも解約金。
あのときここの店員(男性)がそういう説明をしてくれていたら、
そもそも私は契約なんかしていない。
(女性店員に)あなたが私の立場だったら、納得するんですか?」

 

怒りに震えながらも家内の言い方は冷静だった。
(※その後いろいろ説明を受けるうちに「007z」による通信費は
7,000円超ではなく実質3,700円程度であることが判明した。)
こういうトラブルがありながらも、家内はiPhoneを買い替えた。

 

店員さんも感じるところがあったのだろう。
「解約金なしにできるかどうか確約はできませんが、私が交渉してみます」
と、別室に移動した。
結果的に、今回の解約金はなしということになった。

 

店員さんが本社(?)のどのレベルと交渉してくれたのかはわからない。
どう考えても本社の部長や課長ということはないだろう。
もっとずっと下の管理職レベルで結論を出したのだと思う。
“うるさい客”には適当に譲歩するような暗黙の了解があるのかもしれない。

 

「裁判など起こさないという条件で今回は……」という結論を聞いて、
なんだかおかしくなって、嗤(わら)いたい気分になった。
と同時に、あらためて猛烈に腹が立ってきた。
一線の店員たちにこんな屈辱感と手間を掛けさせる
法外な(文字通り“法律の外”にある)契約いつまで続けているのかと。

 

■「契約」を楯に解約の意思に邪魔立て

解約トラブルはモバイルWiFiに限らない。
スマートフォン、携帯電話でも同じだろう。
1か月の猶予期間を与えて、後は自動契約。
その契約を楯に、今度は解約の意思に邪魔立てをする

 

どこの世界に、契約期間が切れて解約するのに「手切れ金」を払うばかがいる?
しかし僕も妻も危うく「そのばか」になるところだった。
そもそも、自動契約の根拠がどこにあるのか。
ましてや、11か月間も解除権を拘束する法的根拠がどこにある

 

契約書がある?
とんでもない!
優越的な地位を濫用して消費者に不利を強いる契約はもともと無効だ。
地裁ではすでに判例もある。
それであるのに、各社一向にこのような不当な契約を改善しようとしない。

 

各社足並みをそろえて見て見ぬふりをするのは、
縄張りを争うのに汲々としているからだ。
これを逆方向から見れば、消費者が競争激化のしわ寄せを受け、
本来なら“払う必要のない費用”を払わされていることになる。

 

■当のソフトバンクは営業利益1兆1000億円

ここまで書いていたら朝刊が届いた。
日経新聞の1面に4段の大見出し(5/5)。
<ソフトバンク最高益
純利益5200億円 初のドコモ超え>
2014年3月期決算である。

 

瞠目すべきは「5200億円」ではない。
本業のもうけである「営業利益1兆1000億円」だ。
売上げではない、もうけが1兆円を軽く超えている。
しかも売っているのはトヨタのような何百万円もする車ではない。
たかだか数万円のモバイル機器と回線料だ。

 

しつこいようだが数字の意味を理解してもらいたい。
ソフトバンクの契約者(ユーザー)は3600万人だ。
1人当たりソフトバンクにいくらもうけさせているのか。
3万555円ですよ
通信料金を年間10万円も払った上に、3万円のホウビを与えていることになる。

 

もうけ過ぎ?
もうけ過ぎだろう!

料金がリーズナブルであるとはとうてい思えない。

 

■異常に高い「正規料金」で目くらまし

ここでもう一度「2年目以降の解約金について考えてみる。
自動更新は論外だが、100歩譲ってそれを認めた場合に、
ソフトバンクが「解約金」を徴収する根拠はたぶんこんなことだろう。
「2年契約しているから、格安料金を設定しているのです」
途中で切られたら態度を豹変させて「正規の料金を払え」というわけだ。

 

パケ放題の料金、9万円請求して9万円値引き。いかにも“お得感”を演出するあざとい料金表だが、おかしいだろう? 「ほぼ同額値引き」などとせず、その金額で経営が成り立つならはじめから料金を下げておくべきなのだ。

パケ放題の料金、9万円請求して9万円値引き。いかにも“お得感”を演出するあざとい料金表だが、おかしいだろう? 「ほぼ同額値引き」などとせず、その金額で経営が成り立つならはじめから料金を下げておくべきなのだ。

 

しかしちょっと待て。
「正規の料金」とはなんだ。
当然、格安料金より高め、(詳しくは知らないが)2倍以上の金額。
そんな料金を選ぶばかはいない。
99%が格安料金を選択する。

 

「選択」と書いたが、われわれユーザーは選択しているのだろうか。
事実上、その料金しか選びようがない。
では正規料金とはなんなのだ。
例えていえば、
「通信料金10万円です、でもこっちの料金を選べば1万円で済みますよ」
と言われているようなものだ。

 

電話料金は“正規”でも10万円にはならないだって?
ではパケット料金はどうか。
3月の請求書を見ると「9万569円」(いつもの半分くらいだ、これでも)、
その下の行にはパケ放題分として「-9万1076円」とある。
パケ放題定額が月額「4707円」あるので会社はまったく損しない。

 

明細を見たって、数字がゴチャゴチャ並んでいてさっぱりわからない。
しかしここから導き出される感情は“煙に巻かれている感”だ。
決算のもうけぶりと毎月の明細書を見れば(1月請求分は1万3224円)
“格安料金”でさえ携帯電話会社にはこれだけの利益が入る、ことがわかる。

 

■解約金、違約金という名の恫喝商法は消費者の敵

これほど順調に稼げるなら、
さっさと「正規料金」などといわずに料金を一本化したらいい。
それを放置している理由は何か。

答は簡単、“人質”だ。
ユーザーをいつでも「2年間」という縛りの中に置いておくための手段。
本来なら“格安料金”が正規であり、契約期間の拘束などあってはならないのだ。
(最初の2年間だってユーザーを縛ってはならない。「違約金」の根拠はない!

 

解約金・違約金が1兆1000億円のうち何千億円になるのだろうか。
「違約金 ソフトバンク」とネットで検索すると110万件がヒットする。
被害者は私ども夫婦ばかりではないようだ。
「通信」の管轄官庁である総務省、消費者の味方でなければならない消費者庁、
これらの官庁はどこに耳と目がついているのかと思う。

 

ソフトバンクは今や巨大企業になった。
経営者孫正義の令名は世界にとどろく。
ツイッターのフォロワーは200万人を超える。
果断な決断でしばしばメディアにも取り上げられるが、
そんな明敏経営者がこの問題を知らぬはずはない。
知らぬ顔の半兵衛はいただけない。

即刻、料金を適正化して
違約金、解約金というせこい商法をあらためられたい。

 

断っておくが私も妻も十数年来、ソフトバンクのユーザーである。
まともな企業なら「長期優良顧客」は大切なお客様のはず。
そのお客様に、2年縛りで恫喝をかけ他キャリアへの流失を防ぐというのは
恩を仇で返すやり方で“”あり、あべこべもいいところだ。

孫さん、あなたの“商人道”が泣いていないか?
大企業の誇り、人間としての真摯さを取り戻さないと、
「利益1兆円」の金字塔も砂の城となるのではないか。
あやうい、あやうい・・・・・。

 

■この記事を書いて14か月後、事態は動き始めてきました

★解約金拒否の論理、総務省が英断!「2年縛り」がストップするぞ !!

 

【「解約金」関係の記事】

★“解約金”拒否の論理2 孫社長、まことに惜しいことをした・・・・・

★ケータイ「解約金」撤廃こそ本丸だ! CIMロック解除だけでは足りない

★スマホ「2年縛り」解消見送り! 割高通信料金いつまで放置?

★解約金をつぶせ! 3キャリアの”談合料金”に「No」と言おう

★スマホ「2年縛り」解消見送り! 甘いぞ総務省、割高料金放置は怠慢だ!!

【日本の会社というやつは】

★GMOに2年間も過払い、“ザッポス”並みの奇跡の対応はなかった!

★「朝日」社長に読ませたい! メール配信停止に手間暇かけさせる傲慢体質

ジャーナリスト石川秀樹>■■電本カリスマ.com

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5 件のコメント

  • 私はドコモですが、ソフトバンクもauもおかしい。乗り換え完全保障だとかキャッシュバックだとか。明細書は料金が発生したりマイナスになったり。何がなんだか分からないことだらけだ。NTTは今度の3%の消費税の値上げで20%も値上げしたらしい。ドコモもNTTコミュニケーションも儲けの一定量はNTTに持っていかれているらしい。江戸時代だって明治、大正、昭和だってこんな商売はなかった。平成から商人がいい加減な商売をしている。政府はこんな商人を野ざらしにしていいのか。商人だから金儲けをするなとは言わないが、正当な儲けを計上して、正々堂々と商売をしろ。江戸時代の商人は現役の時はせっせと儲け、隠居後は、幕府や藩主に申し出て、儲けた金を百姓のために新田開発や灌漑用水の開発などをやっていた。今の商人は商人道の風上にも置けない。

  • はじめまして。
    私も10年来SoftBankのユーザーでした。最近、携帯を解約してきたのですが、嫌な思いをしました。

    SoftBankは顧客に不利な情報を説明せず、隠したまま契約させるのです。最初と話が違う。高いなと思いながら仕方なくずっと払っていました。
     
    解約の時解除料を2万請求されて、私も納得いかないので店員に猛烈に抗議しました。店員が本部と相談して、この契約は最初からなかったことにするという話で決着が付きましたから、解約金は0でした。

    今、私はもうひとつの恐怖に取り付かれています。私は携帯をカード払いにしているので、支払いが遅れるなんて事はありませんが、私が解除料を拒絶した腹いせに、SoftBankが個人信用情報機関に私が料金を踏み倒した、などと信用を傷付けられたら本当に困ると思っています。将来ローンも組めなくなりますし。

    SoftBankが誤った情報を信用機関に流して、顧客の信用を傷付けたケースも何万件とあるようです。

    私は後日、個人信用情報機関に自分の情報を開示してもらいます。
    カードの滞納とかはないので、思い当たるとしたらSoftBankだけです。

    SoftBankは日本人から1円でも多く巻き上げる事しか考えていないのでしょうか。長期有料顧客に手切れ金を請求するなんて、とんでもない会社ですよね。

    私の夫もSoftBankです。この間パスワードを変えにふたりでショップに行ったとき、店員の態度がすごくおかしかったので、多分、パソコンの顧客情報に私の事をクレーマーと書いているんだと思います。
     
    こんな事を考えるのは考え過ぎでしょうか。
    10年高い料金を払い続けて、恐怖心しか残っていません。

  • 米倉さん

    災難でしたね。
    店員から説明がないというのは、家内のときと同じです。
    猛烈に抗議して、解約金なしになった、というのも同じですね。
    想像するに、そういったケースは何件に1件はあり、そのときの対応についても”暗黙の落としどころ”は持っているんでしょう。そういうクレームを受けないように最近は、いちいち「聞きました」というチェック表に印をつけていますよね。

    「カード払い」の件は初めてうかがう話です。
    心配はごもっともですね。
    Softbankは一度、顧客情報を信用機関に流すとき、システム変更時の設定ミスだとかで、大量の顧客を「未入金」とする大チョンボをやらかしています。
    顧客の態度が気に入らないから(きちんと払っている)顧客を「未入金」と通報するとしたら、それは犯罪です。だからさすがにそれはないと思いますが、もしそんなことがあれば教えてください。

    長年の客に不愉快な思いをさせるこんな料金体系は、なんとかなくさせたいものです。

  • 石川様へ

    色々教えて下さってどうもありがとうございます。

    毎月来るSoftBankの請求書、本当に分かり辛いというか、意味不明な数字の羅列です。なぜ、もっと
    顧客に理解しやすいように簡潔に書かないのか疑問です。

    二年縛りの意味だって、私は二年以上使えばいつでも解約できるものだと思っていました。仮に、二年使って解約月が一ヶ月なら、請求書に解約月のご案内を入れるべきです。それなのに顧客は気付かないから、勝手に契約更新されて、やめる時解約金まで取られます。

    私は解約金を払うのが嫌なのではありません。納得いかない事にお金を払うのが嫌なのです。かりに私が早期解約で、自分の都合で契約を反故にしてしまい、解約金が日本人のサラリーマンのお給料になるのなら喜んでお支払いいたします。

    問題は、言葉は悪いですがSoftBankに騙された点です。取れるところから取ろうという魂胆がみえみえですよね。
    私が解約に行った時、隣の男性客も抗議していました。窓口の方には悪いとは思いましたが、言うべき事は言わせて頂きました。

    長期優良顧客で滞納もしなかったのに、解約料で猛烈に抗議て解約金を0にした腹いせに、個人信用情報機関に私の信用を傷付ける情報を流されていたりしたら、非常に困るし、はっきり言って不愉快です。商売のやり方が汚いです。日本人ではないですよね。もちろん、SoftBankのトップはそうですが。日本人をカモとしか思ってないのでしょうか。

    まずは、情報を開示して、それから対策を練ろうと思います。

  • ブラジルで携帯が使い物にならなかったので、少し前から、文書で、無効や解約、損害賠償請求などやって、拒否回答と争っていましたら、こんな情報サイトがありましたので、私の既送付の内容証明郵便や文書を投稿しておきます。これらんはすべてゼロ回答、拒否回答でした。今反論と損害賠償請求、解除請求などの文書をを用意していますが、週明けにでも出そうと思っています。裁判をすることはいといませんし、その場合でも、私は自分で準備書面は書きますので、たいした費用にはならないのです。ただ、手間ひまがかかるのと、それでも意図を達せられない可能性があること、そして、4ヶ月以上も電源を落としたままなのに毎月の使用料が6〜7千円引き落としがあり、怒りと大変なジレンマにあります。VISAは両者の合意が無いと、中止は出来ないと回答してきました。
    マンモス裁判をやるのを始め(これでボランティア的関わろうという弁護士はいませんかね)、批判文書、損害賠償請求文書など、大企業でも処理できないくらいに、どんどん出して、世論を喚起して、このソフトバンクを大批判してここのケイタイ利用に注意を喚起し、株価格大暴落にでも持って往き、会社系絵を改めさせることにもっていけないものかと思います。

    1、最初の文書
    2014年9月1日
    805-8691
    八幡支店 私書箱6号
    ソフトバンクモバイル株式会社
    ソフトバンクカスタマーサポート
          携帯電話契約担当  様
     
    小林 正典

    損害賠償請求書

    本年3月2日、貴社の携帯電話を利用する契約をしましたが、契約に当たって、最大の条件としました「海外でauと同条件で利用できること」ということが、この度の南米での旅行滞在の際、実現できませんでした。
    旅は4月4日から5月22日までのブラジルやボリビア、パラグアイ等へのもので、旅行期間中、貴社の携帯電話は使用できませんでしたので、仕方なく,代替措置を取らざるをえませんでしたが、これらの国では公衆電話がなかったり、電話カードの販売店が限られたり、また、バス移動が多い旅を元々計画していて、その際の有効な連絡手段として、20年近く前から携帯電話での交信を行っており、バス内では電話連絡そのものがままならない場合も多く、さまざまな手間と費用、ならびに不都合が生じて、本来の取材調査が出来ない場合も生じ、多大な損害を被りましたので、その損害の賠償を請求するものです。

    もともと、海外との交信でKDDI利用が多く、そのこともあって、その延長線でauの携帯電話を利用していたのですが、機器が古くなって、買い替えを要するようになったので、1990年以来利用しているアップルコンピュータとの,相性がいいとのことを聞いていたので貴社の携帯に変更することを考え,海外での「auと同条件で利用できること」を最大条件に利用契約をしたものです。
    このauから貴社への乗り換えは、窓口で直接やり取りして、auにもその場で手続きをお願いしたりしましたから、契約担当者は私のいう「auと同条件で利用できること」というのは具体的事実としてよく分かっていたはずです。
    海外での貴社の携帯は、つながらないよという、友人の意見が、実は、その後伝えられ、私は旅行前の3月末に確認に行っています。そこでも「auと同条件で利用できること」が話されました。
    言わずもがなのことですが、「auと同条件で利用できること」というのは、外国に往きその国に入れば自動的にその国の契約電話会社の電話と接続できて交信できることです。
    日本に送信して日本から多額の金を払ってその国の番号につなぐことではありません。
    サンパウロに入って、サンパウロ市内に連絡するのに日本経由でする必要は無いのです。
    ところが貴社の携帯は、サンパウロに入って、ブラジル国内通話にならなかったのです。auの携帯で、こんなことはありませんでした。たとえば、ブラジルからパラグアイにバスで入れば、自動的にパラグアイの携帯電話となり、バスからパラグアイの友人に連絡が取れて、バスターミナルであうことが出来ていたのです。
    これはアルゼンチンからブラジルに入ったときも、ペルーからチリに入ったときも同様です。
    ともかく、貴社の携帯は、多大の手間と時間をかけたにもかかわらず、「auと同条件で利用できること」ができなかったのです。今回大変困りました。それは筆舌に尽くし難いくらいの大損害でした。私の南米の取材旅行は、国際便や国内便全ての飛行機便の手配、ホテル予約、南米移動のバス予約、取材先との連絡,予約等全て私自身がやります。
    従って、飛行機やバス移動中に、または徒歩や地下鉄利用にあたっても、可能な場所で、携帯電話が使えるかどうかは大変重要なことなのです。
    取材先の相手に取ってもこちらにとっても、この点は変わりません。
    今回、取材先とどう連絡を取るか、一番の悩みの種でした。それで、ものすごくたくさんの労力と時間、そして金を要しました。それにもかかわらず会えなかった人が、重要と思う人で5人ありました。携帯電話が機能していれば,短時間でもお会いし取材できた人は、さらに20人くらい増えたと思います。そう簡単に長期間訪問できる国々ではないですから、本当に残念です。私の年齢(70歳)からしても、最後の取材旅行と思っていましたし、返す返すも残念でした。
    そこで、この損害賠償請求をします。精神的なもの等入れないで、実損を掲げています。
    損害賠償請求額は、384,063円です。積算内訳は別紙の通りです。

    私は、これらの南米の国々では1995年以来何度もauの携帯電話を使い用務を達して来ており、南米はじめ海外での携帯電話利用は20年の経験があり、この度、始めての利用でないことを付記しておきます。

    帰国後、怒り心頭ですから、販売したヤマダ電器広島店の窓口に「auと同条件で利用できること」という条件が満たされない虚偽説明による契約であったとして、解約を申し入れました。ところが、機械的に解約料金10万円余を要求されるだけで、契約条件の違いやこちらの被った損害に耳を貸す姿勢は皆無でした。
    私は、詐欺契約として当方の損害金と相殺なら認めるが、こちらが一方的に解約金を支払う理由はないと言いました。それに対して、窓口は、何の変化もありませんでしたので、当方も、その不当な支払いをするつもりは無く、その場での解約手続きは取りませんでした。
    後日、損害賠償請求をして、その費用の一部を持って解約することができれば,まだその方が良いと考えました。

    なお、全く腹立たしい携帯電話であったので、帰国後すぐ、従来のauの携帯電話に切り替えの申し込みをしましたが、回復期間を過ぎており、新規に取得せざるを得ませんでした。
    貴社の携帯電話はブラジル到着後利用できないことが分かった4月11日くらいから、一切利用しておりません。
    それにもかかわらず、5月と6月は6,457円、7月は6,991円もの不当な支払いをしています。7月の金額の違いは、付随して契約した妻の携帯電話の使用のためかも知れません。これは本体契約中の場合、殆ど費用はいらないと聞いていたように思いますが、500円余り入っているらしいので、損害賠償請求と解約手続きは、この2年内の解約満了期間中にやればいいと思っていましたが、使用しない携帯電話であっても毎月請求があるということで、急遽本書を出すこととしました。
    また、本書は契約窓口だったヤマダ電器広島店では全く話になりませんでしたので、本社宛に送ることにしたものです。
    弁護士をたてるほどの金額でないので、私本人による文書作成としていますが、主張が認められず、裁判までするとのことでしたら、その場合は、私本人が原告となって裁判をすることとします。弁護士に払う費用がもったいないですから。
    在外被爆者の訴訟や広島市との行政訴訟等、それなりに原告で裁判に関わった経験はありますので、裁判という無駄なことも、納得できないことを前にしては、致し方ないと思います。
    私の困った事実を変えることは出来ないし、損害があったことは事実ですから。

    いずれにしても、本請求に付き、貴社のご理解と誠意ある、ご回答を、よろしくお願いいたします。
    以上

    2、内容証明郵便文書 2014、9、16
    ソフトバンクモバイル株式会社 代表取締役孫正義様
    本年3月2日、貴社と携帯電話利用契約をしたが、契約に当たって、「海外でauと同条件で利用できること」を契約要素とした。ところが、4月4日から5月22日までの南米旅行で、その要素を実現できなかった。この要素は、外国に行きその国に入れば自動的にその国の電話会社と接続でき交信できることである。これが実現できなかったため契約に錯誤があるので,本契約は無効とし、今までの支払い費用の返還を請求する。また、たとえ本契約が有効であるとしても、ブラジルで国内通話ができず、契約の要素が不可能だったので契約を解除する。携帯電話不使用後の費用は返還をお願いする。また、この度は、ブラジル等での取材先との連絡に多大な不便、不都合が生じ、損害が発生したので慰謝料として30万円請求(積算別紙通り)する。
    なお、私は、これらの南米の国々で1995年以来何度もauの携帯電話を使い、自動的にその国の電話局と接続できたため、支障無く用務を果しており、南米での携帯電話利用経験があることを付記しておく。