★スマホ「2年縛り」解消見送り! 甘いぞ総務省、割高料金放置は怠慢だ!!

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スマホ料金の「2年縛り」解消がまた先送りになった。総務省の有識者会議、腰砕けだ――。

10月8日付け日経新聞朝刊によると「総務省は、国際的に割高な携帯電話の料金を引き下げるための制度見直し案を決めた」そうだ。一歩前進だが、中身は55点。

 

■SIMロック解除義務付けは評価できる

今回の”改善案”の大きなテーマは2つあった。

  • SIMロック解除を義務付け
  • 携帯電話の契約後、2年は解約しにくくする「2年縛り」の禁止

今回は2015年度から「SIMロック解除」を義務付けることだけ決めた。
日本のスマートフォンユーザーにとって、これはもちろん朗報である。
携帯電話やスマホには小さなSIMカードが装着されている。
SIMカードはICカードであり、電話番号などの利用者情報が記録されている。
本来ならSIMカードを入れ替えればどの通信キャリアのサービスも受けられる。
しかし日本の3キャリアはこれまで、自社以外の通信を使えなくするよう利用者の端末に電子的な鍵を掛けてきた。
これがいわゆる「SIMロック」だ。

携帯料金改革を伝える日経新聞

携帯SIMロック解除を伝える日経新聞朝刊。「2年縛り」解消は先送りになった

来年度からはロック禁止となる。
機種の縛りがなくなるから他社携帯に乗り換えるとき、新たに機種を買わなくても済む。
よくぞ今までこんな姑息な商売がまかり通っていたものだ!
これだけ見ても3キャリアの”儲かりゃいいんだろう体質”がわかる。

 

■2年以降の解約でもなぜ「解約金」発生?!

ともあれ、一歩前進だ。
しかし当の総務省が、SIMロック解除だけでは「乗り換えは進まない」と見ている。
利用者が望んでいるのは、①低価格で自由に選べる「携帯サービス」の実現だ。
「2年縛り契約」の禁止こそが総務省の狙いでなければならない。

 

ケータイを使いだした人の大半は、ショップで怒りを感じたことがあるのではないか。
新規契約時、延々と説明を受ける。日本の料金は実に複雑でわかりにくい。
結局、割安の料金があることをいっているのだ。強くすすめられそれを契約する。
利用者には他に選びようがない。推奨セット以外は明らかに”ソン”なのだから。
ついでに、契約期間は2年であり「期間内」に解約すると違約金が発生すると教えられる。

 

はいはい、わかりました。
私たちは早く使いたいだけなのだ。早く解放してくれーッ!
2年半後、他社から新機種登場。2年縛りも終わったし乗り換えるかとショップに向かう。
「解約金10,260円が必要ですが、よろしいですか?」
こんな状況で驚き、怒らないほうがどうかしている!

 

「説明しましたよね、2年契約だと?」「はい」
だから、2年内に乗り換えるなら解約金も仕方ないと(不満ながら)思う。
しかし2年経った翌月が”解約月”で、それを過ぎたら自動的にまた2年縛りだなんて……
(たとえ2年前に説明されていたとしても)「納得できない!」と思うはずだ。

 

■利用者の怨嗟の声がネットに並ぶ

その瞬間、多くの人が<だまされた!>と感じる料金体系。
ネットで「2年縛り」と検索すると怨嗟(えんさ)の声がずらりと並ぶ。

「2年榛葉」を悩む声が続々

ネットを開くと携帯・スマホ料金の「2年縛り」に対する質問がズラリと並ぶ。利用者の困惑ぶりが伝わってくる

 

総務省も、有識者懇の有識者の皆様も勘違いしているのではないか。
私たちの怒りは「2年内」にあるのではない。
2年たった後もうかうかしてれば「2年縛り」に拘束される理不尽に対してだ。

 

理屈を言えば、①契約がある②説明もした③悪いのは承知で使って文句をいう利用者――
ということになりそうだが、総務省がこぶしを振り上げたのはなんのためなのだ?!

  • 日本の通信料金は国際的に見ても割高
  • 高止まりさせている原因の1つに「2年縛り」がある
  • 国民の多くもこの料金の仕組みに(どうやら)不満をためているようだ

 

■割安で”自由な”通信料金の実現を

こういう認識があるから有識者懇を立ち上げ、キャリアをけん制したのであろう。
「割安料金」をうたいながら、国際的に見ればまだまだ割高、
その料金をもって「こんなに出血サービスするのだから2年は換えてくれるな」。
そうやって長期の客を囲い込み、むさぼった暴利で新機種が出ればキャンペーン。
こんなばかばかしい、はた迷惑な”お客様囲い込みゲーム”をいつまで続けさせる気なのか。

 

長期顧客にサービスするのでなく、「無知で従順」を利用して営業利益1兆円。
Softbankよ、いや、ドコモもauも同じだ、超優良企業のキミたちが、
利用者の不都合を百も承知しながら”不親切”を恥じないとはどうしたことか。

 

私たちが望んでいるのはたった1つのことだ。
割安で、自由に機種やキャリアを選択できる通信料金。
今のセット料金を通常料金にして「2年縛り」を撤廃すること。

 

有識者懇は、こぶしをしっかり3キャリアに向けて振り下ろしてもらいたい。
竜頭蛇尾に終わって国民に肩透かしを食わせるなら、総務省の怠慢だ。

3社も「総務省がいうので変えた」では、みっともないだけではないか。
1日も早く不当な料金は撤廃!、そういう次元での先陣争いをしろと言いたい。

ジャーナリスト石川秀樹

 

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